『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』 待望の劇場公開!幽霊の犯行?ゴシック調の世界で語られるミステリーホラー!

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SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁
The Abominable Bride


2016年
イギリス
93分(+特別映像22分)



久々の更新です!
月に1~2本くらいのペースで映画館に行っていますが
なかなか更新できず。。。(怠け者のため)

さて、今回紹介するのは『シャーロック』です。
タイトルからしてアーサー・コナン・ドイルの小説
『シャーロック・ホームズ』シリーズなわけですが
現代を舞台に描いたイギリスBBCのテレビドラマが爆発的大ヒットしまして
現在シーズン3まで放送されていてます。これが面白いのなんのって。
本作はイギリスで2016年1月1日に放送された特別編であり
日本では劇場公開という形になりました。

ややこしいのですが、現代版シャーロックの特別編は
ヴィクトリア時代の1895年のロンドンが舞台。
つまり元祖シャーロック・ホームズの時代で描いています。

テレビシリーズの大ファンなのでムビチケを購入し
劇場公開の日を待ち望んでの鑑賞です。

幽霊の犯行?ゴシック調の世界で語られるミステリーホラー!


1895年、ヴィクトリア朝時代のロンドン。
ベーカー街221Bにホームズとジョンが帰ってくると
青ざめたレストレード警部がやってくる。
エミリア・リコレッティ夫人の奇怪な話を始める。

エミリア夫人は、夫トーマスとの結婚記念日当日に
花嫁姿でバルコニーに立ち、両手に持った拳銃で街を歩く人々に乱射。
それから自分の頭を撃ち抜き、自殺した。
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ところがその夜、夫トーマスの前に現れたのは
死んだはずの花嫁姿のエミリアだった。
エミリアは彼をショットガンで殺害し、夜霧の中に消えていった。

リコレッティ夫人の遺体を調べるが遺体は確かに彼女のものであった。
この奇怪な事件後、同様の事件が5件も発生する。
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徘徊するリコレッティ夫人の幽霊の謎を解明すべく
ホームズとワトソンは奔走、そこには驚くべき真実が隠されていた。



面白かったー!予想外の内容でした!
テレビシリーズのファンなら絶対に見なければならない
大・ご褒美作品!

現代版シャーロックはスマートフォンを駆使したり
ネットで過去の事件を調べたりとスタイリッシュな印象があったのですが
舞台はヴィクトリア時代!19世紀ロンドンのベーカー街221!(これだけで興奮)
クラシカルな衣装、シャーロックのパイプ、ジョンの髭もカッコイイ。
馬車や蒸気機関車が走り、ガス灯が並ぶロンドンの風景が美しい。
そりゃそうか。こっちが正しいシャーロックの時代だもんね。
往年のファンが満足できるディテールも満載です。

さてさて。
本作の一番問題点である『テレビシリーズ』との関連性ですが
ガッチガチにテレビシリーズの延長上にあります。
テレビシリーズを観ていないと置いていかれる展開だらけ。
この作品はズバリ
今までのストーリーと来年放送予定のシーズン4をつなぐ作品になっています。
つまり、テレビシリーズを観ていない人にとっては結構厳しめの内容です。
これは予想していませんでした。
もう少し大衆にアピールする特別編かな~と思っていましたから。

例えるなら一度もテレビドラマ『相棒』を観ていない人が劇場版を観るとか?
んーそれでも『劇場版』ってのは娯楽大作に仕上がっていますね。
それとも違うんだよなぁ。難しい。。。
本作はあくまで元旦に放送されたテレビドラマであり
このシリーズを見続けている人の為に制作された『特別編』であるという事。
特にシーズン3を最後まで観ていないと100%の満足は不可能!
『あ、このセリフは!』『あ!この展開は!』という喜びが散りばめられています。
まずはテレビシリーズをおさえてから本作をご覧下さい。
絶対その方が楽しいから!

難解な展開??時空を超えたマインド・パレス


ここから少々ネタバレあり。観ていない人は注意

まず驚かされたのが作品冒頭。
過去のテレビシリーズを短く紹介。
そして今現在(シーズン3のラストシーン)までを描き。。。
突然舞台は現代から19世紀に????

