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『ゾンビ処刑人』 クサっちゃいるが、俺たちヒーロー!

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『ゾンビ処刑人』
The Revnenant
 
監督 ケリー・プリオー
2009年
アメリカ
117分


ゾンビの季語は夏。
夏直前という事で、ぼちぼちホラー映画を紹介していきます!
といっても今回紹介するのはちょっと変化球です。


みんなが安心して暮らせる街を目指すゾンビ


戦場から無言の帰還を遂げたバート。
親友であるジョーイは「あいつはいい奴だった…」と深酒。
泥酔&爆睡をかましているとノックの音。
ドアを開くと、そこにいたのは見事にゾンビ化した親友バートだった!

まあ事情が事情なので(ゾンビだから)とりえず居候させることに。
飯を食わせてみたところ臓物ごと吐き出す始末。
どうも人間の血液を飲まないと餓死してしまうらしい。
困った彼らは背に腹は変えられぬ!とばかりに病院から輸血パックを強奪!
なんとか一命(?)をとりとめたのだった。

そういえばここは犯罪都市ロサンゼルス。悪人だらけ。
悪人成敗するついでに血を頂くってのはどうだ?
こちらはゾンビ。撃たれても死ぬことはない。
そうと決まったら話は早い。
彼らは愛車の最新型カマロに乗り込み
『夜回りゾンビ』として夜な夜な街に繰り出しては
悪人を豪快に殺戮(ついでに食べる)を繰り返すという日々が始まった!


なんという見事な物語!


ある日、ゾンビになってしまった時の為に


タイトルは馬鹿ですが、なかなか作りこまれた傑作でした!
ゾンビ・ヒューマン・コメディといった感じでしょうか。

これだけ下らない内容であるにも関わらず
B級映画特有のグダグダ感はなくて
迫力ある映像、気のきいた音楽が心地よい作品です。
映画を作るのが上手なんでしょうねー。

もし自分がゾンビになってしまったら?を見せてくれる映画です。
でもこれが正しいゾンビなのかは疑問です。


斬新というべきか?なにも考えていないのか?


主演がゾンビというのもなかなか珍しいのですが
面白かったのがゾンビになってしまった事に戸惑っている事。
『やべぇ!俺ゾンビになってる!』と親友に相談に行くんです。
まあ一般的にゾンビとは
『知能がなく、腹をすかせて歩き回る』というものなんですが
彼の場合、見た目以外は完全に生前のままという。
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『婚約者にはバレたくない』
『腹は減ったが人を殺すのはマズイよなぁ』
などと悩みまくりです。
でもなんでしょう?なんか青春ぽくていいんです。
悩める青年とバカな友達。


食事をすると気持ちが悪くなって戻してしまうのですが
お酒を飲んだり、おねえちゃんをナンパしたりと割と楽しそうです。
あと普通は人間を食べるのが基本なのですが
何故か『血を吸う事で腐敗を防ぐ』という設定。
吸血鬼?ともまた違いますし。。。
斬新というべきか、なにも考えていないのか。

グロさも馬鹿さも程よく(どれも下品ですが)
ゾンビ映画ファンなら笑える展開が満載!

この調子で続く映画なのかな?と思っていたらとんでもない!
後半にかけて物語はダイナミックに展開していきます。
最終的にどうなったのかサッパリわからない丸投げなラストも良い!
このラストシーン大好きです。



全然関係ありませんが
主役がブレードランナーの頃のルトガー・ハウアーに少し似てて
ちょっとカッコイイです。
ビールでも飲みながら鑑賞するのがオススメ!
ちょっと馬鹿にできない映画ですよ!








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[ 2013/06/30 00:01 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『L.A. ギャング ストーリー』 おしゃれで軽めなギャングムービー

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『L.A. ギャング ストーリー』
Gangster Squad

監督 ルーベン・フライシャー
2013年
アメリカ
113分


久しぶりに豪華メンバーでのギャング映画が上映されると知り
調べてみると監督が『ゾンビランド』のルーベン・フライシャーって!
もうこれだけで映画館に行ったようなものです。


ギャングを倒すにはギャングになるしかない?


舞台はロサンゼルス。ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)は
ドラッグや銃器売買、売春などでこの街の帝王に君臨していた。
これ以上ミッキー・コーエンに好きはさせないと
ロサンゼルス市警のジョン(ジョシュ・ブローリン)と
ジェリー(ライアン・ゴズリング)は、非合法の極秘部隊を集めて
警察という身分を隠し、ギャングの世界に紛れ込んでく。


ジョンが組織のリーダーとなって
信念を曲げない正義感が強いメンバーをスカウトしていくのですが
銃の名手、盗聴のプロ、ナイフ投げの達人など、個性的な面々で楽しい!

またギャングになりきる為に『ギャングっぽい振る舞い』をしたり
時には計算通りにはいかず大失敗をしたりと
微笑ましいシーンがたくさんあります。


サラッと観れる『軽さ』


ギャング映画といったら血で血を洗う抗争や
複雑な人間関係の中で渦巻く陰謀など
ダークでシリアスで男くさいイメージがありますが
この映画はその手のギャング映画とはまったく違います。
素晴らしい音楽とスタイリッシュな映像!
エンドクレジットまでお洒落です。
いい意味で軽い作品なのです。

さて、この『L.A. ギャング ストーリー』ですが
実際にあった『最強部隊と大物ギャングの死闘』がテーマです。
実話ベースとは言っても、『こんなに端折って大丈夫?』と思うくらい
ダークな歴史を徹底的に単純化して
『悪を許さない!』だけの直球型ストーリーに仕上げる事で
難しい事ぬきの軽めな娯楽映画となりました。
『スーパー戦隊シリーズ』みたいな単純明快さです。

しかしながら歴史の流れや史実は完全に無視していて
さらにインパクトのある演出は皆無。
ディープなギャング作品ファンには物足りない足りないかもしれません。
この時代を題材にした物語はたくさんありますからねー。
『ギャング映画』を期待しちゃった人は特に。

賛否両論の本作ですが、原因の一つは
物語の軽さを『楽しめるか』『物足りないか』の差でしょう。


超豪華な出演者たち


主役のジョン・オマラ巡査部長は
コーエン兄弟の大傑作『ノーカントリー』や
ロバート・ロドリゲスのぶっ飛びゾンビ映画
『プラネット・テラー in グラインドハウス』でお馴染み
ジョシュ・ブローリンです。
ゴリラみたいな顔してますが、なかなか味のある演技で
好きな俳優の一人です。

恥ずかしながら最近知ったのですが
彼って『グーニーズ』がデビュー作で
マイキーの兄、ブランド役だったんですね!
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全然気がつかなかった!ゴリラとか言ってごめん!
これを知った時は『マジすか!』って大声出ました。

ジェリー・ウーターズ役を演じるのはライアン・ゴズリング
彼が主役を演じた『ドライヴ』で大ファンになりました。
今回も期待していましたが、二枚目な役もいいですね。
これからも話題作に名前が上がりそうな俳優です。

悪の帝王ミッキー・コーエンをショーン・ペンが演じています。
これがまた悪い奴なんですが、さすがの演技力で
悪魔のように残虐なミッキーを熱演しています。

映画を彩る美女グレイスはエマ・ストーン
同監督の『ゾンビランド』に出てましたね。
まさに『今が旬!』って感じで、うっとりするほど美しかったです。

他にもパーカー市警本部長が『48時間』のニック・ノルティ
銃の名手マックス・ケナード巡査が
ターミネーター2のT-1000(液体金属の敵)のロバート・パトリック
※これは映画が終わってから知りました。アゴが外れるほど驚きました。


歴史を知るともっと楽しいギャングストーリー


『L.A.コンフィデンシャル』
ミッキー・コーエンの逮捕後のロス市警の話です。
ケヴィン・スペイシー、ラッセル・クロウ
ガイ・ピアース、キム・ベイシンガー
ダニー・デヴィート
といった超豪華な出演者と
最後まで目が離せない見事な脚本。
アカデミー賞で9部門にノミネートされました。
この時代を題材にした映画の大傑作!

『アンタッチャブル』
ブライアン・デ・パルマ監督の代表作の一つです。
何回観たか忘れてしまった程です(笑)
この映画はロスではなくシカゴが舞台です。
ギャングのボス『アル・カポネ』を逮捕する為に結成された
アメリカ財務省捜査官たちの物語。
設定が今作に似ていますね!
ケヴィン・コスナー、ショーン・コネリー
ロバート・デ・ニーロ
といった大御所が出演しています。
この映画でデ・ニーロはアル・カポネを演じる為に
頭髪を抜いたという伝説があります。


他にもこの時代を描いた物語や
ロスのギャングをテーマにした名作がたくさんあります!
『L.A. ギャング ストーリー』をきっかけに
『もっと観たい!』と思ってくれたら嬉しいです。








[ 2013/06/29 19:56 ] マフィア・ギャング | TB(0) | CM(0)

『ジャンゴ 繋がれざる者』 よくやったタランティーノ!やればできる子だった!

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『ジャンゴ 繋がれざる者』
Django Unchained

監督・脚本  クエンティン・タランティーノ
2013年
アメリカ
165分


タランティーノ健在!


クエンティン・タランティーノ監督プレゼンツ
マカロニ・カンフー活劇『アイアン・フィスト』が8月から公開されます。
ラッセル・クロウ、RZA、ルーシー・リューといった興味をそそる出演者!
しかしマカロニ・カンフーって。。。?
ちょっと期待しちゃいますね。

という事で今回は、奇人変人タランティーノ監督による西部劇
『ジャンゴ 繋がれざる者』を紹介します。
早稲田松竹という映画館で
『キル・ビル』と同時上映という豪華二本立てを観てきました!


全員が主役級。誰からも目が離せない!


アメリカ南部。解放奴隷のジャンゴは
凄腕の賞金稼ぎのキング・シュルツと出会う。
シュルツはジャンゴに銃の使い方、賞金稼ぎとしてのノウハウを全て教え
人種を超えた最強コンビを結成する事になる。

ジャンゴの妻ブルームヒルダは囚われの身であった。
いつの日かこの手に取り戻したいと願うジャンゴであったが
彼女が囚われている場所が極悪奴隷商人キャンディの大農園だと知り…



主演のジャンゴ役はジェイミー・フォックス
レイ・チャールズの伝記映画『Ray/レイ』レイ・チャールズを演じ
アカデミー主演男優賞、ゴールデングローブ主演男優賞
英国アカデミー主演男優賞と数々の賞を総ナメにした俳優です。

賞金稼ぎのドクター・キング・シュルツ役はクリストフ・ヴァルツ
本作で同監督の『イングロリアス・バスターズ』に続き
2度目となるアカデミー助演男優賞を受賞しました。

極悪農場主カルヴィン・キャンディ役はレオナルド・ディカプリオ
カルビンの執事役がサミュエル・L・ジャクソンという超豪華メンバー!
それぞれの個性のぶつかり合いは凄まじく
全員が主役だと言えます。

この4人が食卓を囲むシーンは最高!
それぞれ最高の演技をしていて、誰を見たらいいかわからなくなるほど!
このシーンを境に一気に鬼気迫る展開になるのですが
ジェイミー・フォックスの感情を押し殺したような顔と
怒りを爆発させる銃撃戦にはゾクゾクきました。


悪役ディカプリオの魅力爆発


好きなんです。ディカプリオ。
本当に悪かったです。ディカプリオ。
前々から悪役が似合うと思っていたのですが
今回はタランティーノの凶暴な脚本も手伝ってか
超極悪な男カルヴィン・キャンディになりきっていました。

ハンマー持って凄むシーンは最高!
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こんなにゲスなディカプリオ初めて!

是非是非これからも悪党を演じて欲しいなー。
ところで彼、どんどんジャック・ニコルソンに近づいてると思いません?
顔や体型だけじゃなく怒るとオーバーアクションになるところや
薄気味悪くニヤけたり、急に覚めた顔をしたりするところ。
ここ最近のディカプリオ出演作品は、当たりの映画が多いです。
サミュエル・L・ジャクソン演じるスティーブも人間のクズ!最高!


