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『ペーパー・ムーン』 心に広がる柔らかい感動!見逃せない名作!

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『ペーパー・ムーン』
Paper Moon

監督 ピーター・ボグダノヴィッチ
1973年
アメリカ
103分

10代の頃に見たような気がします。
本編の記憶が曖昧だった為、廉価版を購入しました。

二人は詐欺の名コンビ 笑いと涙のロードムービー


あらすじ

冒頭はお葬式のシーンから。
母親を交通事故で亡くした9歳の少女アディ。
そこにいかにも胡散臭いモーゼという男が参列。
どんな関係かと尋ねると『女友達(バーで知り合った)だ』という。
身寄りのいないアディを不憫に思う参列者たちは
モーゼに『遠く離れた叔母さんの家まで送り届けて欲しい』と依頼する。
(車を持っているという理由だけで)

嫌々ながらアディを親戚の家まで送り届ける事になったのだが
このモーゼはとんでもないペテン師なのだった。
その商売の手口は非常にしょーもなく
インチキ聖書を売りつけて小銭を稼ぐ程度。

詐欺師と旅をする羽目になったアディ。
心底『マジかよ・・・このおっさん・・・』です。
ところが彼女は9歳ながら非常に賢く、度胸もあり
天才的な詐欺師の才能があるのだった。
いつしか二人は名コンビになっていく。
アディはモーゼに『私の本当のパパじゃないの?』と何度も聞くが
その都度『違う』と答えるモーゼ。
笑いと涙の奇妙な旅がはじまる。


ペーパームーンに腰掛けて


タイトルにある『ペーパームーン』とは
読んで字のごとく『紙の月』です。
昔はカメラを持っている人なんてそうそういませんでした。
記念写真といったら写真屋が定番でした。
あとお祭り会場などで『写真はいかが?』と声をかける出店があります。
記念写真の背景として人気があったのが
三日月に腰をかけて撮影する『ペーパームーン』です。
実際には木で出来ていたという話ですが(笑)
基本的には家族や恋人同士で写すものですが
この映画ではアディが一人で写しています。
モーゼにも『一緒に撮ろう』と誘うのですが
『あとで』と冷たくあしらわれてしまいます。

アディは旅の別れ際、車の座席にその写真をそっと置いて行きます。
一人でつまらなそうに月に腰をかけているアディの写真には
『モーゼへ アディより』というメッセージが書かれていました。

映画を観終わってからDVDのジャケットに目をやると
二人が並んでペーパームーンに腰掛けています。
映画の結末のにある物語を感じさせます。

観終わった後の爽快感!完璧な作品


あえて『モノクロ』で撮影された作品なのですが
このモノクロの美しいこと!
光と影、乾いた砂けむり、微妙な表情の変化などが引き立ってます。
凝った演出や構図に頼らず
シンプルなストーリーを丁寧に描く事
カット無しの長まわしで得られる緊張感
それに物語を理解した役者。
当たり前の条件が揃う事で
こんなにも素晴らしい作品になるんだなぁと感動しました。

大それた事件がおこるわけでもなく
大げさに涙を誘う演出もありません。
それでも観終わった後の心地良さは極上
ある意味パーフェクトな映画のカタチがここにあります。

道中での皮肉たっぷりの口喧嘩も楽しく
二人が協力し合って詐欺をはたらくシーンも滑稽です。
sashie076.jpg
印象に残るセリフは多々あるのですが
『大人になっても男をだますような女にはなるなよ』なんてセリフがあり
まさに『どの口が言ってるんだ!』って感じですが
不思議と胸が熱くなります。

ちなみにモーゼとアディ、二人は実際の親子なんですよね。
アディ役のテイタム・オニール
わずか10歳でアカデミー助演女優賞(最年少受賞記録)。

ジャンルとしてはロードムービーになりますが
全てのジャンルを通してみても
これほど美しくまとまった作品はなかなかお目にかかれないと思います。
一度は観ておくべき作品。
これこそ映画。








[ 2013/08/23 20:14 ] ロードムービー | TB(0) | CM(0)

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