そうなんです。
本作は番外編ではなく、シーズン3の直後から始まるのです。
これには正直驚きました。予想外。
シリーズ観てない人にはいきなり高いハードルとなります。

嬉しいのはゴシックホラーなテイスト!
猟奇的な事件かと思いきや、花嫁の幽霊が次々と犯行を繰り返していくという
なんとも不気味な内容。たまらん・・・!
『幽霊なんて絶対にいない!そんなことありえない!』というホームズですが
その『ありえない展開』の連鎖に謎が深まっていきます。
テレビシリーズ『バスカヴィルの犬』でもあったスリラー感。
こういう薄気味悪い事件が大好き(笑)

さて、本シリーズを語る上で欠かせないファクターである
『マインド・パレス / 精神の宮殿』という言葉。

これはシャーロックの人生の記憶、知識、考察など
あらゆる情報を頭の中から引っ張り出す為の技術です。
マインド・パレスに突入したシャーロックの周辺には
あらゆる活字が飛び出して空中を浮遊。
必要ない情報は排除してくという作業を繰り返し
今一番必要な情報を持ってくるという表現方法は実に斬新。
超人的な記憶力を視覚的に魅せてくれる演出です。
これ使えたらいいのになーっていつも思います(笑)

だけど本作。ちょっとやりすぎ感も。
『幽霊の連続殺人。それを解決するホームズとジョン』
これだけでよかったんじゃないかなーと思うんですが
物語は現代と19世紀を何度となく往復します。
それはこの『マインド・パレス』によるものなのですが
最後のオチを見た時、あまりのSFな展開に驚愕。
あえて難解な内容に突き進む物語。
ファンは喜べど初めて観た人にしてみたら超絶展開にポカーンでしょうね。
ちなみに19世紀版マインド・パレスはアナログな演出に!こだわるなぁー。

今作には事件の根底に『女性の地位』があります。
19世紀のイギリスでは女性の地位の向上を訴える運動がありました。
地位が低く、家庭から出ることも許されず、権利も与えられず
女は家庭を守って旦那の言いなりになっていればいいという時代です。

本作始まってすぐにジョンの妻・メアリーがベイカー街に現れて
シャーロックとジョンに日々のストレスをぶつけるシーンがあります。
私は家から出ることも働くこともできないのに!
あなたはお友達と出て行ったきり帰ってこない!
そんな時代で起こった『忌まわしき花嫁事件』です。
これも最後の大オチにつながる伏線になっています。

そしてなによりラストシーン!
もうシーズン4直前であることを匂わせるエンディングに悶絶です!

本編の前後に特典映像????斬新すぎる上映(笑)


映画館では「忌まわしき花嫁」本編(90分)に加え、
なんと『特典映像』が上映されます。
本編前に
「脚本家スティーブン・モファットと巡るベーカー街221Bの旅」(5分)
本編後に
「シャーロック製作の裏側 主要キャスト・スタッフとともに」(15分)

っつーかいらないって!マジでこれは!
DVD、ブルーレイの特典で十分!
こだわった衣装や小道具のうんちくを5分見せられてから本編ですから。
観終わった直後の余韻の中、出演者のインタビューって。。。
いや!嬉しい!嬉しいんだよ!
嬉しいし興味深い内容だったし。。。
でも映画館で見せられてもなぁーという。
正直興ざめしちゃうというか。
本編終わった瞬間に会場を出て行っちゃう人もチラホラ。
まあ気持ちはわかる。
俺は最後まで見ちゃったけど(笑)

お馴染みの出演者たちが19世紀に降臨!


主人公シャーロック・ホームズはベネディクト・カンバーバッチ。
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これは本当に当たり役ですねー。楽しんで演じているのがわかります。
自らを世界で唯一のコンサルタント探偵
または高機能社会不適合者と名乗る変わり者。
テレビシリーズでのふわふわヘアも似合いますが
シャーロック・ホームズといったらやはりこれ!
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ベッタリしたオールバック!


相棒ジョン・ワトソンはマーティン・フリーマン。
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この俳優さん大好き!
なんの因果かシャーロックの同居人となりいつのまにか相棒に。
人間的感情を持ち合わせないシャーロックの暴走を止め
彼のフォローに回っている心優しきお医者さん。
シャーロックの事件をネットで紹介する高アクセスのサイト管理者。
ヒゲが凛々しい!


他にもレストレード警部、ハドソンさん
メアリーにモリーにアンダーソンにマイクロフト
そして宿敵モリアーティーまで勢ぞろい。
アンドリュー・スコットも素晴らしい存在感のある俳優ですね。
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原作ではやせ細った長身の不気味な老人という設定なのですが
本シリーズのモリアーティは背も低く、老人でもないという(笑)
新解釈すぎて最初は戸惑いました。


ってな感じにレギュラーキャスト陣が19世紀バージョンで登場。それだけで楽しい!
特にモリーマイクロフトは完全なる出オチ!
ネタバレは避けますが、衝撃のビジュアルで登場します(笑)
素敵な衣装と小道具たち。こだわり抜いた19世紀のロンドンの風景。
BGMもややクラシカルなアレンジを施し物語を盛り上げてくれるので
今までとは一味違うシャーロックを楽しめます。
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結論

テレビドラマ シーズン1~3を観てからにして!


嗚呼!シーズン4が待ちきれない!




[ 2016/02/28 19:54 ] ミステリー | TB(0) | CM(0)

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