165分を感じさせないテンポの良さ


そもそも西部劇というのは、これといった話の展開はなく
『流れ者がやってきて悪党と決闘して去っていく』といった映画が多く
『ジャンゴ 繋がれざる者』が発表された時、非常に嫌な予感がしてました。
と言うのも、ここ数年のタランティーノ作品といったら
ダラダラした会話が、物語の進行を妨げているものが多く
さらに西部劇と言ったら『ダラダラした映画』というイメージがあり
とんでもない駄作になるかも。。。と。

ところが!いざ映画が始まったら面白い!
どうしちゃったの?タランティーノ?ってくらいです(笑)

なんと言っても今回は脚本が素晴らしく
無駄話とも思える会話ですら苦痛に感じないテンポの良さがあります。
『ちょっとした小話』を挟んだり
数々の映画へのオマージュ(袖から出る仕掛け銃=タクシードライバーなど)を
あちらこちらに散りばめる余裕をかましても
物語のスピード感が落ちないのはお見事!
まさかこんなに面白い映画を作るとは。。。
タランティーノの底力を感じた作品でした。


ここ数年ガッカリしていたファンの皆様!

これは傑作です!









[ 2013/06/29 00:01 ] 西部劇 | TB(0) | CM(0)

『雨に唄えば』 世界中を幸せにしたミュージカル映画の傑作!

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『雨に唄えば』
Singin' in the Rain

監督 ジーン・ケリー
1952年
アメリカ
103分


梅雨のスッキリしない日々が続いていますが、
今日はにちなんだ映画を紹介します。
ミュージカル映画の大傑作『雨に唄えば』です。

この映画は60年以上も前の作品なんです。
今観ても、まったく色あせる事のない感動があるのは
きっとこの映画に魔法がかけられているからでしょう。


サイレント映画からトーキー映画へ


サイレント映画は、音声が出ずに字幕のみでセリフを伝える手法の映画でした。
しかし音声がないので、小難しい物語を作品にする事は不可能。
よって『誰でもわかる内容』が前提で作られていました。

トーキーは音声が出る映画(現在私たちが観ている映画)です。
今では音声が出るのが当たり前ですが
今まで声を聞いた事がなかった俳優たちが
自分の声で喋ってるわけですから衝撃的だったと思います。
それに大好きな映画スターの声がすごく変だったら
ファンはガッカリしちゃったでしょうね。

『雨に唄えば』は、サイレント映画からトーキー映画に移り変わる
映画業界のドタバタっぷりを歌と踊りでコメディタッチに描く作品です。
華やかな映画業界の舞台裏では、大騒動が起こっていたという
映画の歴史をちょっとだけ知る事ができる作品です。



『妄想長い!』


やりすぎくらいの演出がまた面白い!

例えばジーン・ケリーが『こんなのはどうだろう?』というセリフから
彼の頭の中にあるイメージ映像になるのですが
ここから歌と踊りのエンターテイメントショーが始まります。
これがビックリするほどのボリュームで
衣装の鮮やかさ、めまぐるしいセットチェンジは圧倒的!
後半はエヴァンゲリオンの精神世界のようなスピリチュアル映像に。
『あれ?今観ている踊りは何がきっかけだっけ?』とわからなくなるほど!
ちゃんと物語に戻ってきますけどね!
大胆すぎる演出がハチャメチャで笑っちゃうんです。


ミュージカル映画史上最も有名なシーン


この映画と言えば、ジーン・ケリーが雨の街中で
『Singin' In The Rain』を歌いながらタップダンスを踊るシーン。
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ミュージカル映画史上最も有名なシーンと言われていますが
物語の流れで観ると本当に素晴らしい!
幸せいっぱいといった表情で歌いだし
後半に向けて踊りは激しくなり
水たまりでステップを踏んでバシャバシャ水を跳ね上げて踊り
最終的には警官に睨まれたりして。
ちなみにジーン・ケリーはこのシーンの撮影後
見事に風邪をひいてしまったのだとか(笑)

凄いのはジーン・ケリーだけじゃありません。
ドナルド・オコナーが歌って踊る『Make 'Em Laugh』が凄すぎる!
ハッピーな歌声と超絶ダンス!そして顔芸!
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舞台裏にある小道具やセットをフルに使って
パントマイムから壁を使った宙返りまで!
人間ってこんなに動けるの?と驚かされます。

ジーン・ケリーとドナルド・オコナーがバイオリンを弾きながら踊る
『Fit As A Fiddle』
発声練習中に踊りだす『Moses Supposes』
二人のシンクロ率はハンパじゃないです。
ここまで呼吸があったダンスを見せられると
驚きと感動と幸せな気持ちが一気にやってきて
涙が出そうになります。

キャシー役のデビー・レイノルズも、ひたすらに可愛らしくて
はつらつとしたダンスと優しい歌声を披露しています。
彼女は出演決定当時、ダンス経験が少なかったらしいのですが
ジーン・ケリー、ドナルド・オコナーに負けないダンスを魅せてくれます!
今作で一躍注目を集めたデビーは、人気女優の仲間入りを果たしました。
3人が陽気に歌う姿は本当に幸せそうで
観ているこちらも笑顔になります。

ちなみにデビーは『スターウォーズ』のレイア姫役でお馴染み
キャリー・フィッシャーのお母さんなんですって!
全然知らなかった!


影響を与えた作品の多さ


第84回アカデミー賞で作品賞、監督賞など5部門を受賞した
フランス映画『アーティスト』は、サイレントからトーキーに時代を描いた作品。
『雨に唄えば』の時代背景にピッタリ。物語にも影響がチラホラ。
こちらも合わせて鑑賞すると、さらに面白さが倍増するはず。
『アーティスト』も映画の素晴らしさを再確認できる、美しい作品です。

また、『時計じかけのオレンジ』で、主人公アレックスが
『雨に唄えば』歌いながら暴力を振るうシーンは衝撃的。
キューブリック監督が主演のマルコムに『好きな歌を歌え』と言ったら
歌詞を知ってるのが『雨に唄えば』だけだったようで(本当かな?)
監督は映像と歌のギャップが気に入り、わざわざ版権を買って撮影したそうです。

リュック・ベッソン監督の『レオン』で主人公のレオン(ジャン・レノ)が
映画館でうっとりしながら『雨に唄えば』を鑑賞しているシーンも有名ですね。

他にも数え切れないほどパロディやオマージュが存在します。
それだけ世界中の人々にとって愛された映画だという証明ですね。



久しぶりに鑑賞しましたが、何度観ても興奮できる作品です。
たまにはミュージカル映画を鑑賞してみてはいかがでしょうか?
雨が好きになるかもしれませんよ!でも風邪には注意!







[ 2013/06/28 11:25 ] ミュージカル | TB(0) | CM(2)

『ドラゴン・タトゥーの女』 ファン悶絶!驚きの完成度となった大ヒット作

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『ドラゴン・タトゥーの女』
The Girl with the Dragon Tattoo

監督 デヴィッド・フィンチャー
2011年
アメリカ
158分


『ドラゴン・タトゥーの女』は、
スティーグ・ラーソンの推理小説『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』が原作。
スウェーデン版『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』に次ぐハリウッド映画化です。
この映画は何度も観た作品。思い入れの強さが出てしまい
やや長文となりました。。。


40年前の少女失踪事件と猟奇的連続殺人事件のつながり


裁判に大敗を喫した記者ミカエルは、全財産を失い失意のどん底にいた。
そこに大物実業家から『とある謎を解明して欲しい』という依頼が入る。
それは40年前に失踪した少女についての調査と、その謎の解明という内容。
探偵まがいの仕事だった為、いまいち乗り気になれないミカエルだが
『報酬とは別に、裁判判決を逆転させるような証拠を渡す』と言われ
止むなく引き受ける事となる。

依頼を引き受けたミカエルは、フリーの天才ハッカー・リスベットとともに
事件の真相に近づいていくのだが
恐るべき連続殺人事件との関連性に気がつくのだった。



デヴィッド・フィンチャー監督作品


『エイリアン3』で監督デビュー後、『セブン』『ファイト・クラブ』といった
センセーショナルな作品を立て続けに発表し
その凶暴な作風にファンは熱狂しました。
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ソーシャル・ネットワーク』といった
今までとは違う視点からのアプローチが多かったデヴィッド・フィンチャーですが
ついに猟奇殺人サスペンスを解禁!やったね!

彼の特徴は暗い映像とこだわり抜いた光の使い方です。
今作も暗闇の使い方は絶妙で
主人公の不安定な心理状態をうまく表現しています。

そして最大の魅力(だと思っています)は
容赦のない残酷描写!
代表作と言っていい『セブン』や『ファイト・クラブ』では
圧倒的な暴力と人間の凶暴性を描いていました。
『ドラゴンタトゥーの女』が発表された時
『これこれ!待ってました!』というファンは大勢いたと思います。
絵画のような完璧な映像と、その世界を彩る美しい音楽。猟奇的な事件。
この手の作品を撮らせたら右に出るものはいませんね。
ドラゴン・タトゥー3部作全てのメガホンを取って欲しい!


リスベットの魅力にとりつかれる ルーニー・マーラ


ダニエル・クレイグ演じるミカエルが主役だと思っていたのですが、
内容的にはルーニー・マーラ演じるリスベットの物語と言えます。
それだけ彼女の存在感が凄い!
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モヒカン頭に顔面ピアス
黒を基調としたメイクにパンクファッション
少女のようなガリガリのカラダに低い身長
『あーヤバそうな奴が出てきたなー』と誰もが思うはず。
そう、彼女がリスベットです。

リスベットはフリーの調査員。調査員として実力派は天才的で
ハッキング、盗聴など、なんでもアリで徹底的にターゲットを調べ上げます。
ただ『興味のある仕事しか受けない』という気まぐれなスタンス。

リスベットは血が通っていない人形のような顔をしいます。
まったく感情の起伏が読み取れない謎めいた存在です。
さらに過去のトラウマから凶暴な一面があり
精神異常者の烙印を押され、後見人を付けられる生活を送っています。
はい。つまり面倒くさい女なわけです。

ある日、ミカエルが突然部屋を訪れます。
アポなしで、寝ているリスベットをたたき起こし
ズカズカと部屋に入り込み、勝手に話を進めます。
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彼は『君に協力して欲しい』と、現在調査中の事件の内容を語ります。
初めは警戒しまくりだったリスベットですが
徐々に猟奇的な事件の内容に興味を持ち
さらにミカエルという男にも興味を持ち始めます。

とにもかくにもこうやって二人はチームになり
事件の真相を追求する事になるのですが
ここから物語は怒涛のように加速します!

この二人の出会いのシーンが大好きで
何度も何度も観ました。リスベットの困惑した顔の可愛いこと!

その後二人は一気に事件の真相に近づき
恐るべき真実に驚愕するのですが
それと並行してリスベットがミカエルに対し
特別な感情(!)を抱きはじめるという
なんとも不器用な恋心が描かれています。

そうなんです。これはミステリーであり、サスペンスであり
リスベットの成長と恋心を描く
ラブストーリーでもあるのです。


映像を彩る神経質なサウンド トレント・レズナー


前作『ソーシャル・ネットワーク』と同じく
トレント・レズナーアッティカス・ロスの二人が音楽を担当しています。
レズナーはナイン・インチ・ネイルズのフロントマン。
前回の音楽も凄かったけど、今回の『ドラゴン・タトゥーの女』も
相当作り込んだ内容となっています。

今回のトレント・レズナーもいい仕事してます!
予告編映像で話題になっていた
レッド・ツェッペリンの『Immigrant Song』のカヴァーは
オープニングで聴くことができます。
歌うのはヤー・ヤー・ヤーズのカレン・O!
いかにもデヴィッド・フィンチャーといった映像と重なり合って
映画への期待感が膨れ上がります!
驚かされたのがブライアン・フェリー
『Is Your Love Strong Enough』のカヴァー。
トレント・レズナーがブライアン・フェリー?と不思議な感じがしましたが
これがまたなかなかカッコイイ曲に仕上がっています。
映画が気に入ったら是非サントラも聴いてみてください!


複雑な人間関係と登場人物の多さ


この映画は『登場人物の多さ』に驚かされる作品でもあります。
しかも名前がとっつきづらい響きで
覚えるだけで結構苦労すると思います。

この感じ、何かに似てるなと思ったのですが
横溝正史の金田一シリーズでした。
『弟の息子?』『姉の旦那?』と家系図が欲しくなります。

根気のない人は登場人物に翻弄されてしまい
途中で挫折してしたくなるかもしれませんが
そこは是非我慢して最後まで見て欲しい!
後半です!後半から一気に面白くなるんです!

そして何より2回目が一番面白い!
是非最後までご覧いただき、二度目の鑑賞をおすすめします!
登場人物の多さに翻弄されていたのが嘘のように
物語がスルスルと頭に入っていきますよ。
そしてこの『ドラゴン・タトゥーの女』が
いかに無駄ないシーンのない完璧な内容であるかが理解できると思います。







[ 2013/06/27 00:01 ] サスペンス | TB(0) | CM(0)

『ストリートファイター』 激シブ!男なら拳で勝負をつけようぜ!

