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『ブロークン・フラワーズ』 ジム・ジャームッシュとビル・マーレイの強力タッグ!豪華な出演者にも注目のひねくれたロードムービー

eiga103.jpg
ブロークン・フラワーズ
Broken Flowers

監督 ジム・ジャームッシュ


2005年
アメリカ
106分


ジム・ジャームッシュ監督の『ブロークン・フラワーズ』を紹介。
かなり前にDVDを買ったのですが、久しぶりに観たくなりました。
ちょっぴりコメディタッチのひねくれたドラマです。
元ガールフレンド達に会いに行く一人旅を描いているので
ロードムービーと言っていいでしょう。
大好きなビル・マーレイが主演!
他にもジェシカ・ラング、シャロン・ストーンといった
なかなか面白そうなメンツが揃っています。
本作は第58回カンヌ国際映画祭において
審査員特別グランプリを受賞しました。


え?俺に息子?差出人不明の手紙から物語は始まる


コンピューター・ビジネスで成功したドン・ジョンストン。
何不自由のない生活をおくっていた彼だが
あまりに無気力な性格のせいで恋人シェリーに去られてしまう。
BrokenFlowers03.jpg
そんなある日、ドンは手紙を受け取る。
手紙は彼の元ガールフレンドからで
その内容は『あなたには19歳になる息子がいる』というもの。
元ガールフレンドと言っても名前がなく
差出人の住所も書かれていない為、誰なのか分からない。
誰かのいたずらに違いないと興味をしめさないドンだったが
隣人のウィンストンの『これは運命だ』という熱意ある勧めにより
当時付き合っていた女性4人を訪ねることにする。
BrokenFlowers16.jpg
気乗りしないドンだったが手探りな再会を繰り返していく。



やっぱり面白い!
この『どこにもたどり着かない感』がたまらない!
観終わった瞬間ニヤニヤしてしまいます。
かつてのジム・ジャームッシュのアートっぽさは薄れていますが
そこはかとない可笑しさが散りばめられた
なんともほのぼのとしたロードムービー。
ソフィア・コッポラの作品や
バグダッド・カフェが好きな方ならツボでしょう。



ジム・ジャームッシュは自分が作る映画について
『偶然の出来事や成り行きみたいなものを大事している』と言っています。

入念に計画を立てたとしても最高の人生は実現し得ない。
感情や人間同士の絆など神秘的なるものこそ
人生を形作り、自分を導いてくれる。


たしかに無秩序でコントロールがきかないのが人生。
この映画にはクライマックスというものがありません。
無気力な人間がちょっとやる気を出した時の
滑稽さとバカバカしさを見せてくれる微笑ましい作品です。
退屈だった毎日がちょっとだけドラマチックになった瞬間を
丁寧に描いています。


モテモテだったドン・ジョンストン!豪華な女優たち


なんと言ってもビルの存在感!というか顔!さすがの一言!
sashie168.jpg
無気力な中年男性を演じさせたら右に出るものはいません。
黙ってる顔だけでちょっと面白いんだもん。ズルい!
優柔不断で何に対しても熱くならない男のドン。
元ガールフレンドを訪ねる旅といっても
友人ウィンストンが計画したものなので
どこか他人事で事態を解決しようという気持ちが薄い(笑)
ロスト・イン・トランスレーションでも冷めた中年を演じていましたが
こういう演技はお手の物ですね。
フレッドペリーのジャージも似合う!
個人的にはそろそろエキセントリックな演技を観たいなー。



結婚してくれないドンに愛想をつかして出て行く彼女シェリー。
演じるのはジュリー・デルピーです。
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チョイ役なのに贅沢なキャスティング!



ドンの隣人であり良き友人ウィンストンを演じるのはジェフリー・ライト。
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ジェフリー・ライトって。。。バスキアのジェフリー・ライト!
全然気が付かなかった!
彼の助言が決め手となってドンの旅が始まります。
ミステリーファンなのか謎の手紙に興味津々!


そしてこの映画を彩る豪華な女優たちを紹介します。


昔の彼女その1 ローラ

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演じるのはシャロン・ストーン。
相変わらず色っぽいですねー。

レーサーであった夫は事故死。現在は未亡人です。
ちなみに露出狂の娘がいます。
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なかなか強烈なキャラなので注目です!

今は娘と二人きりで暮らしているようで
ドンの訪問を心から喜んでいるように見えます。
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和気あいあい。
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あれ?いつの間にかこんな事に?


昔の彼女その2  ドーラ

演じるのはフランセス・コンロイ。
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気難しそうな顔立ちで、ドンの訪問に戸惑っているようです。
付き合っていた頃はヒッピーだったのですが
現在は夫ロンと不動産業を営み成金ライフ。
ちなみに夫役はクリストファー・マクドナルド。濃い!


