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『小さな悪の華』 ホラー映画よりも恐ろしい!トラウマ映画の決定版!悪魔に憑りつかれた少女の美しくも凶暴な生き様を見よ!

eiga045.jpg
『小さな悪の華』
Mais ne nous de'livrez pas du mal

監督 ジョエル・セリア
脚本 ジョエル・セリア

1971年
フランス
103分

フランス映画なのに
なんと本国フランスで上映禁止!
イタリアやイギリスには輸出禁止!
上映されたのはアメリカと日本だけ!
その後ソフト化される事もなく
『まぼろしの映画』的な扱いを受けていた『小さな悪の華』
2008年にDVD化されたおかげで観る事ができました。

上映禁止の原因は多々あるのですが

・反宗教的な内容である事

・窃盗、動物虐待、悪魔崇拝、放火、殺人など
 徹底したモラル無視の内容である事

・少女の露出が多く淫靡な内容である事


ギリギリどころか完全にアウト。
タブーを詰め合わせたような恐ろしい作品です。

二人の少女が憧れたのは『純粋な悪』


あらすじ

黒髪のアンヌは裕福な家で育った暗い目をした少女。
ブロンドのロールは一般庶民の家で育った普通の少女です。
二人は家柄なんて関係なく、いつだって二人でいる大親友。

一見どこにでもいるような少女ですが
二人だけの秘密がありました。
それは悪への憧れです。
二人はカトリック系の学校に通っているにも関わらず
サタンへの忠誠を誓い、様々な悪事を働いていました。
屋根裏部屋から持ち出したボードレールを『悪の華』を読みふけり
完全に悪の魅力にとりつかれていきます。
二人は悪魔崇拝の儀式をきっかけに
悪事はどんどんエスカレートしていく。。。

sashie079.jpg


ホラー映画よりも恐ろしい!トラウマ・カルト映画


この二人の少女の恐ろしさは『純粋』である事。
男の子がヒーローに憧れるように
女の子がヒロインに憧れるように
この二人は『悪』に憧れを抱き
『悪いことってなんて清々しいのかしら!』とでも言わんばかりに
真っ直ぐな気持ちで悪事を重ねていきます。

修道女がキスをしている所をクスクス笑い
面白半分で神父にチクるあたりはまだ可愛いのですが
(それだって酷いけど)

『男の目の前で股を開きパンツを下げて見せつける』という
ド直球な誘惑をしておきながら
襲われた瞬間全力で抵抗!
ブラ&パンツもずり下げられてますが
絶体絶命の状況でギリギリ逃亡に成功!
体を張った捨て身の嫌がらせです。

また、庭番が飼っている小鳥に毒を飲ませて殺すシーン。
『殺す』という行為も残酷ですが、
殺した後、そこを逃げ出さず部屋に隠れてるんです。
小鳥が死んでいる事を知った庭番は悲しみ、亡骸を指で撫でます。
それを見て声を殺して笑ってる!鬼!外道!

完全なクソガキなのですが、少女の純粋な目!
『何も間違った事はしてない』といった顔で
ケタケタと笑いながら自転車を漕ぐ二人は
どこにでもいる女の子そのもの。
この恐ろしい程にピュアな悪。。。
背筋が凍ります。


ニュージーランドで起こった殺人事件がモチーフに


今作は実際の殺人事件がモチーフになっています。
事件を簡単に説明します。

1954年 ニュージーランド
ポーリーン・パーカー(15歳)とジュリエット・ヒューム(16歳)
二人の少女は小説家を目指す親友でしたが
空想と現実の区別がつかないほど
創作ファンタジーの世界に没頭するようになり
やがて性的な関係を持つようになりました。
この事を知った二人の両親は、二人を引き離すため
ジュリエットを南アフリカへ移住させようとしたのですが
これを『ポーリーンの母の仕業』と思い込んだ二人は
殺害を計画。レンガで撲殺しました。
事故死に偽装したのですが、あまりにも雑な計画だった為
警察の追及にあっさりと自供し逮捕されました。
逮捕後の二人は殺人を犯した自覚がまるでなく
空想の延長上での行動だった事が世間を震撼させました。

この事件はピーター・ジャクソン監督も
『乙女の祈り』として映画化しています。

タブーを恐れない圧倒的存在感 忘れられなくなる映画


これだけ反モラル的なカルト映画であるにも関わらず
そこはかとなく上品な作品に仕上がっているのが不思議。

古びた礼拝堂、ロウソクの灯り
密かに行われた悪魔崇拝の儀式は気品があり
とても神聖な儀式であるかのように感じます。
※悪魔崇拝なのに神聖というのも変な話ですが・・・
オルガンで奏でられるメインテーマも印象的で(名曲!)
ゴシックな世界感を作り出しています。

少女が襲われるシーンにも不思議とエグさがありません。
エロティックな描写がたくさんあるにも関わらず
性的な興奮を煽るものにはなっていません。
『男を興奮させておきながら拒絶する』という
儀式的なものなので少女にまったく同情できず
『ほら言わんこっちゃない』という印象になります。
まあ男の方がよっぽど被害者なわけですが(笑)
sashie080.png
大人になりかけている少女の裸体のタブー感は凄まじく
見てはいけないものを見ている罪悪感が。

自転車で田園を走るシーンはいかにも子供らしく
夏休みを楽しむ二人は、そこらへんの子供と同じく
キラキラと輝いています。
sashie081.jpg
それが更なる恐怖を煽るギャップ効果になるのですが。。。

これらの要素のバランス感覚は奇跡的で
ホラー映画級に怖いトラウマ映画であるにも関わらず
二人の少女に翻弄されながら物語は進んでいきます。
あとフランス語ってのがデカイです。
フランス語ってずるいですよね!
ゴニョゴニョ喋る女の子の可愛らしさったらないです。

絶対に子供には見せたくない映画。
しかし封印するにはあまりに惜しい傑作です。
伝説となっているラストシーンは強烈。

個人的には大満足の映画でした。








[ 2013/09/03 15:16 ] カルト | TB(0) | CM(0)

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