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『ぼくのエリ 200歳の少女』 掛け値なしの大傑作!恋したあの子は吸血鬼だった

eiga076.jpg
『ぼくのエリ 200歳の少女』
Let the Right One In


監督  トーマス・アルフレッドソン
脚本・原作  ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト


2008年
スウェーデン
115分



いよいよハロウィン!という事で
ハロウィンでの仮装のド定番その2である
吸血鬼の名作をご紹介!

とは言ってもちょっと変化球。
スウェーデンの映画なのですが
内気な少年と悲しい運命を背負った少女の物語
ぼくのエリ 200歳の少女という作品。
この作品はハリウッドでリメイクされました。
その事についても書いていこうかと思います。


いじめられっ子のオスカーが出会った少女 切なくも美しい物語


簡単なあらすじ

ストックホルム郊外に住む12歳の少年オスカー。
内気で友人もいない典型的ないじめられっ子。
ある日、隣にエリという名の女の子が引っ越してくる。
彼女は学校に通わないどころか昼間は外出もしない。
謎だらけの彼女にオスカーは恋心を抱くようになる。

bokunoeri04.jpg
同じころ、のどかで平和だった街で
失踪・殺人事件が相次いで発生する。
オスカーはエリの正体が吸血鬼であり
これらの事件の犯人であることを知るのだった。


極論から言いますと
この映画、最高なんです。
雜誌の特集記事やネットでの予告を観て
絶対面白い!と勝手に思い込んでいたのですが
予想を大きく上回る大傑作でした。
一生観れる映画です。

ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト(覚えれない)による
2004年の小説『モールス』を原作にした作品。
いわゆるホラー小説です。
しかし映画化するにあたって
ホラー色をやや抑え
オスカーとエリの交流を重点的に描く事で
永遠の名作『小さな恋のメロディ』のような
切なくも美しい作品になりました。
原作の小説も読みましたが
よくぞここまで仕上げたものだと感動します。

まず何がそんなに素晴らしいかといいますと
冬の描き方です。
この映画、本当に寒そうなんです。
冬を舞台にした作品は多々存在しますが
この映画は本当に丁寧に描いており
雪景色はもちろんの事

暖房のきいた部屋のぬくもり
真夜中に降る雪の美しさ
雪が積もる道の静寂


これらの映像は溜息が出るほど美しく
悲しく切ない物語を大きく後押しする
極上のエッセンスになっています。

また音楽も良いんですよね。。。
大げさなサントラではないのですが
印象的なシーンで奏でられる空虚な音の数々。
胸をギューッと締めつける切ないメロディ。
監督のこだわりが感じられます。

しかしよくこの二人を選んだ!
それだけでこの作品の勝利が約束されています。

いじめられっ子のオスカー
bokunoeri02.jpg
オカルト好きで一人遊び真っ盛り。
友人なしの落ちこぼれ。
なのに可愛い!なんだこれ!

謎の少女エリ。
bokunoeri07.jpg
無口で優しく強くオスカーを見守る。
何がいいって表情。
いつだって悲しそう。
これにやられます。

おまけにいじめっ子のリーダー。
bokunoeri06.jpg
こいつが悪い悪い。
この顔!憎たらしいわぁ。

オスカーが少しだけ成長する姿と それを優しく見守るエリ


この映画はラブストーリーと捉える人も多いと思います。
たしかにオスカーがエリという少女に惹かれ
ちょっとだけ成長する姿をメインに描かれているのですが
この映画の素晴らしさは、単なる甘酸っぱい恋物語で終わらず
呪われた運命と絶望も同時進行で描いている事。

ネタバレを避ける為に詳細が控えますが
吸血鬼であるエリには絶句するような過去があります。
それをオスカーの恋物語と並行して描く事で
今まで見た事がないような、切ない作品に仕上がっています。
色々書きたいのですが。。。
どうしても皆さんに観て欲しいという葛藤があり
今回は大まかに書いています(笑)


オスカーとエリは壁一つ隣の部屋に住んでいます。
二人は電話ではなくモールス信号という手段で
コミュニケーションをとるのですが
これがまた本当に可愛らしくて切なくて。
壁一枚という甘酸っぱさ!
オスカーもエリも本当に可愛らしいのです。

二人の出会いは一個のルービックキューブ。
bokunoeri05.jpg
初めてのふれあい。

『ぼくのエリ』とハリウッド版『モールス』の違い


まずは原作である小説『モールス』が存在するという事で
原作を読み、どちらの作品も鑑賞した上で
結論をいいますと『ぼくのエリ』の圧勝です。
リメイク版はどうしても二番煎じ的になってしまうので
圧倒的に不利なのですが
今作ばかりは越えられないを感じました。
それほど『ぼくのエリ』は素晴らしかった。

