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『イレイザーヘッド』 カルト映画の巨匠はデビュー作からぶっ飛んでます!

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『イレイザーヘッド』
Eraserhead

監督 デヴィッド・リンチ
1977年
アメリカ
89分


製作・監督・脚本・編集・美術・特殊効果
すべてデヴィッド・リンチ!
彼の長篇映画デビューがこの『イレイザーヘッド』です。

ちなみにイレイザーヘッドとは
鉛筆に付いている消しゴムの事らしいのですが
主人公ヘンリーの髪型はまさしくイレイザーヘッドといった感じ。
でもそれだけじゃなさそうな意味深なタイトルです。


奇才・デヴィッド・リンチの原点


デヴィッド・リンチといえば
登場人物の感情や、物語の時間軸が不明瞭で
さらに現実の明確な線引きをしない事で
見る者を不安にさせて、深読みさせて
独特の世界観を描くという作品が多いのですが

この長編デビュー作『イレイザーヘッド』は、
その後のリンチ作品の原点とも言える
不安、恐怖をあおる耳障りなサウンドと
馬鹿馬鹿しくもショッキングな展開、
意味不明だが淫美でグロテスクな物語という
リンチの個性を強引に詰め合わせたような
怪物のような作品です。


これはまさに『悪夢』そのもの


寝ている時に見る夢って
たまに夢だと気がつく事ってありませんか?
もの凄く怖い夢を見ていても、
あまりに突飛な展開や、ありえない登場人物の出現に
『あれ?これは夢でしょ?』って気がつき
そこで微妙に軌道修正されて夢がまた続いていくという。

この映画はまさに『悪夢』そのものです。
物語が暴走して、これ以上進みようがない行き止まりが見えて
これからいったいどうなっちゃうの?と思っていたら
ストーリーは強引に軌道修正され
『一方その頃』といった感じに物語が再開されます。
結果、物語は超難解なものとなり
支離滅裂な結末へと向かっていくのですが
これだけ滅茶苦茶な展開なのに
なぜか最後まで目が離せないのが不思議です。
『夢なら覚めて欲しい』と願う人をあざ笑うような
不気味な魅力があります。


悪趣味なキャラクターが勢ぞろい


奇形に精神異常者
悪趣味な登場人物ばかりの映画ですが
個人的に一番印象に残ったキャラクターは
ラジエーターの女(ローレル・ニア)です。
sashie064.jpg
主人公ヘンリーがラジエーター(暖房器具)を覗き込むと
そこには小さなステージがあり
両頬に大きなコブを持つ女が
サーカスみたいな音楽にあわせて
恥ずかしそうにチョコチョコと横移動するという場面があります。
まったくもって意味不明ですが
最高に不気味でゾクゾクします。

彼女が歌うシーンもあるのですが
現実逃避讃歌とも言える、なんとも薄気味悪い歌です。

 天国ではすべてがうまく行く
 天国には悩みなんかない
 天国では何でも手に入る
 あなたの悦びも私の悦びも
 天国では何もかもいい気持ち


これがまた耳から離れなくなる名曲!
オルガンのみで演奏されて
ボンヤリとした声で歌われるこの曲は
いかにもデヴィッド・リンチ的なサウンドで
この映画のハイライトと言っていい場面だと思います。

後にツインピークスでこれに似たイメージを使っているので
デヴィッド・リンチ作品の入門編とも言える作品です。
いや・・・入門編にしてはカルトすぎるかもしれませんが。。


深読みさせる天才 正しきカルト映画の世界


ソニックユースの音楽や、ピカソのスケッチのように
雑音や落書きにしか思えないものが
恐ろしく美しいものに感じられる瞬間があります。
リンチのぶっきらぼうなストーリーと独特な映像美は
それぞれの捉え方によって違う解釈を生み出し
世界中を熱狂させています。
デヴィッド・リンチは深読みさせる天才。
この映画も驚くほど様々な解釈がありますが
リンチ本人でさえ説明のつかない映画なのかもしれません。

観る者にとっては完全なる駄作であり
今後の人生に全く必要のない作品でしょうが
一度彼の魅力を知ってしまったら最後。
さらなる地下へ地下へと潜って行きたくなります。

というわけで万人に推薦できる作品ではありませんが
カルト映画の金字塔とも言える『イレイザーヘッド』
デヴィッド・リンチ作品をもっと知りたい方は必見です!








[ 2013/08/08 18:12 ] カルト | TB(0) | CM(0)

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