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『ストリートファイター』
Hard Times
監督 ウォルター・ヒル
1975年
アメリカ
93分


 注意!
 チャールズ・ブロンソン主演作品です。
 『波動拳』『昇竜拳』は関係ありません。
 ジャン・クロード・バンダムは出てきません!



ウォルター・ヒルの監督デビュー作



ウォルター・ヒルと言えば
男っぽいハードな作品で有名な監督です。
代表作は
『ウォリアーズ 』
『48時間』
『レッドブル』
『ジョニー・ハンサム』

数々の話題作を世に送り込んだ巨匠です。
有名なところでは『エイリアン』シリーズでの製作総指揮ですね!
彼の監督デビュー作がこの『ストリートファイター』です。

編集にはロジャー・スポティスウッドの名前があります。
先程も出た『48時間』の脚本や
1997年公開の『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』の監督でも知られています。

さらにチャールズ・ブロンソンジェームズ・コバーンが出演ときたら
面白いに決まってます!


舞台はニューオリンズ。シンプルだが味わい深いストーリー



貨物列車に乗ってやってきた流れ者チェイニー(チャールズ・ブロンソン)は
素手で殴り合う賭けボクシングの存在を知る。
喧嘩には自信があるチェイニーは、ファイターのマネージャーである
スピード(ジェームズ・コバーン)に自分を売り込み、そこからは連戦連勝!
お調子者のスピードは大儲けを企み、町で一番の金持ちに勝負を持ちかける。
チェイニーは見事に勝利したのだが、なんとスピードはギャンブルで大負け!
借金取りに命を狙われる事になる。


オープニングがイイんです。

貨物列車からハンチングをかぶった初老の男性が外を眺めている。
踏切には汚れたトラックが止まっていて
その荷台にはあまり裕福そうでない兄と妹が乗っている。
男は貨物列車からヒョイと飛び降り街へ入っていく。

アメリカの田舎町の雰囲気や
当時のアメリカがどんな時代だったのか?が
ひしーっと伝わってきます。
もちろん『この流れ者はいったい何者なんだろう?』というワクワク感も。
この数分だけで映画の世界に入り込めます。


男・ブロンソンの魅力爆発!


チャールズ・ブロンソンといったら『男』
『男』といったらチャールズ・ブロンソン!

なぜ旅をしているのか?なぜ金が必要なのか?なぜそんなに強いのか?
劇中まったく語られません。この謎めいた雰囲気が実に渋い!
ハンチング帽にヒゲ、一見全然強そうじゃないんですが(失礼)
いざ試合で裸になると絞られたボディと圧倒的な強さ!
『男だったら口を動かさず、結果を出せばいい』とでも言わんばかりに
勝つわ勝つわ、連戦連勝で敵なし!
世の中のどんな男よりも男なのです。

見所はやはり格闘シーン!
ブロンソンのパンチは鋭くて本当に痛そう!
ベチッ!ボコッ!という殴り合う音が緊張感を高めます。
ブロンソンは昔ボクサーとして食べていた時期があるようで
生々しい試合を見せてくれます。

仲間だけでなく、惚れた女にまでクールを通すチェイニーですが
気まぐれに猫を拾ってきてミルクをあげるという
不器用な優しさを感じさせるシーンがあります。
そこにシビれる!あこがれるゥ!

ちなみにヒロインを演じるのはジル・アイアランド
私生活ではブロンソンの奥さん。夫婦出演というやつですね。
不況に疲れきっているぶっきらぼうな女を演じています。


もう一人の主役 ジェームズ・コバーン


お調子者で金と女にだらしない男『スピード』を演じるのは
名優ジェームズ・コバーン!これまた渋い俳優です。

彼と言えば超絶大名作『大脱走』での製造屋・ルイス!
渋くて飄々としててカッコイイ男です。
ん?って事はトンネル王を演じたチャールズ・ブロンソン
『大脱走コンビ』復活の作品なんですね!

セリフもキザでカッコイイんです。
『お前さんやる事が垢抜けねぇな。何をやっても魚クセェよ』とか。
いちいち『ックー!』って痺れました。

今作では女に罵倒されたり、借金取りに軟禁されたりと
思いっきり情けないコバーンですが、実は生粋の肉体派俳優。
柔道は黒帯を取得!さらにブルース・リーに武術を学んだ経歴まで。
他の映画ではクールな役どころが多い俳優です。


熱い映画が見たかったらコレ!


クールで無愛想だが心は優しく、そして強い!
これぞチャールズ・ブロンソンの真骨頂!と言える作品です。
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シンプルだが味わい深いストーリー
キャラクターたちの魅力
迫力ある格闘シーン
出会いと別れ
そしてちょっと和む、清々しいラストシーン
お見事!








[ 2013/06/26 00:01 ] アクション | TB(0) | CM(0)

『グーニーズ』 子供に見せたい映画ナンバー1!

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『グーニーズ』
The Goonies

監督 リチャード・ドナー
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ
アメリカ
1985年
111分


冒険映画の大傑作『グーニーズ』


今ではCGを駆使した映画が主流となっていますが
80年代までは手作り感溢れる映画がたくさんありました。
グーニーズは何年経っても色褪せる事のない冒険映画の大傑作です!

仲良し悪ガキチーム、通称『グーニーズ』
屋根裏の物置から宝の地図を発見!
大海賊・片目のウィリーの宝を求めて大冒険を繰り広げる…。


難しい事は一切なし!子供たちの冒険に胸が踊ります!


とにかく可愛らしいグーニーズの面々


この映画の魅力のひとつは、出演者のキャラ立ち!
主人公マイキーは勇気と正義感あふれる少年ですが
身体が弱くて喘息持ち。つねに吸入器が手放せません。
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なんという斬新な主人公!

それから典型的な悪ガキ・マウス、食いしん坊のチャンク
変テコ発明家のデータ、マイキーの兄貴で心優しいブランドなどなど
一度見たら忘れられないキャラクターばかり!

この5人に加えて、おてんば娘のアンディ
見た目は怪物だけど心優しいスロースなど
本当に愛せるキャラクターたちばかり。
※ちなみに発明家のデータが一番好きでした。

悪役のフラッテリー一家だって笑っちゃうくらいナイスキャラです!


DVDには豪華特典あり!


映画を盛り上げるシンディ・ローパー『グーニーズはグッドイナフ』
一度聞いたら忘れられないポップソング。
DVDにはグーニーズのメンバー総出演のPVがノーカットで収録!嬉しいですね。

さらに特典映像にはなんと20年以上の時を経てグーニーズの出演者が集合!
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もちろんみんな大人!当時の映像を見ながら
今だから話せる暴露話連発で喋ってくれます。
これが本当に楽しそうで、聞いてると幸せな気持ちになれます。


ゲームも大ヒット!みんなグーニーズになりたかった


映画の興奮冷めやらぬ中、コナミからグーニーズを題材とした
アクションゲームが発売され、これがまた大ヒットしました。
ステージBGMはシンディ・ローパーの『The Goonies 'R' Good Enough』!
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このオープニング画面懐かしい!!!

当時は映画のファンと同じくらい、このゲームのファンが多かったんです。
これがまたなかなか難しくて何度死んだことか。。。
当時の子供たちは宝の地図のような攻略本を握りしめて
エンディングを目指していたと思います。


『冒険』への憧れと、忘れたくない『記憶』


ワクワクしたり死ぬほど怖かったり、毎日が事件だった子供の頃。
友達同士で秘密を共有したり、バレて親に怒られたり。
自転車があれば、どこまででも行ける気がしていた子供の頃。
誰もが一度は経験しているあの頃を思い出させてくれます。

『たとえ子供でも、みんなで力を合わせれば、きっと上手くいく!』
それを本気で信じて困難に立ち向かうグーニーズに胸が熱くなります。
それはきっと、誰もが昔、グーニーズの一員だったからだと思います。

子供が夢中になれるワクワク要素満載の冒険映画ですが
大人にとっては『忘れかけていた記憶を蘇らせる』不思議な映画です。

きっと懐かしい友達に会いたくなりますよ。








[ 2013/06/25 00:01 ] アドベンチャー | TB(0) | CM(0)

『イン・ザ・スープ』 ブシェミが好きなら必見!1・2・チャチャチャ!

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『イン・ザ・スープ』
IN THE SOUP 

監督 アレクサンダー・ロックウェル
1992年
アメリカ
93分


超個性派俳優で名バイプレーヤー、スティーヴ・ブシェミの主演作!
サンダンス映画祭でグランプリを受賞したハートフル・コメディです。


映画製作を夢見る青年が出会った謎の紳士


※ややネタバレ注意

ニューヨークのボロアパートに住むアルドルフォ(ブシェミ)は
映画製作を夢見る青年。
貧乏のどん底である彼は、新聞広告を使い自作の脚本を売りに出す。
すると、ジョー(シーモア・カッセル)と名乗る男が現れ
脚本を買うだけでなく、映画製作資金の援助まですると言い出す。
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さてこのジョーという男、白髪の紳士ではあるが、なんとも胡散臭い奴。
しかしなかなか憎めない男でもある。
しかし『資金調達』の方法が、思いっきり犯罪行為!
窃盗、空き巣、詐欺、ついには麻薬の売買まで!
いつの間にやらアルドルフォはこれらの仕事の片棒をかつがされていたのである。
当然この事態に納得がいかないアルドルフォだが
この二人には奇妙な友情が生まれつつあるのだった。


魅力的な出演者たち


アルドルフォ役スティーヴ・ブシェミ。
今となっては超売れっ子の個性派俳優ですが
売れる前は、昼間は消防士(!)として働き
夜はスタンダップ・コメディや演技の勉強をしていたのだとか。
情けなくて困った顔は絶品!

謎多き男ジョー役シーモア・カッセルです。
彼の渋くてトボけた雰囲気は最高です。
ブシェミとの何気ない会話に魅せられっぱなしの90分です。
※ちなみにオダギリジョーがこの映画の『ジョー』から名前を取ったのだとか。
なんだか妙に納得しました。

ヒロインのアンジェリカ役ジェニファー・ビールス。
ジェニファー・ビールスといったら『フラッシュダンス』!
彼女はアレクサンダー・ロックウェル監督の奥さん!
この作品でもエキゾチックで魅力的な美女を演じています。

またチョイ役ではありますが
若き日のジム・ジャームッシュ監督が俳優として出演しています。
これがまたべらぼうにカッコイイ!


脚本の素晴らしさ


この映画は本当に『脚本』が素晴らしい!
これといって何も始まらない、実にトボけたお話なのですが
観ている内に「いったいどうなるんだろう?」という好奇心が生まれ
クスクスっと笑えたり、時にはハッとする印象的なシーンが飛び込んできます。
こういう作品こそが『映画の面白さ』を教えてくれる作品だと思います。

監督の体験をベースに書いたという話ですが本当なのでしょうか?
モデルになったジョーってどんな人だったんでしょう?
興味深いです。


気の持ちようで世界が違って見えてくる


アルドルフォはジョーに『天使をテーマに映画を作りたい』と言います。
彼の中の『天使』とは片思いのウエイトレス『アンジェリカ』
彼女こそ天使だと思い込んでいるんです。

ジョーに会うまで彼は、何一つ行動を起こせず(もちろん彼女にも話しかけれず)
貧乏のどん底でくすぶっていましたが
ジョーに会ってからの生活は真逆といっていいほど派手になります。
アンジェリカとはすんなり仲良くなり、ダンスを習い、いつのまにやら犯罪者にまで…。

ジョーの自由奔放な行動や言動はアルドルフォを悩ませますが
映画を観ながら僕は『ジョーこそが天使なのではないか?』と思いました。
彼と知り合わなければ、何一つ形にならない
どん底のままだったかもしれません。

アルドルフォの最後のセリフがなかなか気が利いています。

素敵な映画なので機会がありましたら是非。








[ 2013/06/24 00:01 ] コメディ | TB(0) | CM(0)

『スケアクロウ』 二大俳優の名演技が光るロードムービーの傑作!

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『スケアクロウ』
Scarecrow

監督 ジェリー・シャッツバーグ
アメリカ
1973年
113分


監督はジェリー・シャッツバーグ。


映画監督になる前はヴォーグなどで活躍する写真家だったようです。
主演はジーン・ハックマンアル・パチーノ
カンヌ国際映画祭でパルム・ドール
国際カトリック映画事務局賞を受賞した作品です。
ちなみにスケアクロウとは日本語で「かかし」という意味です。

この映画が大好きで、紹介したいシーンが山のようにあるのですが
今回はネタバレなしで書こうと思います。


胸が熱くなるロードムービーの傑作!


