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『病院坂の首縊りの家』 これが最後だ!金田一最後の事件!シリーズの集大成

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『病院坂の首縊りの家』
びょういんざかのくびくくりのいえ


監督  市川崑
原作  横溝正史

1979年
日本
139分



市川崑&横溝正史&石坂浩二のトリオでお馴染み
金田一耕助シリーズの最終作
病院坂の首縊りの家を紹介します。
横溝正史作による同名の長編推理小説の映画化。
『金田一耕助 最後の事件』として有名です。

原作ではなんと事件発生から20年を書くという
とんでもない長編作となっていますが
本作は小説で言うところの上巻の部分を
市川崑が見事に一つの映画として完成させました。


まさに集大成!謎だらけの事件と複雑な人間関係 そして残酷な運命


簡単なあらすじ

奈良県吉野。
この街に古くからある本條写真館に
一人の女性が出張撮影をお願いできないかと訪ねてくる。
彼女の話では兄の結婚写真らしい。
撮影場所はかつて女性が自殺した廃墟。
殺気立った花婿に、朦朧としている花嫁。

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金屏風の上には季節はずれの風鈴が吊られており
なんとも不気味な光景だった。
無事に撮影は終了。
程なくして依頼主の女から電話が。
『風鈴を撮影して欲しい』と言う奇妙な依頼。
しぶしぶ廃墟に戻ってみると
そこには恐ろしいモノを発見。
花婿の生首が風鈴のように吊るされていた。

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シリーズ最後の作品でありながら
過去の作品とちょっと雰囲気の違うカラーの本作。
何度も観たくなる不思議な魅力を持った映画です。

この映画が始まって一番最初のシーンは
驚くなかれ・・・なんと!
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原作者・横溝正史!
しかも推理作家役!
こんな映画観た事ない!
金田一が横溝正史を訪ねてくるという
斬新すぎるオープニング。
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金田一はもちろんこの人。石坂浩二!

横溝先生はセリフ棒読みではありますが
ファン悶絶のシーンです。

あらすじでも書きましたが
非常に不気味な事件なわけですが
これは今後繰り広げられる悲劇の序章。
過去の集大成と言える複雑怪奇な事件が始まります。


本格ミステリーの風格と ファンへのご褒美的笑いのエッセンス


本作は過去の四作品『犬神家の一族』
『悪魔の手毬唄』『獄門島』『女王蜂』
の中で
トップクラスの難事件です。
と言うのも、とにかく人間関係が複雑なのです。
入江たか子、佐久間良子、萩尾みどり、桜田淳子という
4代に渡った家系図を理解する必要があります。

『え?この人は誰の子?』
『ん?こいつの父親は誰?』
『あ?この二人は血が繋がってないの?』


なーんてモタモタしていると
ものの見事に物語に置いていかれます(笑)
劇中の金田一すらその複雑さに苦戦!
この複雑な人間関係は原作ではさらに壮絶!
市川崑は上手にシェイプアップしているので
テンポが悪くならず物語に集中できます。


そしてこの映画の大きな魅力といっていい
『笑い』の要素!
シリーズを総括するような
セルフパロディのエッセンスが実に面白い!
大げさなコメディではなくクスクスっとくる感じ。
三木のり平、大滝秀治、常田富士男といった常連組も
これが最後だ!とばかりにサービスしまくりです!

その中でもひときわ目立つ役者がいます。
日夏黙太郎(草刈正雄)が最高なんですよ。
抜群の男前なのに、とぼけた雰囲気
好奇心が旺盛で凝り性な性格
若々しくてハツラツとした喋り方
小汚い無精ひげという世間を舐めてるルックス!
残酷で重たい物語の中、縦横無尽に大活躍!
最後まで笑わせてくれます。
今では黙太郎に会いたくてこの映画を観るくらい(笑)
この御飯を食べるシーンもいいなー

やたらと活気のある食堂。
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人でごったがえしています。

丼ぶりをモグモグの金田一。
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物を食いながら考えるのが彼の癖です。

何を食ってるのかなぁーと思い
ちょっとズームしてみました。
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その答えはすぐにわかりました。

黙太郎が到着。
金田一と待ち合わせしてたんですね。
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店名は『食堂かしわや』と判明。
貼られてるメニューが熱い!
『焼飯70円』、『カレーライス80円』!!

金田一『僕と同じものでいいですね!』と    
玉子丼と味噌汁を注文!
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玉子丼ってのがなんかシブイ!

一気に喰い始める黙太郎!
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豪快!


そして準主役(?)と言っていい
加藤武演じる等々力警部!
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『よし!わかった!』の名セリフはもちろんの事
有終の美を飾る豪快な粉薬パフォーマンス!
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やりすぎだって!

