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『奇人たちの晩餐会』 馬鹿が無邪気に全てを壊す!超傑作コメディ!

eiga068.jpg
『奇人たちの晩餐会』
Le Di^ner de cons



監督・脚本  フランシス・ヴェベール

1998年
フランス
80分



1998年のフランス映画
奇人たちの晩餐会を紹介します。

セザール賞(フランスのアカデミー賞のような名誉ある賞)で
脚本賞、主演男優賞、主演女優賞を受賞した作品です。
本作はヴェベール監督が手がけた
同名の舞台劇を映画化したもの。

ジャック・ヴィルレが演じる
鬼気迫るバカ『ピニョン』に笑いっぱなしの80分!


ダントツの面白さ!ピニョンの破壊力を見よ!


簡単なあらすじ

パリに住む編集者のピエールには
ひそかな趣味があった。
それは毎週水曜、友人とディナーを取ること。
しかし、そのディナーがかなり変わってる。
金持ち達はそれぞれとっておきのゲストを同伴。
その中からキング・オブ・馬鹿を決めるという
非常に悪趣味な裏テーマがあった。
これこそ『奇人たちの晩餐会』である。


今回ピエールが選んだゲストは
官庁に勤めるピニョンという男。
彼はマッチ棒を30万本以上使って
巨大な模型を作る変人であった。


ところがピエールに次々と災難がおこる。
晩餐会の直前に腰を負傷。
さらにピエールの妻が去ってしまう。
彼の悪趣味についていけなくなった為である。
止むを得ずディナーをキャンセルしようとするが
その前にピニョンがアパートに現れる。
彼の出現により、ピエールは人生最大の危機をむかえる。

sashie133.jpg



この作品は凄い!
80分という短さですが
なんという濃密な脚本!
ここまで完成されたコメディって
滅多にありません。

本作はシチュエーション・コメディ。
シチュエーション・コメディとは
人物と舞台が固定されているものを指します。
日本では三谷幸喜が得意ですね。

タイトルに『晩餐会』とありますが
晩餐会そのものを描くのではなく
晩餐会に行けなくなったピエールの自宅が舞台。
すべてこの部屋で行われる密室劇です。
このタイプの映画は制限が多いので
上質な脚本が必要になります。
本作は最高と言っていい内容です。


初めは金持ちの道楽(悪趣味な)という
『バカを笑う』という上から目線でしたが
ピニョンが訪ねてきてからというもの
ピエールは窮地に立たされっぱなし!

ピニョンはホームラン級の馬鹿です。
いや、そんなもんじゃない
未知の生物と言っていい
超危険人物。

特徴としましては

 言われた事をその瞬間に忘れている

 やめろと言われた事をやる
 やれと言われた事をやらない

 おせっかいの癖に何も役に立たない


たったこれだけなのですが
スケールが違います。

ピエールの腰を悪化させ
夫婦仲を悪化させ
さらに財産や人生をも脅かします。
常軌を逸したレベルのうっかり
ピエールの全てを台無しにしてしまいます。
しかも全て悪気なく。無邪気に。
天然で。

何より問題なのが
全然帰ってくれないという事!
ここまでくると怖い!
大変だ!
馬鹿に殺される!


私にまかせて!と電話をするが
kijin03.jpg
要件を一つも伝えずに
相手と大喧嘩を始め
電話をガチャ切りするピニョン。

あっけにとられる二人。
kijin02.jpg
『凄すぎる…』


バカがケロッとした顔で世界を破壊する 80分の芸術作品


フランス人特有の底意地の悪さ(失礼)が
この映画では素晴らしく活きていて
ピエールの行動が裏目になる度に
観る者は笑わずにいられない!
kijin01.jpg
ピニョンを呼んだのが運の尽き。
彼の突き抜けたバカは天井知らず。
バカはバカでも一流のバカです。
二流の人間を超越している存在だという事を
ものの見事に思い知らされます。
もうそのくらいにしてあげてと思うほど。

ピニョンのバカを目の当たりにした瞬間
ピエールはこう言いました。
『レベルが違う』


最初はピエール=嫌な奴だったのが
いつの間にか被害者になり
ちょっとだけ仲良くなりかけて…という
丁寧な心理描写のおかげで
ピエールの感情が手に取るようにわかります。
観客の心を上手にコントロールする展開。
凄く上手いです。

これだけ笑わせておいて
ラスト10分でちょっぴり泣かせ
そして最後には大きなオチが!
一つ一つのシーンにちゃんと意味があり
最後まで無駄がない見事な流れ。
溜息が出るほど完璧な作品です。

子供がよく言う
『バカっていう奴がバカなんだよ』は真理だなぁ。
心に残る素晴らしい映画です。








[ 2013/10/15 09:37 ] コメディ | TB(0) | CM(0)

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