商売を始めるためにピッツバーグを目指すマックスと
一度も会ったことのない自分の子供に会うためにデトロイトを目指すライオン。
二人はヒッチハイクの途中で出会い、いつしか友情が芽生え始めます。
旅の先にはどんな物語が待っているのか?


二人の出会いから物語が始まるのですが
この出会いのシーンがいい!
二人にこの先なにが待ち受けているのかと気持ちが高鳴ります!
ジーン・ハックマンアル・パチーノの演技はお見事の一言で
まんまと映画の世界観に引き込まれてしまいました。

気に食わない奴は殴って黙らせてきたマックスと
優しくて人懐っこくて人を笑わせるのが好きなライオン
旅が続く中でお互いを思いやる心が芽生えていきます。
その関係は親子のようであり、親友のようであり。
いつの間にかこの二人にしかわからない距離感が生まれていきます。
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時には喧嘩もするのですが。。。

ライオンが言った『カラスはカカシを恐れるか?』のくだりは
印象深く、とても意味深で、映画史に残る名セリフの一つだと思います。


唐突だが味わい深いラストシーン


ええ!っと驚くほどあっさりしたラストシーン。
それなのにいつまでも物語の余韻が続く不思議な映画でした。
ハッピーエンドなのかどうかは描かれていませんが
彼らの幸せを願わずにはいられない味わい深い終わり方でした。
『観てよかった!』と思わず握りこぶしを作ってしまうほど面白かったです。

誰にでもある『長い人生の中で忘れることができない一瞬』
この二人にとって忘れる事のできない旅だった事は間違いありません。
全然ドラマチックじゃないマックスとライオンの物語は
いつまでもいつまでも心に残ります。

腹を抱えて笑えるような楽しさはなく
迫力のあるシーンがあるわけでもなく
最後に思いっきり泣かせてくれる映画ではありません。
でもこの映画は間違いなく名作だと思います。
気に入ってもらえたら嬉しいです。








[ 2013/06/23 00:01 ] ロードムービー | TB(0) | CM(0)

『GANTZ』 日本を代表するSF漫画を気合の実写化!

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『GANTZ』


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『GANTZ PERFECT ANSWER』

監督 佐藤信介
2011年
GANTZ:130分
GANTZ PERFECT ANSWER:141分


奥浩哉の人気作『GANTZ』が連載13年でついに完結しました。
全巻揃えているので早く結末が知りたい!
単行本が出るまで我慢。。。

というわけで劇場版『GANTZ』をレビューします。
本作は『GANTZ』『GANTZ PERFECT ANSWER』という
二部構成の作品なので、総合的な感想になります。


無理と言われていた実写化が実現


連載開始当時から話題作だった『GANTZ』。
理不尽な展開、残酷な表現、壮大なスケールという
毎週ワクワクしながら読んでいたファンも多いのではないでしょうか?
まさか千手観音とのバトルが実写で観れる日がくるとは。。。

主人公、玄野計役を演じるのは『嵐』の二宮和也。
何にも本気になれない昼行灯が、戦いながら正義感に目ざめていく姿は
二宮君のイメージにピッタリです。
原作の奥先生も『二宮さんがやってくれたらなぁ』と前々から思っていたらしく
そう言う意味でも完璧なキャスティングだったようです。
※個人的にはもう少し性格悪くてもよかったような気もします。

もうひとりの主役である加藤勝役は松山ケンイチ。
正義感が強く、不器用な加藤を上手く演じていました。
イメージもさほどかけ離れていないと思います。

ヒロインである小島多恵役は、吉高由里子です。
原作では『どこにでもいる素朴な女の子』という設定なので
ちょっと美人すぎるんじゃないかな?って思いましたけど
なかなか上手に演じていました。

しかしなんといっても西くん役の本郷奏多!
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原作から飛び出してきたような中二病!
漫画の大ファンだという事もあり、目つき、喋り方まで完璧でした。


死んだはずの人間が集められる部屋


玄野計は、地下鉄のホームで幼馴染の加藤勝を見かける。
加藤は線路上に落ちた酔っ払いを助けようとするが
助けに入った玄野と共に、電車に轢かれてしまう。

次の瞬間、彼らはマンションの一室にいた。
そこには、同じ様に死んだはずの人々が集められていた。
部屋の中央には『ガンツ』と呼ばれる謎の大きな黒い球があり
理由もわからぬまま星人たちとの戦いを強いられる事になる。


このようにぶっ飛んででいる設定なので
とっつきにくいように思われるかもしれませんが
見始めるとそれほど難しくありません。
劇場版は上手い具合にまとまっていて
漫画を読んでいない人でも完璧に理解できる仕上がりでした。

ちなみに星人は様々な姿で現れます。
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こんなルックスですが、恐ろしく強い!


原作の再現度は?


実写化される際に一番問題視される『原作の再現度』ですが
世界観は完璧に近い形で再現されていると思います。
一番の問題は『エピソードの縮小』でしょう。
限られた時間内に全てのエピソードを盛り込むのは不可能なので
こればかりはどうしようもないですね。

駆け足で物語が進んでいく為
端折られるエピソード・人物に対し
納得がいかないというファンがいそうですが
『端折ったおかげでテンポが良い展開になっている』と思う人もいるでしょうし
原作ファンの間でも個人差が出そうです。

原作『GANTZ』の魅力は『容赦のない展開』です。
それは『あまりにも人があっけなく死んでいく恐怖』や
『事態を把握できない怖さの連続』で描かれているのですが
劇場版はどうしても遠慮があるというか、振り切れてない感じがあります。

あとエロ描写が皆無というのも少し気になります。
夏菜は体当たりのヌードで頑張っていましたが
あくまで原作のイメージを出すためといった感じ。
もう少し攻めてもよかったのでは?

実はこの映画『R12』です。
子供に見せたくない映画という位置づけなんですが
この程度の内容であれば小学生でも大丈夫だと思います。
エピソード&登場人物を減らす事で『エログロ』を省略していますが
だったらもっと本格的なバトル映画にするべきだったのでは?と思いました。
その方がもっとオリジナリティが出て、原作との差別化ができたのでは?

それから『ちょっと長い』というのがあります。
特に『GANTZ PERFECT ANSWER』は、うまく編集して
100分くらいにできなかったのかなぁと思いました。

とにもかくにも漫画の実写化というのは
『原作との比較』に話題が集中しがちで
正当な評価をされにくい宿命なのかもしれません。


アクション映画としてまとめたオリジナル作品


この映画は『原作とは別物』と割り切って観た方がいいです。
特に『GANTZ PERFECT ANSWER』は完全オリジナルストーリーです。
二部作ともに映画としては上手にまとまっているし
二宮和也、松山ケンイチともに素晴らしい演技をしています。
特にバトルシーンの緊迫感はなかなかのもので
本場ハリウッドにも引けを取らないアクションを見る事ができます。

映画としては本当によくできていて単純に面白い作品です。
二枚ともDVDを買って、お気に入りのシーンを何度も繰り返し観ています。
原作ファンなのに劇場版を観ていないという人はもったいない!
小難しい比較無しで鑑賞したら
案外『アリ』の映画かもしれませんよ?








[ 2013/06/22 00:01 ] アクション | TB(0) | CM(0)

『カリフォルニア・ドールズ』 痛快女子プロレス映画!DVD化を願う!

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『カリフォルニア・ドールズ』
...All the Marbles

監督 ロバート・アルドリッチ
1981年
アメリカ
113分


ロバート・アルドリッチ監督の女子プロレスをテーマにした映画
『カリフォルニア・ドールズ』を紹介します。
今回は吉祥寺バウスシアターで観ました。


血と汗と涙!スポーツ映画の大傑作


ボクシング映画の傑作『ロッキー』
主役のロッキー・バルボアがボクシングに打ち込む姿と並行して
感動的な人間ドラマラブストーリーが描かれていますが
この『カリフォルニア・ドールズ』は、ひたすらに『女子プロレス』一直線!
基本的に『試合』→『車移動』→『モーテルで寝る』の繰り返しです。
必殺技をあみ出すトレーニングがあるわけでもなく
感動的な出会いや別れがあるわけでもなく。
映し出されるのは笑ったり、喧嘩をしたり、悔し涙を流したりという
貧しいドサ回り(地方興行をして回る事)の日々です。
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そんな映画面白いの?と思われる方もいらっしゃるでしょうが
これがびっくりするほど面白いのです!


大歓声に胸が熱くなる


ストーリーはそれほど小難しいものではなく
成功を夢見る女子プロレスラーのアイリスとモリー
胡散臭いマネージャーのハリー(ピータ・フォーク)が
今にも壊れそうな車での旅をする
という
シンプルなロードムービーです。
彼女たちの『プロレスで有名になりたい!』という大きな夢を追い続ける
健気さには涙が出ます。

しかし現実は厳しく
お金のために祭りの見世物である『泥レスショー』に出たり
チャンス欲しさに悪徳興行師と一晩付き合わされたりと
『こんなはずじゃなかった』と嘆く屈辱の日々が続きます。

ところがある日、大舞台でのチャンスが舞い込んで
ハリーは持ち前のハッタリで大勝負に出ます!
ここから物語は一気に加速していきます。

大観衆の中、美しい衣装に身をまとったドールズが映し出されます。
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会場のボルテージは最高潮!ドールズ!ドールズ!
ここからはストーリーなんてものはなく
美しくも激しい試合が画面いっぱいに繰り広げられます。
今までの苦労と屈辱の旅がオーバーラップして
涙なしでは観れません!


手に汗握る臨場感


この映画の素晴らしさはプロレスの試合の臨場感!
リングサイドで観戦しているような迫力!
体がぶつかり合う音、大歓声、実況とセコンドの怒号!
随所に監督のこだわりが感じられます。

可愛らしくも強いドールズが
一生懸命に駆け回るレスリング・シーンは最高!
特に最後の試合は圧巻!
プロレスファンも納得するほど魅せる試合展開で
いつしか本気でドールズを応援しています!
プロレスファンは必見の作品です。


『幻の傑作』その理由


カリフォルニア・ドールズは、日本初公開から30年が経過しているのに
未だにDVD化されていないという『幻の名作』です。
どうやら音楽著作権の関係でDVD化されていないらしいのですが
どうにか発売してもらいたい映画です。

お近くの劇場で上映される機会がありましたらぜひ観てください!
こんなに熱くなれる映画って滅多にありません!


※予告は動画の後半です。




字幕・吹替等は無しですが、輸入盤は存在します。

画質音質は標準以上で、リージョンはALL、チャプターが10分毎に切って有ります。
既に本作を字幕付きで鑑賞済みであれば問題ないと思います。
[ 2013/06/21 00:01 ] ロードムービー | TB(0) | CM(0)

『マチェーテ』 問答無用!俺がマチェーテだ!

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『マチェーテ』
Machete

監督 ロバート・ロドリゲス&イーサン・マニキス
2010年
アメリカ
105分


洒落のつもりがまさかの映画化! ロドリゲスの悪ふざけ


ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノが監督した
『グラインドハウス』という
本編2本、実在しない映画の予告編4本という特殊な構成の作品がありまして
その中で上映された実在しない映画の偽予告編『マチェーテ』
なんと実際に長編映画化してしまったという乱暴な作品です。
洒落で作ったつもりが、こんな事になるとは!


主演ダニー・トレホ!・・・誰!!


主役マチェーテを演じるのはダニー・トレホ!
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って言われてもピンとこない人が多いかと思います。
ダニー・トレホはロバート・ロドリゲス監督作品には欠かせない
名脇役の一人です。
一度見たら忘れられない風貌(というか顔)と極悪な役柄で
マニアックなファンが多い俳優です。

調べてみて分かったのですが
ロバート・ロドリゲスの従兄弟だったんですね!
知らなかった!


豪華すぎる共演者!


ジェシカ・アルバ!
ロバート・デ・ニーロ!
ミシェル・ロドリゲス!
スティーヴン・セガール!
リンジー・ローハン!


よくもこれだけのスターが集結したものです。
主役に不釣り合い(?)なほど
豪華な脇役陣が見所の一つとなっています。

特にミシェル・ロドリゲスの素晴らしい存在感!
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アイパッチに機関銃という反則的なカッコよさにしびれました。
彼女主演でよかったんじゃないかな?って思うほど。
スピンオフ映画撮影してくれないかな?