昔の彼女その3  カルメン

演じるのはジェシカ・ラングです。
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付き合っていた頃は弁護士を目指していたはずだが
現在は動物を会話をするアニマル・コミュニケーターという
いかにも胡散臭い仕事をしています。
しかもレズビアンになってしまったようです。
花束を突き返す受付の女性(おそらく今のパートナー)
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女の嫉妬って恐ろしい。。。


昔の彼女その4  ペニー

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ティルダ・スウィントンです。
以前紹介した『少年は残酷な弓を射る』で主演だった女優です。
ペニーは地図にも載っていないような荒地にあるボロ屋敷で
柄の悪そうな連中たちと暮らす不遇な生活のようです。
ドンとは良い別れ方をしなかったようで
会った瞬間から喧嘩モード。
最終的には用心棒っぽい男に絡まれちゃうし。



本作に出演する女優には妙な生々しさがあります。
ジム・ジャームッシュは本作を制作するにあたって
4人の女優に自分に息子がいると仮定して手紙を書かせたそうです。
それをもとに監督が肉付けしてキャラクターを形成したのだとか。
なかなか面白い映画のつくり方ですね。


ジム・ジャームッシュの遊び心を感じる小ネタがいっぱい!


まずはオープニング。
なにやらタイプライターを叩くような音が聞こえます。
次のショットはピンクの封筒がポストに投函される映像。
それがポストマンに運ばれ、やがて封筒は飛行機に乗り
ドンの家に届きます。
BrokenFlowers01.jpg
ここまでの流れをオープニングで見せてくれるので
一気に興味が封筒の中身に集中。
当たり前の日常なのにとてもドラマチック。
こういう魅せ方が本当に上手な監督です。
The Greenhornesの60~70年代を彷彿とさせるサウンドも渋い!

『There Is An End [feat. Holly Golightly]』The Greenhornes




元ガールフレンドの家にたどり着いたドン。
車の中からお庭チェック。
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おっとバスケットゴールが!もしやこの家に息子が?
ちょっとした描写が次の展開への期待に繋がります。



ピンクの手紙から始まる物語ですが
ピンクのローブを着たローラ
ピンクの名刺のドーラ
ピンクのスウェット姿のカルメン
ピンクのバイクに乗るペニー
庭に捨てられたピンクのタイプライター

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何やら意味ありげなピンクのアイテムがたくさん!
手紙の差出人は誰なのでしょう?
だんだんどうでも良くなっていくドンに注目です。



ちょっと面白いなーって思ったのがこちら。

ローラの食卓はチキンのグリルとワイン。
BrokenFlowers08.jpg
とても美味しそう!

一方ドーラの食卓には。。。
BrokenFlowers12.jpg
これは…なんとも。不味そう…

夫を亡くしそれほど裕福ではなさそうなローラ
かたや夫の成功で成金になったドーラ
ところがディナーは断然ローラの方が魅力的。
このように食卓を使って人物を対照的に描くのも面白いです。



また、何度か出てくるのが自己紹介のネタ。
ドンが『ドン・ジョンストンだ』と自己紹介すると
誰もが『ドン・ジョンソン?』と半笑いで聞き返すのですが
ドン・ジョンソンって『特捜刑事マイアミバイス』
『刑事ナッシュ・ブリッジス』
の俳優の事なのかな?
たしかすげー女ったらしの俳優だったような。
それともドン・ファン(伝説上の遊び人)の事?
まあ単なる聞き間違いといった小ネタなのかも。


ラストシーンもいいんです。
具体的には書きませんが
旅から戻ったドンが『ひょっとしたら息子?』っていう青年を発見します。
ここからのシーンがどうしようもなくひどい話で笑えます(笑)

ええー!おしまいなの???っていう
小馬鹿にしたラストシーンもイイ!
うんうん。これでいいんです。
だってそもそも目的なんてない旅だったのですから。
着地点を見失ったフワフワした目線のビル・マーレイ。
『やれやれ。さて…これからどうしたものか』って顔。
本当に上手いなぁ。

最後の最後でサプライズ小ネタ!
この車に乗ってる男。。。
BrokenFlowers18.jpg
ビル・マーレイの実の息子!(ホーマー・マーレイ)
ってわかんねーよ!







[ 2014/04/01 23:04 ] ロードムービー | TB(0) | CM(2)

「ロスト・イン・トランスレーション」も
「バグダッド・カフエ」も大好きだし、
ジム・ジャームッシュの作品も好きだし、
ビル・マーレイも好きなのに(特に「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」)、
これは観てないんです。
バカですよねー。
急いで観てみますねー。
楽しいご案内、ありがとうございます!
[ 2014/04/02 21:01 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

つかりこさんいつもコメントありがとうございます!

> 「ロスト・イン・トランスレーション」も
> 「バグダッド・カフエ」も大好きだし、
> ジム・ジャームッシュの作品も好きだし、
> ビル・マーレイも好きなのに(特に「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」)、
> これは観てないんです。

だったら是非是非!
絶対気に入ってもらえる作品だと思います!

というか『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』観てない!
早速チェックしてみます!
こういう情報交換って楽しいですねー。
また色々教えてくださいね!
[ 2014/04/02 22:12 ] [ 編集 ]

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