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『青の炎』 二宮和也主演!やりきれないムービーの傑作

eiga16.jpg
『青の炎』
The Blue Light

監督 蜷川幸雄
2003年
116分


『青の炎』のレビューを書いてみようと思い、色々調べていたら
偶然にも今日は二宮和也くんの誕生日でした。
この映画は大好きで夏になると観たくなります。


選択肢のない若者の切なさ


舞台は湘南・鎌倉。夏。
主人公の秀一(二宮和也)はどこにでもいるような高校生。
ある日、10年前に離婚した義理の父である曾根が突然家にやってきて
そのまま居座ってしまうのだった。
仕事もせず、昼酒を飲み、暴力をふるう曾根を秀一は心から軽蔑し憎んでいた。

このままでは家庭が壊れてしまうと思った秀一は
弁護士に相談するなどさまざまな努力をするのだが
結局は何一つ解決しない。
母親の体のみならず妹にまで手を出そうとする曾根。
ついに秀一の怒りは頂点に達し、自らの手で曽根を殺害することを決心する。



主人公・二宮和也という役者


随分前から二宮くんの演技が大好きだったのですが、この作品も良かったです。
17歳の少年の不器用さ、純粋で真っ直ぐな想い。
暗闇で青白く光る炎のような怒り。
『殺すしかない』という悲しくも極端な決断。
まだまだ初々しい部分もありますが、上手に演じていると思います。
sahie031.jpg
この映画は『役者・二宮和也』という印象が決定的になった作品。
後に『硫黄島からの手紙』の監督であるクリント・イーストウッド
『青の炎』と台本を読んでいる姿を撮ったビデオを観て『類まれなる才能』と評し
二宮を主役である西郷役に採用したという事。
それだけこの映画での存在感が素晴らしかったという事でしょう。


助演キャスティングの絶妙さ


父親役・山本寛斎のゲスっぷり!
これはナイスキャスティング!
どうしようもないダメ男のくせに気難しそうな雰囲気。
sahie030.jpg
突如現れた、家庭の平和を乱す怪物。
誰だって殺したいって思うんじゃないでしょうか。

母親役の秋吉久美子が…。
この人って上手いんだか下手なんだかわからないんですが、存在感は凄いです。
母親でありながらも一人の女であるという弱さ(ダメな方の)が出てました。
あまり賢くないという設定にはもってこいなのかも。

妹役の鈴木杏。素朴で兄思いな雰囲気がよかったです。
秀一にこんな母親と妹がいたことが
『俺がなんとかしないと』という責任感を生んだのかもしれません。
それだけ家族を愛していたんでしょうね。切ないです。

ヒロインである松浦亜弥の演技は賛否両論のようですが
美術部の女子ってあんな感じですよ。
夢見がちで、若干浮世離れしたちょっとイタい雰囲気。

秀一を取り調べる警部補は、赤かぶでお馴染み中村梅雀
呑気な印象を与えつつも着実に秀一を追い詰めていきます。


ピンクフロイドがもたらす化学反応


オープニングとエンディングに流れる曲は
ピンク・フロイド『ザ・ポスト・ウォー・ドリーム』という曲。
この曲は『ファイナル・カット』というアルバムに収録されています。
このアルバムは絶望的な内容の詞が多く
『青の炎』の世界観と重なる部分があり、ドキっとする瞬間があります。
よくぞこの曲を選んだものだと感心してしまいます。
特にオープニングの使い方は絶品。
暗闇から光へという映像と、曲の展開が見事に重なっています。


蜷川幸雄作品特有の『舞台的な表現』は、肌に合わないと思っていましたが
この映画の切なさはグサっときました。








[ 2013/06/17 22:39 ] 青春 | TB(0) | CM(0)

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