最後までやりたい放題


かつて連邦捜査官だったマチェーテ(トレホ)には
とある事件に巻き込まれ妻娘を惨殺された過去があった。
今では日雇い労働者をしているマチェーテだが
議員暗殺の依頼が舞い込んだ。


あって無いような物語の中、馬鹿馬鹿しさの波状攻撃です。
マチェーテがナタを振り回すだけで首が吹っ飛び転がり
これでもかと裸の美女が現れ(トレホがモテまくります)
よくもまあこんな殺し方を思いついたなぁと感心するほど
下らないバイオレンスシーン目白押し!
オープニングからアクセル全開!
ロバート・ロドリゲスの悪ふざけに付き合える人には大推薦できる
究極のB級映画です。


早くも続編!気になる内容


早くも話題になっている『マチェーテ・キルズ』※タイトル最高!
主演はもちろんダニー・トレホ!
レディー・ガガ
チャーリー・シーン
メル・ギブソン
が出演するって???

さて気になる物語ですが、政府から依頼されたマチェーテが
世界戦争勃発を企む武器商人(メル・ギブソン)と戦うという内容だそうです。

これは・・・絶対観なきゃ。








[ 2013/06/20 11:57 ] アクション | TB(0) | CM(0)

『ベスト・キッド』 究極の親バカ映画!いつだってジャッキーは最高

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『ベスト・キッド』
The Karate Kid

監督 ハラルド・ズワルト
2010年
アメリカ
139分


ジャッキーファンには勿論の事
大ヒット作のリメイクという事で話題だった作品。
ウィル・スミスの息子が主演しています。
製作にはウィル・スミスの名前が・・・
究極の親バカ映画ですね。

この作品、原題が『The Karate Kid』なのですが
リメイクするにあたって『空手』から『カンフー』のお話になってます。
だったらタイトル変更したらいいのに…ややこしいです。


舞台は北京!


母の転勤でデトロイトから北京へと移り住んだ少年ドレ。
北京に着くなり地元のクソガキにリンチされます。
原因はバイオリンを練習する少女メイと仲良くしていた事への逆恨み。
ここから毎日いじめの日々。
ある日、絶体絶命のピンチとなったドレの前に
アパートの管理人さんのハン(ジャッキー)が登場!
見事なカンフーで少年たちを撃退!
ハンの強さに魅了されたドレはカンフーを習いたいと思い始める。


…というか『ベストキッド』とまるっきり同じ内容なので
書く必要なんてあるのかしら…?


パット・モリタからジャッキー・チェンへ


空手からカンフーに変更された事で
精神的な強さより、実戦的な強さを追求する修行が増えています。
中には『酔拳』『蛇拳』の修行シーンを思い出させるシーンも。
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あのジャッキーチェンが師匠となり
弟子にカンフーを伝授する…というシーンは
長年のファンにとって涙なしでは観れない感動的なものでした。

あのシーンも再現。
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箸でハエを追います。

しかし先代師匠『パット・モリタ』『不気味な強さ』が無いので
いくらジャッキーがしょぼくれた老人役を演じていても
『ジャッキーなら強くしてくれそう』と思ってしまうんです。
それだけジャッキー・チェンの現役感は凄まじく
『普通に強いオッサン』にしか見えないのが大きいですね。


難しいと言われるリメイク作品での大成功


この作品は上映開始当時から大ヒットしまして
ジャッキー世代のお父さんが子供と一緒に観たという話をよく聞きました。
『正義は勝つ!』という映画なので
子供と安心して鑑賞できる作品と言えます。

しかしあくまでリメイク。
オリジナル『ベスト・キッド』を観てた人には
新たな感動があるわけでもなく
結末までそっくりなので
『もう少しひねってもいいのでは?』という欲が出ます。


どうしても気になる139分という長さ


観終わった感想ですが…とにかく『長い!』
ウィル・スミスがホームビデオで撮影してるのかと思うほど。
無駄なシーン(特に前半)を削れば90分でまとめる事ができると思います。

難しい事を考えず、『正義は勝つ!』という痛快な映画としては
100点満点なので、誰でも楽しめる娯楽大作です。










オリジナルはこちら


[ 2013/06/19 12:20 ] アクション | TB(0) | CM(2)

『ロスト・イン・トランスレーション』 外国人から見た『日本』ってどんな国?

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『ロスト・イン・トランスレーション』
Lost in Translation

監督 ソフィア・コッポラ
アメリカ
2003年
102分


ソフィア・コッポラの出世作


『ヴァージン・スーサイズ』で監督デビューした
ソフィア・コッポラの二作目です。
この映画をきっかけに注目される新鋭若手監督になりました。
ソフィアは女優・ファッションデザイナーと色々やっていますが
映画監督が一番肌に合っているような気がします。
父は名監督フランシス・フォード・コッポラ。ご存じですよね。


異国で一人ぼっちが二人


ハリウッド俳優であるボブ・ハリス。業界ではやや低迷気味である。
そんな彼に、日本のウィスキーのCMのオファーが入る。
出演料はなんと2億円!
しかし落ち目のボブはマネージャーやボディガードもおらず、
単身来日する。

大スターの来日という事でホテルではVIP待遇。
しかし肝心のCM撮影はウィスキーを持って
ニヤけるだけという退屈なものだった。
仕事はうまくいかず、愛する家族とも距離を感じるようになっていたボブ。
言葉も文化も異なる東京で、どうしようもない孤独を感じていた。

同じホテルに滞在していたシャーロットという女性。
彼女はカメラマンの夫と来日したのだが
夫は仕事が忙しくほとんど彼女を相手にせず、また孤独であった。
二人はホテル内で顔見知りとなり、やがてお互いの『孤独』は共鳴する。



トーキョーってどんな街?


たしかに日本を描ききれていないという弱さや
そんな馬鹿な!ってシーンがたくさんあったのですが
『何も起こらない。何も始まらない』というタイプの映画では
大成功している作品だと思います。

『日本を馬鹿にしている』ととらえる人がいるようですが
それは考えすぎだと思います。
外国人から見たら日本って変な国なんですよ。
日本では常識でも、外国人から見たら違和感があったり
『へぇ~そんな風に思うんだ?』というシーンがいくつかあります。

渋谷の『しゃぶ禅』というお店に入った二人が
肉の写真を見て『違いがわからない』って言ったり
『自分で料理する店だなんて』って言ったり
なるほど!たしかに!って笑ってしまいました。
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単なるオシャレ映画ではない


カッコイイ映像や音楽を羅列するオシャレ映画かな?って思っていましたが
それだけじゃなく、淡々とした中にも最後まで見せる力強さがあります。
アカデミー脚本賞を受賞したというのも納得。

どこかのレビューで『恋愛映画として中途半端』と書いた人がいましたが
これは一般的なラブストーリーではないと思います。

言葉の通じない異国に放り出された事で
『仕事と自分』『家族と自分』の距離を見失い
やがて自分自身の存在理由すら曖昧になってしまうという『不安』を描く作品です。
酔っ払ったボブがどこ行けばいいのかも分からず
あてもなくフラフラ歩いている姿は
孤独に潰されそうで切なくなります。


名優ビル・マーレイの上手さ


私事ですがビル・マーレイが大好きなんです。
スクリーンにいるだけでちょっと幸せな気持ちになります。

この映画では大スターでありつつも冴えない中年という
彼ならではの演技が堪能できます。

一番驚いたのがカラオケを歌うシーン!
しかも選曲したのはエルヴィス・コステロ!
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(WHAT'S SO FUNNY 'BOUT) PEACE, LOVE & UNDERSTANDING※名曲

またラストシーンの切なさ。
ビル・マーレイだからこそ名作になったのだと思います。
やっぱ上手いんです。魅せ方を知ってるんですね。


スカーレット・ヨハンソン


こんなに可愛らしい女性だったとは!!!!

コーエン兄弟監督の『バーバー』、『ゴーストワールド』でのレベッカ役で
個性的な女優だなぁという印象はあったのですが
この映画のスカーレット・ヨハンソンは抜群に魅力的です。

ここ最近の彼女は色っぽい役が多いのですが
今作では『旦那からほったらかしにされている人妻』を演じています。
これがまた何とも言えない危なっかしさとチャーミングさがあり
スカーレット・ヨハンソンを選ぶあたり
ソフィア・コッポラはセンスあるなーって思いました。


ちょっと豪華なチョイ役


CMディレクター役でダイヤモンド☆ユカイが出演しています。
なぜユカイ?って思いましたが、なかなか笑えます。
それからHIROMIX、NIGO、藤原ヒロシが本人役でカメオ出演してます。
あーそんな時代かーって思いますね。


派手な物語ではないので
好き嫌いが分かれそうな映画ですが
心に残る作品です。









[ 2013/06/18 12:51 ] ラブストーリー | TB(0) | CM(0)

『青の炎』 二宮和也主演!やりきれないムービーの傑作

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『青の炎』
The Blue Light

監督 蜷川幸雄
2003年
116分


『青の炎』のレビューを書いてみようと思い、色々調べていたら
偶然にも今日は二宮和也くんの誕生日でした。
この映画は大好きで夏になると観たくなります。


選択肢のない若者の切なさ


舞台は湘南・鎌倉。夏。
主人公の秀一(二宮和也)はどこにでもいるような高校生。
ある日、10年前に離婚した義理の父である曾根が突然家にやってきて
そのまま居座ってしまうのだった。
仕事もせず、昼酒を飲み、暴力をふるう曾根を秀一は心から軽蔑し憎んでいた。

このままでは家庭が壊れてしまうと思った秀一は
弁護士に相談するなどさまざまな努力をするのだが
結局は何一つ解決しない。
母親の体のみならず妹にまで手を出そうとする曾根。
ついに秀一の怒りは頂点に達し、自らの手で曽根を殺害することを決心する。



主人公・二宮和也という役者


随分前から二宮くんの演技が大好きだったのですが、この作品も良かったです。
17歳の少年の不器用さ、純粋で真っ直ぐな想い。
暗闇で青白く光る炎のような怒り。
『殺すしかない』という悲しくも極端な決断。
まだまだ初々しい部分もありますが、上手に演じていると思います。
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この映画は『役者・二宮和也』という印象が決定的になった作品。
後に『硫黄島からの手紙』の監督であるクリント・イーストウッド
『青の炎』と台本を読んでいる姿を撮ったビデオを観て『類まれなる才能』と評し
二宮を主役である西郷役に採用したという事。
それだけこの映画での存在感が素晴らしかったという事でしょう。


助演キャスティングの絶妙さ


父親役・山本寛斎のゲスっぷり!
これはナイスキャスティング!
どうしようもないダメ男のくせに気難しそうな雰囲気。
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突如現れた、家庭の平和を乱す怪物。
誰だって殺したいって思うんじゃないでしょうか。

母親役の秋吉久美子が…。
この人って上手いんだか下手なんだかわからないんですが、存在感は凄いです。
母親でありながらも一人の女であるという弱さ(ダメな方の)が出てました。
あまり賢くないという設定にはもってこいなのかも。

妹役の鈴木杏。素朴で兄思いな雰囲気がよかったです。
秀一にこんな母親と妹がいたことが
『俺がなんとかしないと』という責任感を生んだのかもしれません。
それだけ家族を愛していたんでしょうね。切ないです。

ヒロインである松浦亜弥の演技は賛否両論のようですが
美術部の女子ってあんな感じですよ。
夢見がちで、若干浮世離れしたちょっとイタい雰囲気。

秀一を取り調べる警部補は、赤かぶでお馴染み中村梅雀
呑気な印象を与えつつも着実に秀一を追い詰めていきます。


ピンクフロイドがもたらす化学反応


オープニングとエンディングに流れる曲は
ピンク・フロイド『ザ・ポスト・ウォー・ドリーム』という曲。
この曲は『ファイナル・カット』というアルバムに収録されています。
このアルバムは絶望的な内容の詞が多く
『青の炎』の世界観と重なる部分があり、ドキっとする瞬間があります。
よくぞこの曲を選んだものだと感心してしまいます。
特にオープニングの使い方は絶品。
暗闇から光へという映像と、曲の展開が見事に重なっています。


蜷川幸雄作品特有の『舞台的な表現』は、肌に合わないと思っていましたが
この映画の切なさはグサっときました。








[ 2013/06/17 22:39 ] 青春 | TB(0) | CM(0)

『悪魔の沼』 モーテルは危険がいっぱい!『沼』ってのがシブイ!

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『悪魔の沼』
Eaten Alive

監督 トビー・フーパー
アメリカ
1977年
91分


トビー・フーバー監督ハリウッド進出!


超絶名作『悪魔のいけにえ』で御馴染みトビー・フーパー監督作品。
『悪魔のいけにえ』のヒットに続き
ハリウッドに進出した第1作目となるのが
この『悪魔の沼』です。
これがまた…地味ながらもかなり良作!