金田一も負けていません!
頭ボリボリボリボリ!
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いつもより余計に掻きむしっております!

さすがの信人もこの表情。
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この映画って本当に大サービス!


最後にふさわしい超豪華な出演者たち


この映画・・・なんと言っても
桜田淳子が超絶に美しい!
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本作では兄を慕う心優しい山内小雪(右)と
エキセントリックな法眼由香利(左)の二役を演じます。

この二人、姉妹ではないのに瓜二つなのですが
このソックリな理由というのも
本作のになる要素。

山内小雪は兄の敏男(あおい輝彦)とともに
進駐軍の駐屯地をまわるジャズバンド
アングリー・パイレーツ(名前最高)の一員です。
彼女が歌うのは『ペーパームーン』
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このブログでも紹介した名画のタイトル曲です。
これがとても良い雰囲気で
歌手・桜田淳子としても非常に魅力的です。

そして佐久間良子が演じる法眼弥生。
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この物語の中心人物であり
誰にも言えない秘密を抱える
影のある未亡人をしっとりと演じています。
弥生は猛蔵というの化物のような男のせいで
呪われた人生を歩んできました。
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※猛蔵の独特すぎる体操。


他にも
萩尾みどり、ピーター、中井貴惠
三条美紀、岡本信人
清水紘治、小林昭二
白石加代子、入江たか子
草笛光子、本條徳兵衛
などなど
過去の作品でもお馴染みの出演者が
それぞれ存在感ある演技を魅せてくれます。
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この映画のラストシーンは美しくも悲しい。
何度も言いますが金田一耕助、最後の事件です。
横溝正史の大ファンである市川崑の情熱を感じます。
機会がありましたら是非ご覧ください!



金田一シリーズのレビューはこちら
悪魔の手毬唄




[ 2013/10/08 00:56 ] ミステリー | TB(0) | CM(6)

この映画、たしかに草刈正雄がひょうひょうとしてよかったですねー。
今でもかっこいいことはいいけど、このころは特にすごいいい男でしたね。
市川崑はずっとあとにトヨエツで八つ墓村を、石坂浩二で犬神家リメイクを撮りますが、そのころはもう魅力薄で、やはりこの時代の5部作がよかったですね。
[ 2013/10/08 12:29 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> この映画、たしかに草刈正雄がひょうひょうとしてよかったですねー。
> 今でもかっこいいことはいいけど、このころは特にすごいいい男でしたね。

マンネリ気味だったシリーズに突如あらわれた感じで
とても新鮮でしたね!

> 市川崑はずっとあとにトヨエツで八つ墓村を、石坂浩二で犬神家リメイクを撮りますが、そのころはもう魅力薄で、やはりこの時代の5部作がよかったですね。

トヨエツの『しまったー!』も面白かったんですが
過去のシリーズに比べたら薄味でしたねー。
しかしながら犬神リメイクは衝撃でしたね!
石坂浩二頑張ってましたが…
どうせなら新作が観たかったなぁと思いました(笑)
[ 2013/10/08 20:01 ] [ 編集 ]

あ、これつい最近小説読んだとこですー
なっがいですよね!
解決するの20年越しだし。。
映画にどうまとめたのか…気になります
最後金田一が行方不明になって寂しい!
[ 2013/10/09 00:34 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

コメントありがとう!

> あ、これつい最近小説読んだとこですー
> なっがいですよね!
> 解決するの20年越しだし。。

原作の上巻部分を一つの事件として上手く編集しています。
過去の金田一シリーズが好きなら絶対チェックすべきです!

> 最後金田一が行方不明になって寂しい!

本作も金田一が旅立ちます。
ちょっと寂しいけど、そんなにしめっぽくない結末ですよ!
[ 2013/10/09 14:28 ] [ 編集 ]

始めましてミントです。
原作読みました。
法眼琢磨が五十嵐一族と関わりを持たなければ
弥生の人生は狂わされずにすんだのに…
[ 2014/04/06 13:22 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

ミントさんはじめまして!
書き込みありがとうございます!

> 原作読みました。
> 法眼琢磨が五十嵐一族と関わりを持たなければ
> 弥生の人生は狂わされずにすんだのに…

原作を読むとその壮大なストーリーに圧倒されますよね!
市川崑の作品としてはかなり異質な仕上がりの本作ですが
うまく省略して違うテイストの作品に仕上げる事に成功していると思います。

横溝作品はいつだってそうなのですが
本作における『弥生の人生の重さ』を感じた瞬間
何とも言えない絶望感がありますよね。

今、犬神家のレビューを書いていました。
大好きなシリーズなので、丁寧に書いていたらいつの間にかこんな時間!
来週中にはアップしますね!

これからもよろしくお願いします!
[ 2014/04/07 00:00 ] [ 編集 ]

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