『マリー・アントワネット』 ソフィア・コッポラの問題作!あえて歴史を切り取らず、一人の悩める女の子を描く、駆け巡る青春!あーお菓子食べたい!

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マリー・アントワネット
Marie-Antoinette

監督 ソフィア・コッポラ

2007年
アメリカ
122分



今回ご紹介する作品は
ソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』です。

ソフィアの父は映画監督のフランシス・フォード・コッポラ。
大名作『ゴッドファーザー』の監督ですね。

1999年『ヴァージン・スーサイズ』で華々しく監督デビューしたソフィア。
2003年『ロスト・イン・トランスレーション』では日本を舞台に撮影。
この二作で確固たる監督の地位を得たソフィア。
彼女ならではの女子目線で描く空虚な世界観は
同世代の女性を中心に多くのフォロワーを生みました。
そして満を持して発表した作品が『マリー・アントワネット』です。

しかしながらマリー・アントワネットって!
少女漫画級のベタなチョイス!


マノロ・ブラニクが靴をデザインし、さらにラデュレがお菓子を制作
そしてフランス政府の全面協力を受け
ヴェルサイユ宮殿で撮影が行なわれたというこの作品。
ソフィアが描くマリー・アントワネットって?

賛否両論の問題作!ソフィアが描くマリーの青春!


1769年、オーストリアとフランスの同盟の一策として
フランス王室に嫁ぐことになったマリー。
彼女は翌年、ルイ16世と式を挙げるが
よそ者扱い、陰口、夫婦生活の欠乏によって
次第にパーティーやギャンブル、ショッピングなどの浪費に逃避する。
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ある日、仮面舞踏会でフェルセン伯爵と出会い、二人は惹かれあうが
やがて大きな時代のうねりに飲み込まれていく。



非常に期待していたのですが、映画の評価はイマイチ?なのかな?
カンヌではブーイングとスタンディングオベーションが真っ二つだったそうで。。。
でもこの映画、割と好きなんですよね。
あえて歴史を無視した大胆な展開のカラッとした脚本と
煌びやかなゴージャス感と
着飾ってもぬぐえない空虚な雰囲気。
彼女の作品に一貫している『孤独』な個性があります。
たしかに『すげー面白いか?』っていったら微妙ですが(笑)

キラキラな衣装にカラフルなお菓子
キャッキャした女子のアホっぽさと
まぶしいくらいの可愛らしさ!
これって伝記ではなく、あくまで青春映画なんですね。
まるで絵本の世界に紛れ込んだような浮世ばなれした映像は
なかなか見ごたえがあり『魅せる映画』に仕上がっています。


主演は『ヴァージン・スーサイズ』
4女のラックスを演じていたキルスティン・ダンスト。
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魅力的な目を持つ女優さんですね。


共演にジェイソン・シュワルツマン。
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まー…煮え切らない男を熱演(笑)
ソフィア・コッポラの従兄弟なのだとか。


そして、かつてミック・ジャガーの恋人として世間を騒がせた
マリアンヌ・フェイスフルなどが出演。
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。。。って言われなきゃわかんなかったなぁ。。。
この美貌!これがマリアンヌのイメージ。
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若い頃の彼女ったら凄かったですから。

音楽はブライアン・レイチェルが担当。
その意外性あふれる選曲は本作の最大の魅力とも言えます。
今回はその音楽に注目しました。

タイトルでいきなりぶち込んできた一曲がこちら
Gang Of Four 『Natural's not in it』

1979年、パンクムーブメントの最中に発表されたデビューアルバムに収録。
ドクター・フィールグッドのウィルコ・ジョンソンに影響を受けた
アンディ・ギルの特徴的なギターカッティングと
政治的な歌詞がポスト・パンクとして注目されました。
これ爆音で聴きながら学校通ってたなぁ(笑)



仮面舞踏会のシーンで使用されている曲がこちら
Siouxsie & The Banshees 『Hong Kong Garden』

パンク・ニュー・ウェイヴ好きにはたまらない選曲!
女性ボーカルのスージー・スーがぶっきらぼうに歌い
攻撃的なのにどこかセンチなクセのあるメロディ。
初期のストレートなパンクサウンドの代表曲ですね。
何故これが仮面舞踏会なの!ハイセンスすぎて理解不能。



弟夫婦に子供が生まれ、マリーが激昂するシーンは
Bow Wow Wow 『I Want Candy (Kevin Shields Remix)』

バウワウワウ!これまた面白い選曲!
悪名高きセックス・ピストルズのマネージャー、マルコム・マクラーレンが
ポストパンクバンド『アダム&ジ・アンツ』から
リーダーアダム・アントを除くメンバーを全員引き抜いて結成したという
無茶苦茶な結成秘話を持つニューウェーヴバンドBow Wow Wowの楽曲です。
ヴォーカルはアナベラ・ルーウィン。
クリーニング屋で働きながら歌を口ずさんでいるところをスカウトされた
14歳のビルマ系女性。キャッチーなメロディで日本でもそこそこ人気者になりました。



『アダム&ジ・アンツ』もフェルゼン伯爵と浮気をするシーンで使ったり(笑)
Adam & The Ants 『Kings Of The Wild Frontier』

楽しんで選曲してるのが伝わってきます。



サントラには未収録の曲ですが予告CMで使用されていたのはこちら
New Order 『Age Of Consent』

サントラに入っていなくて『あれ?』って人も多かったのでは?
ポストパンクの代表的なバンド『ジョイ・ディヴィジョン』
ボーカリストのイアン・カーティスが自殺してしまい解散。。。
残されたメンバーが結成したバンドがこの『ニュー・オーダー』です。
テクノ、エレクトロニカとロックが融合したサウンドは、
ロックファンだけにとどまらずレイヴシーンにも大きな影響を与えました。



これらの他に『ザ・ストロークス』『ザ・レディオ・デプト』
『ザ・キュアー』
といったロックファンがニヤリとするバンドや
エレクトロニカの巨匠『エイフェックス・ツイン』
『スクエアプッシャー』なんて名前にも驚かされるサウンドトラック。
映画を観ながら『えー!ここでこの曲使うか!』なんて大騒ぎでした(笑)

これ系の音楽が大好きな人には見てほしい作品ですねー。
お酒を飲みながらダラダラ見るのにピッタリな作品です。









[ 2015/06/30 16:41 ] 青春 | TB(0) | CM(0)

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