薄汚いモーテルでの惨劇


家出娘が行く当てもないまま夜道を歩いていますと
大きな沼の横に古いモーテル(とにかく汚い)を発見。
途方に暮れていた娘は一日でもやり過ごそうと宿泊を決意します。
受付にいた管理人ジャッドは、誰がどうも見ても
様子がおかしい男。
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躊躇するが他の選択肢があるわけじゃなし、流れに身を任せ部屋へ案内されます。
ところがジャッド、あるきっかけから態度が急変!いきなり襲いかかる!

冒頭はこんな感じです。後々もっと酷い事がおこります。

『悪魔のいけにえ』は、知り合いのいないド田舎で
得体の知れない者に襲われるという恐怖を
ジェットコースターのように描いた大傑作なわけですが
『悪魔の沼』は、キ○ガイ殺人鬼の生態を追い続けているような作品。

例えば殺人を終えて部屋に戻ったジャッドは
椅子に座り、少し何かを考え、立ち上がり
部屋の電気を全てつけてまわり、消してまわり
ブツブツ喋りながらウロウロ…。
そんな彼の意味不明な行動を
まるで天井から覗いているような視点で延々と映し続けます。
素晴らしく不気味な演出です。


予算が増えたもののチープな仕上がり


この映画を『B級』たらしめる最大の原因は
『ほぼセットでの撮影』という事にあるような気がします。
前作のヒット&ハリウッド進出という事もあってか
ある程度まとまったお金が入ったんでしょうね。
残念ながら大枚をはたいて完成させたセットや小道具は作り物丸出し!
ドリフのコント的な仕上がりに哀愁が漂います。
かろうじて悪趣味な照明を使い不気味さを演出したり
突っ込み所の多いキャラが数多く登場しますので
そこそこ楽しめるように仕上がっています。
※褒めてます。こういうツッコミ要素が多い映画は本当に楽しい!


フレディ発見!


この映画には見所がたくさんあるのですが
後に80年代のホラー映画界を代表するキャラクターとなる
フレディ(エルム街の悪夢)で御馴染みロバート・イングランド(若い!)が
チンピラ役で出演しています。
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これがまたカッコイイ!

マイナーな作品ではありますが
なかなかの力作です!
スプラッター映画としては抑え目ですが
ラストへの緊迫した展開はなかなか見ごたえのある映画です。

無駄に怖い仕上がりの予告編!

苦手な方は再生をお控えください。






[ 2013/06/17 00:00 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』 ゆっくりと溶けていく優しい映画

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『マイ・ブルーベリー・ナイツ』
My Blueberry Nights

監督 ウォン・カーワァイ
2007年
95分


シンプルにウォン・カーウァイらしさが出た傑作


ノラ・ジョーンズが主演という事で、前々から気になっていた作品。
ウォン・カーウァイ監督が、初めて英語圏で撮り上げた映画です。
ウォン・カーウァイといえば『恋する惑星』『天使の涙』みたいな
『独特な映像だけど…結局、何が、どーなったの?』って映画が多いのですが
この作品は、シンプルで好印象でした。
こういう軽めの映画をもっと作って欲しいですね。


ほろ苦くて切ないロードムービー


さてこの映画、ラブストーリーと思いきや、ロードムービーです。
宣伝文句には『甘く切ないラブストーリー』みたいな事が書かれてましたが
書いた人は本当に観たの?って思います。

失恋した女性が、愛した男性を諦めきれず
かといって捨てられた事を絶対に許す事はできないという
心のモヤモヤというかジレンマを断ち切る為に旅に出る。
だが行く先々で彼女が出会うのもまた
さまざまなジレンマを抱える人々でした。



女優ノラ・ジョーンズと豪華な顔ぶれ


グラミー歌手ノラ・ジョーンズの初の主演作です。
初挑戦とは思えないほどの存在感と演技力!
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こういう淡々とした映画って難しいんじゃないかなって思うんですが
ノラ・ジョーンズはバッチリハマり役でした。
監督は演技慣れしている女優よりも
ナチュラルな女性に演じさせたかったのかもしれません。

助演にレイチェル・ワイズナタリー・ポートマン
そしてジュード・ロウという非常に豪華な俳優陣が揃い
それぞれ個性が光る演技をしています。

特にジュード・ロウは数々の作品の中でも
一番といっていいほどカッコイイ!
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この映画で彼のファンになった女性は多いでしょうね。


美しい映像と名曲の数々


相変わらず独特の色彩感覚はお見事。
いわゆる『ウォン・カーウァイっぽい映像』が凄く綺麗で
映像を目で追っているだけでも楽しいです。
しかしながら異常なほど多用されるスロー映像は好き嫌いが分かれそうです。
ジョン・ウーもそうなのですがスローが好きなんですかね?
印象的なシーンでは必ずスローモーションになります。

音楽担当ライ・クーダーのセンスは抜群!
シンガーであるノラ・ジョーンズの曲はもちろんのこと
バーのシーンでオーティス・レディングの『トライ・ア・リトル・テンダネス』
カサンドラ・ウィルソンがカバーするニール・ヤングの『ハーヴェスト・ムーン』
こういった曲が流れるたびに鳥肌が立ちました。
オリジナル・サウンドトラックもおすすめです!


なんとなく好きになる映画


この映画は物語で魅せる作品ではなく
かといってハリウッド的な盛り上がりもありません。
ラストシーンも実にふわっとしています。
そういうのが苦手・嫌いという人には退屈な映画かもしれません。

この映画が好きな人は、どこがどうという事ではなく
『なんとなく好き』なのだと思います。
『それほど美味い物も出さないけど、なんとなく行ってしまう店』のような
定期的に観なくなってしまう映画というのが結構あります。
その『なんとなく』を共有できる特別な人に教えたい映画です。









[ 2013/06/16 14:57 ] ロードムービー | TB(0) | CM(0)

タイトル別 索引

 作品を探しやすいように索引ページを作ってみました。
 全作品50音順です。※アルファベットも発音する50音順です。
 シリーズ作品はシリーズの順番を優先して並べました。


【あ行】
青いパパイヤの香り
青の炎
悪魔のいけにえ
悪魔のいけにえ2
悪魔のシスター
悪魔の沼
雨に唄えば
イレイザーヘッド
イン・ザ・スープ
ヴァージン・スーサイズ
歌え!ロレッタ愛のために
エクスペンダブルズ
エド・ウッド
L.A. ギャング ストーリー
エンゼル・ハート
狼たちの午後
・オペラ座/血の喝采
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

【か行】
カウボーイ&エイリアン
家族ゲーム
黄色い涙
カリフォルニア・ドールズ
GANTZ GANTZ PERFECT ANSWER※二部作
奇人たちの晩餐会
キック・アス
キック・アス ジャスティス・フォーエバー
キャビン
キャリー
キャンディマン
金田一耕助シリーズ(市川崑)
 ・犬神家の一族
 ・悪魔の手毬唄
 ・獄門島
 ・女王蜂
 ・病院坂の首縊りの家
グーニーズ
クライベイビー
グレムリン
グロリア
ゴーストバスターズ
ゴーストワールド
言の葉の庭
殺しのドレス

【さ行】
サイコ
サスペリア
SOMEWHERE
ジェイコブス・ラダー
シザーハンズ
SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁
シャイニング
ジャンゴ 繋がれざる者
13日の金曜日
13日の金曜日 PART7 新しい恐怖
少年は残酷な弓を射る
死霊のはらわた
死霊のはらわた2
死霊のはらわた3 キャプテンスーパーマーケット
ジョン・ウィック
ショーン・オブ・ザ・デッド
シン・シティ
スカーフェイス
スケアクロウ
スーサイド・スクワッド
ストリートファイター
スモーク
セブン
ソウルキッチン
存在の耐えられない軽さ
ゾンビ処刑人
ゾンビヘッズ 死にぞこないの青い春
ゾンビ

【た行】
タクシードライバー
ダリオ・アルジェントのドラキュラ
小さな悪の華
小さな恋のメロディ
D坂の殺人事件
ディナーラッシュ
ドニー・ダーコ
ドライヴ
ドラゴン・タトゥーの女

【な行】
ノーカントリー
NINIFUNI

【は行】
バートン・フィンク
バーバー
バイオハザード
バイオハザードII アポカリプス
バイオハザードIII
バイオハザードIV アフターライフ
バイオハザードV リトリビューション
バグダッド・カフェ
8人の女たち
バック・トゥ・ザ・フューチャー
パリ、テキサス
ハリーポッターシリーズ
パレルモ・シューティング
ハロウィン
ヒッチャー
ビデオドローム
ひなぎく
ひまわり
ビューティフル
ファントム・オブ・パラダイス
プリティ・イン・ニューヨーク
フレディVSジェイソン
プロジェクトA
ブロークン・フラワーズ
ベスト・キッド
ベティ・ブルー
ベニスに死す
ペーパー・ムーン
ぼくのエリ 200歳の少女

【ま行】
マイ・ブルーベリー・ナイツ
マチェーテ
マッドマックス 怒りのデス・ロード
マリー・アントワネット
ミリオンダラー・ホテル
ムーンライズ・キングダム
メン・イン・ブラック3

【や行】
遊星からの物体✕
許されざる者
横溝正史シリーズ
 ・本陣殺人事件

【ら行】
ランナウェイズ
ランブルフィッシュ
ロスト・イン・トランスレーション

【わ行】
惑星ソラリス
ワンダー・ラスト

【数字】
1999年の夏休み
(500)日のサマー
8人の女たち


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『バイオハザードV リトリビューション』 ひたすらバトル!物語はついに最終章へ!

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『バイオハザードV リトリビューション』
Resident Evil: Retribution

監督 ポール・W・S・アンダーソン
アメリカ
2012年
96分


監督の遊び心炸裂


劇場で観た時は、ようやく公開された事への喜びと
圧倒的な迫力で興奮しまくりでしたが
自宅のテレビで観ると丁寧に作りこまれている事に気がつきました。

まず驚かされたのがオープニング!
前作のラストシーンを逆再生スローで見せるという
大胆不敵な始まり方は斬新!
だって最初にオチを見せちゃうんですから。
期待が高まるオープニングです。

シリーズを重ねるごとにアクションが派手になり
すっかりゾンビ映画ではなくなってしまったのが寂しかったのですが
今回は基本中の基本プロットである
愛し合う二人と可愛い娘の幸せな朝食。
そこへ突然ゾンビ達が侵入!

というベタな内容でゾンビ映画を見せてくれます!
※ちなみにアリスの夢という設定です。
これがなかなか素晴らしく、この夢だけで1本映画にして欲しいです。


今回のテーマは脱出


今回はアンブレラ社が作った実験施設である
壮大なスケールの模型(作り物の街)からの脱出が目的です。
東京、ニューヨーク、モスクワと様々なエリアでのバトルとなり
まさにゲームのような展開に。
東京エリアではついに彼女と激突!
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弱いけど!


過去の人気キャラクターが復活!


1~4作目まで見続けてきたファンへのご褒美!
なんと死んだはず過去キャラが涙の復活!
まあ死んだものが生き返るわけもなく
アンブレラ社が作り出したクローンとして登場です。

個人的にはレイン役のミシェル・ロドリゲス
スクリーンに戻ってきてくれて嬉しい!
最終章でも活躍して欲しい!
ちなみに憎きウェスカーも復活しています。
※しかも今回は味方での登場!
昨日の敵は今日の友。
あまりの超絶展開に笑いました。

ジル・バレンタイン役のシエンナ・ギロリーも今作で復帰!
見事なアクションシーンを見せてくれます!!!
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あれ?・・・ジルってこんな感じだったっけ?


『超人』から『強い女性』へ アリスの母性


クローン達で作られた疑似世界に入り込んだアリス。
そこでベッキーという一人の少女に出会います。
しかもベッキーはアリスを『ママ』と呼ぶのです。
この擬似社会の中でクローン・アリスはベッキーの母親でした。
だからベッキーはアリスを本物の母親だと思っているというわけです。
この時アリスの中で『この子を守らなくては』という母性がうまれます。

子供を救うシーンはまるでエイリアン2リプリーのようでした。
※エイリアン2そのまんまのような気もしますが。。。

ミラは私生活でもママになりましたし、
今回は『最強超人アリス』ではなく『強い女』といった印象でした。


最終章への序章的作品


前作『バイオハザードIV アフターライフ』が大傑作だった為
その後の展開に期待しすぎたのもありますが
今作は盛りだくさんなわりに
ほとんどがバトルシーンで構成されている為
前作のようなメリハリがなく
やや緊張感にかけるような気がします。
『絶対勝つんだろうなぁ・・・』と思いながら見てますし。
監督のポール・W・S・アンダーソンも『次が最終章だ』言っているように
結末への序章的な映画だったのかもしれません。

ちなみに予告映像で観たシーンがほとんど使われてなかったのですが
あれは最終章で使われるのでしょうか?期待して待ってみましょう。

さあ次がいよいよ最終章!!!!
最後は人類の生き残りをかけた戦争です!





