FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』 正真正銘 元祖ゾンビ映画!天才ロメロの大傑作

eiga052.jpg
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
Night of the Living Dead

監督 ジョージ・A・ロメロ

1968年
アメリカ
96分


『もしゾンビが襲ってきたらどうしよう?』
一度は想像した事があるのでは?

走って逃げる
建物に隠れる
頭が弱点だからとりあえず戦ってみる

色々な選択肢がありますが
同じ状況でライオントラに襲われたら
生きのびることは難しいですよね?

ところがゾンビだったら…

ゾンビ…
sashie108.jpg
何とかなりそうじゃありませんか?

ゾンビは足が遅く、知能も無いので
割と簡単に逃げる事ができます。
腕っ節に自信がある男性なら
バットの一本もあれば問題なく勝てるでしょう。
例え襲われても、どうにかなりそうな『希望』
この希望というやつがゾンビの魅力を支えているといっていいでしょう。

ところが10人、20人とゾンビが増えて
100人のゾンビが襲ってきたとしたら?
建物の周りをゾンビが取り囲んだとしたら?

生き残った者たちは、なんとか助かろうと知恵を働かせ
複数であれば協力し合い、打開策を模索する。
これがゾンビ映画の面白さであり、定番のプロットです。

この基本を作ったのがジョージ・A・ロメロ監督であり
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』です!


これぞ元祖ゾンビ映画!ゾンビはここから始まった


『死者が蘇り人を襲う』というモンスターは
1932年の『ホワイト・ゾンビ』(ベラ・ルゴシ出演!)
1966年『吸血ゾンビ』など過去にも存在しましたが
悪に仕えるザコキャラのような扱いでした。
また、蘇った理由も『呪い』だとか『ブードゥー教』など
オカルト的な要素が強い『蘇った死者』です。

ロメロはこれらの設定を完全に無視!
死者が蘇った理由は不明です。
ニュースでは『放射能の影響か?』と言っていますが
具体的な原因は謎のまま。
さっきまで一緒にいた奴が突然ゾンビになって
自分を食べる為に襲ってくる
という
全く新しいタイプの恐怖映画を作り上げました。
ゾンビには生前の記憶が無いわけですから
愛する恋人だろうが兄弟だろうが関係なく食べる!
sashie107.jpg
ちなみにメガネの彼は、後に姉であるバーバラを食べようとします。

理由もわからず襲われる恐怖!よく思いついたなぁ本当に。
偉大なる発明です。

元祖ゾンビ映画と呼ばれる本作で完成した
『リビング・デッド』すなわち『ゾンビ』の設定はこちら

・何らかのきっかけ(放射能とか)で墓から蘇った死体である。

・人を襲い、さらに襲った人間を食べる。

・ゾンビに咬まれてしまった者もゾンビになる。

・知能なし。生前の記憶なし。

・頭が弱点なので脳を破壊すれば倒せる。

・非常に凶暴だが動きはノロノロ。走れない。

※と言っても本作ではちょっと小走りしちゃうゾンビが(笑)
sashie109.jpg

どうです?みんなが知っているゾンビそのものですよね?
これらの要素を定着させたのが
『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』なのです!


完璧な様式美 『ロメロ節』


時代劇の代表的なプロットは
偉い人が身分を偽って事件に首を突っ込み
最終的には自分の正体を明かし、力尽くで悪を撃退。

※『暴れん坊将軍』『水戸黄門』『遠山の金さん』など
このようなパターンが多いですよね。

制作陣はマンネリを打破する為に
『実は金さん銃の名手』『黄門様は妖術の使い手』などといった
無理なアレンジを加えることは絶対にありません。
世の中の時代劇ファンは誰ひとりそんな変化を望んでいません。
これ以上でもこれ以下でもない完璧な様式美です。

ゾンビもの第一作目である本作で
すでに完璧な『ロメロ節』というプロットが完成しています。
ゾンビ映画の核となる基本的プロットはこちら

ゾンビが出現(原因不明)

命からがら建物に逃げ込む人々

身勝手な奴がいてチームワークを乱す
sashie106.jpg
人間同士で仲間割れ

大勢のゾンビが一気に押し寄せ大ピンチ!




ロメロは調子に乗ってひたすらゾンビ映画を作り続けますが
どの作品もこれ以上でもこれ以下でもない作品です。
まあ多少新しい要素が入ったりしますが
基本的には全部一緒。
職人芸とも言える圧倒的マンネリリズムはもはや芸術。
完璧な様式美であると言って過言ではありません。

おじいちゃんやおばあちゃんが
毎週同じような内容の時代劇を観続けるように
ロメロファンは新作が出る度に劇場へ足を運びます。
そして『またこのパターンか』と微笑むのです。


そうそうゾンビ映画と言えば『頼りになる黒人』
sashie110.jpg
何故か必ず出てきます。


タブーな内容を使って描く 社会への皮肉


ゾンビが人間を襲い、肉を喰うだけでもかなりショッキングですが
噛まれた者がゾンビ化してしまうという設定のおかげで
子供が親を襲って肉を喰うという、さらに恐ろしい内容に。
モラル崩壊の映画に仕上がってます。

さらに劇中には『ゾンビ狩り』をする集団が現れ、
さっきまで人間だったゾンビを容赦なく撃ちまくります。
その様子はレジャー感覚で鳥や鹿を撃つかのようで
非常に嫌な気分にさせられます。

ネタバレを避ける為に詳細は控えますが
ラストには『え!!??』っという結末が待っています。

ロメロの映画は『社会への皮肉』が感じられるものが多く
本作も『人種差別』『人間狩り』『ベトナム戦争』などの
人間が犯した罪への皮肉と取れる要素があり
人間の愚かさを描く事に成功しています。
いや、偶然かもしれません(笑)

ゾンビは恐ろしいモンスターですが
人間はさらに恐ろしい生き物なのかもしれませんね。
ゾンビの方が余程平和に見えます。
ゾンビは差別しません。生きている者の全ては食料です。


この映画がなければ『バイオハザード』『28日後…』も存在しません。
現在ではニューヨーク近代美術館にも所蔵される
カルト・クラシックとなっています。

ナレーションが最高すぎる予告編はこちら!







[ 2013/09/18 14:59 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://moviestar1.blog.fc2.com/tb.php/52-7ca37f34















上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。