ハリウッド版は原作にやや近い内容なのですが
『ぼくのエリ』に比べるとホラー色が強く出ている分
ヒューマンドラマ性がやや薄くなっているので
ラストシーンまでややドライな印象があります。
というよりもクロエ・グレース・モレッツがたくましく
守ってあげたい雰囲気が薄いという(笑)
ややマッチョな印象になってしまいましたが
これはこれでなかなか完成度が高い作品なので
どちらが好きかは個人差がありそうです。
というかクロエちゃんはリメイク作品に出過ぎですよね。
新作『キャリー』もそうですし。
それだけ期待されている女優なのでしょう。
sashie141.jpg
どちらの作品も原作を忠実に描いているわけではありません。
原作はさらに絶望的であり、ホラー色が強い作品。
両作品は違う角度から同作を捉えているという意味では
非常に興味深い仕上がりであるといえます。
アメリカはアメリカっぽく
北欧は北欧っぽいという感じですね。
個人的には北欧の方が気持ちよかったです。

ストーリー上どうしても避けられないシーンに修正?


本作で唯一問題といえるシーンがあります。
エリが着替えている所をオスカーが覗くという場面なのですが
そこでオスカーは衝撃の事実を知る事になるのです。
このシーンにモザイク修正が入っているんですよね。
原作を読んでいる人であれば問題ないのですが
初めて劇場でこの物語に出会う人にしてみれば
性的表現に対する修正と勘違いされてしまうような扱いなのです。
しかし知っていると知っていないとでは
このシーンの意味、結末の悲しさが大きく変化する
最重要ポイントと言えるシーンです。
映倫が許可を出さなかった為にモザイク処理されたのですが
こればかりは許せないトホホ修正です。

これから映画を観る方も知っておいた方が良いと思いますので
こればかりはネタバレさせていただきます。
少女と信じられていたエリ、実は。。。という事。
これを知った上でラストシーンを観ると
なんと悲しい結末であるかを感じる事ができるとも思います。
映倫さん頼みますよ本当に。野暮な修正はやめてほしいです。


この物語のクライマックスはやはり
ラストシーンになります。
bokunoeri03.jpg
このラストシーンの後、
オスカーとエリにどんな未来が待っているかを想像すると
胸が締めつけられる思いです。
あらゆる壁を乗り越えて恋をつらぬくという決断。
それはこの映画の先に存在する未来です。
どうかあなたの目で目撃してください。
そして想像してください。
この小さな二人にどんな未来があるのかを。
掛け値なしの大傑作。










[ 2013/10/29 23:34 ] ファンタジー | TB(0) | CM(2)

はじめまして

スパイクロッドと申します。

いや~ホントにこれはいい映画ですよね!
幼い少年と少女(?)の生きるための選択を描いた映画ですよね。
まったくの予備知識なしに観たので、
問題のボカシシーンはボクも勘違いしてしまいました。
あとでネットで調べて怒り心頭!!!
「おまえらみたいな奴らにすばらしい芸術作品を汚す権利があんのか!」
とひとりで暴れ回った次第です(笑)

ついでにボク的にはリメイク版の『モールス』にも怒り心頭でした(笑)
字幕が読めないおバカなアメリカ人向けの粗悪なリメイクとしか思えませんでしたね。
まあそれだけオリジナルがすばらしかったということの証でもあるんですけど。

これからもちょくちょくお邪魔させていただきますので、
よろしくお願いします♪
[ 2013/10/30 18:15 ] [ 編集 ]

Re: はじめまして

> スパイクロッドと申します。

はじめまして!
というかスパイクロッドさんのブログが好きで
何度もお邪魔してます!
声かけてくれてありがとうございます!

> いや~ホントにこれはいい映画ですよね!
> 幼い少年と少女(?)の生きるための選択を描いた映画ですよね。

そうなんですよねー。ホラー映画っぽいので毛嫌いする人も多いのですが
そういう人にこそ観て欲しい映画だなって思います。

> まったくの予備知識なしに観たので、
> 問題のボカシシーンはボクも勘違いしてしまいました。
> あとでネットで調べて怒り心頭!!!
> 「おまえらみたいな奴らにすばらしい芸術作品を汚す権利があんのか!」
> とひとりで暴れ回った次第です(笑)

酷い話ですよねー。
あの修正のせいで物語がぼやけてしまうんですよね。
映倫は映画を観たのか?って思います。

> ついでにボク的にはリメイク版の『モールス』にも怒り心頭でした(笑)
> 字幕が読めないおバカなアメリカ人向けの粗悪なリメイクとしか思えませんでしたね。
> まあそれだけオリジナルがすばらしかったということの証でもあるんですけど。

あははは(笑)僕も劇場で観た時
『あぁーこうなっちゃうかー』って少し残念な気持ちになりました。
その後で原作を読みましたが、原作を『ホラー』として観ると
あーいう感じになるのかなーって思いました。

> これからもちょくちょくお邪魔させていただきますので、
> よろしくお願いします♪

こちらこそよろしくお願いします!
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オーケーでしたら連絡くださいね!すぐに承認します!
[ 2013/10/30 23:39 ] [ 編集 ]

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