バイオハザードシリーズ 他の作品はこちら
バイオハザード
バイオハザードII アポカリプス
バイオハザードIII
バイオハザードIV アフターライフ






[ 2013/06/15 13:44 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『バイオハザードIV アフターライフ』 おかえり!ポール・W・S・アンダーソン!

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『バイオハザードIV アフターライフ』
Resident Evil: Afterlife

監督 ポール・W・S・アンダーソン
アメリカ
2010年
97分


物語は東京から始まる


アンブレラ社はなんと東京・渋谷の地下に要塞を築いていた。
※スクランブル交差点の真下

要塞にたどり着いたアリスは
自分のクローンたち(3のラストに出てたアレ)と一緒に
怒涛の襲撃開始!怖いもの知らずのアリス軍団!

要塞を仕切っていたウェスカー議長は、こっそり飛行機で逃亡。
しかも爆弾で東京ごと破壊!乱暴!

やれやれ逃亡成功かと思いきや、さすがはアリス。
飛行機の中に乗り込んでいました。
しかし決着はつかず。※どうなったかは映画でご確認ください。

それからさらに半年が経過。
アリスは前作で発見した『アラスカが安全な土地と記されたノート』を頼りに
安息の地『アルカディア』を目指していました。
そこで人々が安心して暮らしていると信じて。
しかし、アラスカには誰の気配もなく、噂はデタラメだったのかと落胆。
その時、一人の女性がアリスに襲いかかります。
それはなんと友人クレアだったー!


といった感じに物語は始まります。
これはまだ冒頭。
ここまでのネタバレは勘弁してください。。。


待ってました!ポール・W・S・アンダーソン監督!


2~3と脚本だけだったポール・W・S・アンダーソン
久方ぶりにメガホンをとりました!
前作、前々作と、どちらも大好きなのですが
やはりバイオハザードといったら1作目の衝撃が凄まじかったので
久方ぶりの監督復帰は嬉しい!

冒頭のアリス軍団襲撃のシーンから興奮はMAX!
クラクラするほど綺麗で、しかも鬼神のような強さのアリス!
ミラが一番輝く瞬間を撮影させるならポールです。
まさに夫婦愛(監督はミラの旦那)といったところ。

どの映画にも言える事ですが、ただ迫力があって派手なのではなく
『女優をより美しく魅力的にする』っていうのは
監督の腕の見せどころだと思います。
その点ではポール・W・S・アンダーソンは満点!
B級映画ばかり撮影してますが、それもまた彼の持ち味。
ちなみに3D上映も行われたのですが、2Dでも十分楽しめます!


極上のアクションシーン


あれ?これってマトリックス?みたいな映像効果をはじめ
あちこちに散りばめられた『どこかで見た感』が満載ですが
そんな事どうでもよくなるほど、スリリングな展開が目白押し!
息つく暇もないほど、極上のアクションシーンが続くので
初めて見た時は、あっという間にラストシーンといった印象でした。
97分というコンパクトさも魅力です。
こういった映画に120分使うなんて無意味ですから。
本当にわかってらっしゃる!

シリーズを重ねるごとに
ゾンビ映画としての魅力は減ってきましたが(ゾンビが弱すぎてゴミ扱い)
大男・処刑マジニが、ゲームの中ボス戦的な扱いで登場。
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ド迫力の戦闘シーンは、シリーズでも屈指の出来栄えです。


アリスだけじゃない!脇を固める役者の魅力


前作から出演しているクレア(アリ・ラーター)が素晴らしい!
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さすがクレア車団のリーダー、バトルも冷静かつ大胆!
アリスに負けず劣らずの勇ましい戦いっぷりを見せてくれます!
処刑マジニとのバトルはこの映画のハイライトといっていいでしょう。

今回一番気に入ったのが頼れる男のルーサー(ボリス・コジョー)!
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女性ばかりが光ってしまうシリーズの中で
ルーサーみたいなナイスキャラが登場してくれて嬉しい!

クレアの兄貴であるクリスを演じるのは
『プリズン・ブレイク』でお馴染みウェントワース・ミラー!
ご丁寧に牢屋に閉じ込められての登場!
たぶん悪ふざけだと思います。


まだ戦いは終わっていない


今回のラストシーンも、『ここからが本当の戦い』といった
次回作への期待を大きく高めるものとなっています。
バイオハザードシリーズについて行くと決めましたから!

ちなみにエンドロール中に『え??』というシーンが。
見逃さないように!

次回作は絶体絶命のピンチから始まります!




バイオハザードシリーズ 他の作品
バイオハザード
バイオハザードII アポカリプス
バイオハザードIII
バイオハザードV リトリビューション






[ 2013/06/15 11:31 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『バイオハザードIII』 地球崩壊寸前!アリス覚醒

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『バイオハザードIII』
Resident Evil: Extinction


監督 ラッセル・マルケイ
脚本 ポール・W・S・アンダーソン
アメリカ
2007年
94分


地球は死の星へ


前作から8年後。T-ウィルス汚染は食い止められず
すでに全世界へ蔓延。
地球上全ての生物がT-ウィルスに破壊されていった。

わずかに生き残った人々は安住の地を求め、各地を旅していた。
独り旅を続けながら各地を転々としていたアリス。
アラスカが安全な土地であると記されたノートを発見する。


といった内容なのですが、今回は新たな展開が多く
『3が一番面白い』というファンが結構多いです。
見所が多いのですが、今回はネタバレなしで書きます。

ちなみに監督のラッセル・マルケイは
1980年代で最も成功したミュージックビデオ監督の一人。
戦闘シーンのスピード感は素晴らしいです!
今回も脚本だけのポール・W・S・アンダーソンです。


舞台は砂漠 アリス最強伝説


ウイルスの汚染が進み、世界は壊滅状態。
アメリカが砂漠化してしまいました。大変だ。本当に大変だ。
それ以上にミラ・ジョヴォヴィッチの最強化が進んでおります。
ついに超能力を使えるようになりました。
つまり何でもアリになってきました。

今回は砂漠が舞台という事もあり
ミラ・ジョヴォヴィッチのビューティーさは若干控えめ。
しかし前回を遥かに超える最強っぷり!
『こりゃ無敵だわ』と安心して戦闘シーンを見る事ができます。

前作の生き残りカルロスがいい味を出しています。
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渋いし優しい。頼りになる男です。

それからミラ・ジョヴォヴィッチがいつも裸にされているのですが
今回もしっかりと。
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このパターンでした。しかも一番最初のシーン。


3作目の終わりに4作目が始まってしまった!


『バイオハザードIV アフターライフ』の舞台は東京都渋谷!
雨のスクランブル交差点。
傘が交差し合う中、ひとりたたずむ中島美嘉・・・

え???中島美嘉?????

ポール・W・S・アンダーソン、ミラ・ジョヴォヴィッチ夫妻の
ライフワーク的作品になってきたバイオハザードシリーズ。
この夫婦について行きます。




バイオハザードシリーズ 他の作品はこちら
バイオハザード
バイオハザードII アポカリプス
バイオハザードIV アフターライフ
バイオハザードV リトリビューション






[ 2013/06/13 21:37 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『バイオハザードII アポカリプス』 人類大パニック!

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『バイオハザードII アポカリプス』
Resident Evil: Apocalypse

監督 アレクサンダー・ウィット
脚本 ポール・W・S・アンダーソン
アメリカ
2004年
94分


待望の続編!アリス地上へ


生物をアンデット化(ゾンビ)させてしまう『T-ウイルス』の漏洩は
地上のラクーンシティへと広がっていた。
ウイルスの流出を防ぐためアンブレラ社は街を封鎖!
死の街に残された生存者たちは脱出する術を失います。
前作で生き残ったアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は
人体実験の結果、驚異的な戦闘能力を手に入れていた。
やがてアリスは仲間たちに出会い、一緒に脱出を試みるが
アンブレラ社の超極悪プロジェクトが発動される。



アクション映画としての大躍進
街を舞台にしているので、前作の『閉鎖された空間』という
緊迫した空気感がなくなったのは仕方がないとして
爆発やバイクアクションなど、ド派手な演出が増えたので
アクションムービーとしてビルドアップされた作品になっています。

前作で監督だったポール・W・S・アンダーソンは今回は脚本のみ。
監督のアレクサンダー・ウィット
パイレーツ・オブ・カリビアンや、最近では007/スカイフォールなど
数々の娯楽大作で撮影監督、第2班監督などをこなすベテラン。
一作目との雰囲気の差は、監督の違いが大きいのかもしれません。


強い女が共闘!ジル登場


前作の時にさんざん書きましたがミラ・ジョヴォヴィッチって本当にいい女!
今回はジル役のシエンナ・ギロリーの美しさも追加されました。
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『ゾンビ対いい女』ってだけで満点をあげたくなります。

この作品からミラ・ジョヴォヴィッチが最強伝説が始まり
どんなピンチに陥っても『絶対負けないんだろうなぁ』
安心して観れてしまうのですが、ホラーとアクションのバランスが絶妙で
最後まで一気に見れてしまう勢いがあります。

ちなみに毎回脱ぎっぷりのいいミラ・ジョヴォヴィッチですが
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今回は水中でした。


ホラー映画の底上げに貢献している今シリーズは良作揃い!
心から『大ヒットしてくれて本当にありがとう!』と思う作品です。




バイオハザードシリーズ 他の作品はこちら

バイオハザード
バイオハザードIII
バイオハザードIV アフターライフ
バイオハザードV リトリビューション






[ 2013/06/13 21:04 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『バイオハザード』 大ヒットシリーズの一作目!問答無用の大傑作!

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『バイオハザード』
Resident Evil

監督 ポール・W・S・アンダーソン
アメリカ
2002年
100分


文句なしの面白さ!


世界中で大人気のゲーム『バイオハザード』の映画化作品です。
当時は『ゾンビ映画ブームの再来だ!』とホラー映画ファンとして
期待に胸をふくらませて劇場に足を運んだのを覚えています。

ゲームのファンはもちろんの事
ホラー・アクション映画のファンも満足できる
超娯楽大作がこの『バイオハザード』シリーズです!
記念すべき第一作目にあたるこの作品は
ファンの間で『シリーズ最高傑作』と言われる事が多い作品です。


原因はウィルスの漏洩


地下深くの秘密研究所で開発中のウィルスが漏洩
バイオハザード(生物学的危害)が発生します。
非常事態の為、研究所を隔離。感染者は皆殺しに。。。
特殊部隊が内部に侵入すると、そこにはアンデッド化した死体(ゾンビ)が!

といった内容なのですが、ネタバレはこれくらいにしておきます。


間違いなくミラ・ジョヴォヴィッチの代表作


ミラ・ジョヴォヴィッチの美しさはため息が出るほどです。
真っ赤なドレスにロングブーツ!見事なスタイル!
モデルでもある彼女ならではの手足の長さを活かしたアクションシーンは
ダイナミックで見ごたえがあります!
三角跳びからのキックでゾンビ犬を蹴り飛ばすシーンは絶品!

またミラ・ジョヴォヴィッチの脱ぎっぷりのよさは素晴らしい!
全てのシリーズでも脱がされまくっています。
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シリーズを重ねるごとにネタのようになってきた感じもしますが
裸で気絶しているミラを見ると『あぁバイオハザードだ』と安心できます。

特殊部隊役のミシェル・ロドリゲスも素晴らしい存在感!
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この映画に出ているどの男よりも男前な女性です。
なんといっても目つきがいいですね。肉食動物のような。
この映画で好きになって他の映画もチェックしています。


当初はロメロが監督する予定だった?


当初、ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロにオファーが行っていました。
これにはロメロファン達が『久々にゾンビ映画が公開される!』と大興奮!

しかしロメロは降板。話は流れました。
原作の世界観を忠実に作りたかったロメロと製作サイドとの意見の違いとの事。
結局、若手のポール・W・S・アンダーソンに落ち着いたのですが
ホラー映画ファンはガッカリしたと思います。

ところが出来上がった作品が素晴らしく
一気に人気監督の仲間入りをしました。
この映画がきっかけでミラ・ジョヴォヴィッチと結婚しちゃうんですから
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運命的な巡り合わせだったのかもしれませんね。


大好きな作品なので長くなっちゃいましたが・・・
文句なしの大傑作!是非ご鑑賞ください!





バイオハザードシリーズ 他の作品はこちら

バイオハザードII アポカリプス
バイオハザードIII
バイオハザードIV アフターライフ
バイオハザードV リトリビューション






[ 2013/06/13 20:05 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『家族ゲーム』 圧倒的オリジナリティ!何にも似ていない映画

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『家族ゲーム』
The Family Game

監督 森田芳光
出演者 松田優作
1983年6月4日
106分


森田芳光監督の代表作


キネマ旬報ベスト・テン第57回(1983年)
日本映画ベストワン受賞作品。

『家族ゲーム』です。

ちなみに嵐の櫻井翔主演でドラマ化された家族ゲームも大好きで
毎週録画して見てます。


無音の不気味さ


この映画、最大の特徴といえるのが
『この映画には音楽がない』こと
その代わりに食事中のガチャガチャとした食器の音
玉子の黄身をズルズルすする音が耳障りなほど響きます。
日常の音をここまで生々しく使う映画は珍しく
森田監督の思惑通り、見る者を不快にさせます。

松田優作ってのもありますが、セリフのほとんどは聴き取りにくく
登場人物たちの表情も終始薄っぺらで
一体彼らが何を考えているのかが見えません。
そもそも自分の事以外、何も考えていないのかもしれません。

どこまでも不気味な演出ですが、不思議と笑えてくるんです。


自分にしか興味がない人たち


受験戦争の真っ只中。
沼田家の問題児(宮川一朗太)に、
家庭教師(松田優作)がやってくる事から物語が始まります。
この家庭教師のおかげで成績は上がって行きますが
家族それぞれに問題があり、そこには愛情や絆なんてものは存在せず
見せかけだけの家族だった事が浮き彫りになっていく様子が描かれています。

無関心、いじめ、学歴社会など、さまざまな問題を抱えた家族と
それを小馬鹿にしたような松田優作の演技が冴えます。
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クライマックスの暴力映像は映画史に残る名シーンの一つだと思います。


異様な空気のシーンがたくさん


有名なのは横長の食卓に家族一列に並んで食事するシーン。
誰ひとり正面に人がいない状態で食べ続ける映像は
上映当時に話題になったようです。

また、弟が留守の間に、母親と長男がイチャイチャしながらレコードを聞くシーン。
これがまた薄気味が悪かったです。
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弟が帰ってきた瞬間、長男は母に冷たくなります。うわぁ・・って感じです。

極めつけが謎だらけのラストシーン。
これはネタバレになってしまいますので書きませんが
当時様々な解釈があったようです。
是非ご自身でご確認ください!

若かりし戸川純が隣の奥様役で出演していますが、なかなかの存在感です。
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この感じ!いいなぁ。









[ 2013/06/13 17:21 ] コメディ | TB(0) | CM(0)

『黄色い涙』 嵐の5人出演!懐かしい昭和の風景

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『黄色い涙』
原作 永島慎二『若者たち』

脚本 市川森一
監督 犬童一心
音楽 SAKEROCK
出演 嵐 他
128分
2007年


二度と戻れないあの夏
60年代。
オリンピック開催をひかえた東京の街は活気にあふれていて
近代化の象徴である高層ビルが次々と建設されています。
そんな都心からわずかに離れた阿佐ヶ谷で将来を語り合う若者たち。


それぞれが夢と現実に押し潰されそうになりながらも
金が無くなったら質屋で金を作り
酒を飲んでは歌い、大声で笑って。
真っ直ぐと夢に向かっている青年の
カッコ悪い夏の日といった映画です。
ほろ苦くもあり、甘酸っぱくもあり。


アイドル映画と侮ってはいけない! 犬童監督と嵐の個性


犬童一心監督『ジョゼと虎と魚たち』でもお馴染みですね。
新人や若手の演技を引き出すのが上手くいんです。

また嵐のメンバー5人は非常に演技が上手く
それぞれが俳優業でも個性的な演技を見せてくれています。
特に二宮は『青の炎』『硫黄島からの手紙』でも圧倒的な存在感を見せます。

この作品で犬童監督が嵐に演じさせたのは『どこにでもいる若者』
本当にさえなくて、カッコ悪くて、可愛らしい。
最後にはしっかりジーンとさせてくれますし。
よくぞ嵐で撮影してくれた!と思いました。
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真っ直ぐに生きる事の難しさ


登場人物たちに限らず、若者たちは
それぞれ夢をもっているわけですが
やがて夢を諦め挫折する者
夢を追い続ける者と別れていきます。

どちらが正しいなんて事はないのですが
久しぶりに再会した時には
お互い寂しさを感じてしまうものです。

センチメンタルになりがちな内容を
犬童監督はジメジメっと語らず
若者のカッコ悪さを隠さずに
終始カラっとした空気で描いているので
見終わった後に奇妙な爽快感がありました。


若者たちはいつだって腹が減っている


この映画には食べ物がいっぱい出てきます。
天丼、アイスキャンディ、カレーライス
移動販売のパン屋、サンドイッチ、喫茶店のナポリタン!

時にはひもじすぎて『う~な~丼~』なんてぼんやりつぶやいたり。

極めつけはこのシーン!
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駅の地べたに座って食べるおにぎりの美味そうなこと!


けだるい音楽と阿佐ヶ谷の夕焼け SAKEROCK


サントラを手がけたのはSAKEROCKというアーティストです。
まったりとしたサウンドは映像と溶け合って
各シーンを印象的なものにしています。
映画を見終わってすぐに手に入れました!

なお、オリジナルサウンドトラックには
嵐5人が唄う『もどり雨』『涙の流れ星』フルバージョンが収録されています。
嵐ファンなら必聴です。








[ 2013/06/13 15:46 ] 青春 | TB(0) | CM(0)

『フレディVSジェイソン』 これこそ夢の共演!どっちが強いか決定戦!

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『フレディVSジェイソン』
Freddy vs. Jason

監督 ロニー・ユー
アメリカ
2003年
97分

夢の共演 フレディVSジェイソン


エリック・クラプトンとジェフ・ベックが同じステージに立つ事を
世間では『夢の共演』ってな言い方をするようですが
所詮ビッグマネーが動く『大人の遊び』です。

今回紹介する映画を超える『夢の共演』を僕は知りません。

『13日の金曜日』でお馴染みミスター・ホッケーマスクこと、殺人鬼ジェイソン
『エルム街の悪夢』でお馴染み、悪趣味な金属の爪を持つ、夢の支配者フレディ

彼らが同じスクリーンに登場する映画がこの『フレディVSジェイソン』です。


素晴らしすぎるシナリオ ※ネタバレ注意


フレディによる連続殺人『エルム街の惨劇』から早10年。
今ではすっかり平和なエルム街。
誰もがフレディの名を忘れています。
当事者フレディ、そんな状況が面白いはずありません。
どうにかして俺を思い出してもらいたい!
そしてこの街を恐怖のどん底に落としたい…
(この健気さ!泣ける!)

『こんな時は…そうだ!あいつだ!』と殺人鬼ジェイソンを利用するという
姑息な作戦を思いついたフレディ。
気持ちよく(?)眠っているジェイソンの夢に忍び込み
ママに化けて『エルム街へ行きなさい!』とそそのかします。
素直なジェイソンはすぐに出発!

エルム街で大暴れするジェイソン!エルム街の惨劇再び!
街の人々は『フレディの仕業に違いない』と勘違いし
過去の悪夢がよみがえります。フレディの作戦大成功!
…が、しかしここで…フレディの大誤算。
ジェイソンがパーティー会場に突然現れ、次から次へと大殺戮!
恐るべしジェイソン!もう誰も彼を止められない!
『ジェイソンだー!逃げろー!』と会場はパニック!
『あれ…?ちょっとまってよ…ジェイソン…お前ばっか目立っちゃって…』

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いつしかお互いが邪魔になり、二人の壮絶なバトルが始まります。

もう最高!これ作った人、天才!
究極のB級ホラー!
頑張れフレディ!負けるなジェイソン!










[ 2013/06/13 00:58 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『13日の金曜日 PART7 新しい恐怖』 最強超能力少女が登場

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『13日の金曜日 PART7 新しい恐怖』
Friday the 13th Part VII The New Blood

監督 ジョン・カール・ビュークラー
アメリカ
1988年
89分


名作『13日の金曜日』の7作目は問題作


これはある意味名作!それにしても『新しい恐怖』って!ダセェ!

今回のヒロインは超能力少女ティナ!(もう嫌な予感がします)

幼い頃、父を『超能力』で
湖へドボーンと落とし殺害(故意ではない)してしまったという
どえらいトラウマを抱え、現在はカウンセラー&母とともに療養中のティナ。
しかしこのカウンセラー(というか医師?)が曲者。
ティナを『モルモット』として利用しているだけの悪い奴なわけです。
ある日、その事実に気付き、誰も信じる事ができなくなったティナ。
そこでティナはパパに救いを求め(?)湖に向かって何やら念力を放ちます。
そしたらあら不思議!復活したのは父ではなく、我らがジェイソンだったー!


ってどういう事よ!

久々の復活で大暴れのジェイソン。
別荘ではしゃぐアホそうな若者を次々虐殺!
ついでに医者も!ついでに母もー!

これにはティナもブチギレまして、遂には『復讐の鬼』と化します。
様々な方法でティナに襲い掛かるジェイソンですが
超能力少女のパワーになすすべなく…なんと完敗!
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ティナめちゃ強い!
ここまで手も足も出ないジェイソンは、シリーズ始まって以来初めて!
そしてラストシーンには信じられない神展開が待っています。
不覚にも爆笑しました。

見所は、ジェイソンによるバリエーション豊富な殺害方法と
なんといってもティナの容赦ない強さです。
もはや『恐怖させる事を目的としたスプラッター映画』ではありません。

嗚呼ジェイソン…最後まで哀れです。








[ 2013/06/13 00:13 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『死霊のはらわた3』 世界観完全崩壊の問題作!

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『死霊のはらわた3 キャプテンスーパーマーケット』
ARMY OF DARKNESS

監督 サム・ライミ
アメリカ
1993年
96分

大人気シリーズ『死霊のはらわた』の三作目


ついに最終章となりました。
いったいどんな結末が待ってのでしょうか?

ちなみに今作には『キャプテン・スーパーマーケット』という
トホホな邦題がついています。
原題『ARMY OF DARKNESS』
どうして『キャプテン・スーパーマーケット』になっちゃうのか?
映画を見終わる頃にはどうでもよくなっていました。


これって・・・続編?なの?


もはや登場人物がアッシュという事だけが微かな希望である今作。
ファンタジー?いやコメディ?いやパロディか?
ふるえるほどバカバカしい物語&力が入った冒険活劇。
インディジョーンズみたいな。いや言いすぎました。
娯楽作品ってのが正解ですね。


舞台は中世。え?中世?


前作のラストシーンでも描かれていましたが
何故か中世にタイムスリップしてしまったアッシュ。
現代に戻るには『死者の書』が必要らしく(特に説明は無し)
死者の書を探す旅に出ます。パカパカとに乗って。。。
なんやかんやありまして悪霊と戦います。
(ここあたりからしばらくアッシュしか出てきません)
苦労の甲斐あって死者の書を手に入れたのですが
悪霊が怒って取り返しに来るという内容です。

中盤からは『死霊のはらわた』感はゼロ
悪霊もゾンビ的なルックスではなく
ガイコツが剣を持ってカラカラと音を立てて歩いてます。
これはいったい・・・?

まさにブルース・キャンベル・ショーといった内容!
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冒頭から彼の独壇場!演技の大きさも大幅に増量!
特に凄まじいのは『自分vs自分』という濃厚な一人舞台です。
お腹いっぱいになります。


微笑ましい映画


この映画の問題は『全然怖くない』という事だけです。
死霊のはらわたを一回忘れていただいた上での鑑賞が望ましいです。
アッシュの見せ場も多くて
スプラッターの英雄である彼が
これでもかと大暴れしているのが楽しい!
DVDには2種類のラストシーンが用意されています。
どちらも面白いのですが
ハッピーエンドの方が映画に合っているような気がします。

ホラーが苦手な方も安心してご覧いただける内容となっております。

嘘だろ!って予告編


死霊のはらわたシリーズ 他の作品はこちら
死霊のはらわた
死霊のはらわた2







[ 2013/06/12 23:50 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『死霊のはらわた2』 猛ダッシュすぎるストーリー!

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『死霊のはらわた2』
Evil Dead II

監督 サム・ライミ
アメリカ
1987年
85分


サム・ライミの悪ふざけ爆発


大傑作である『死霊のはらわた』衝撃のラストシーンから始まるのか?
と期待する気持ちは冒頭から裏切られる事になります。
というのも『前回のリメイク』的な内容だという事でして。

前作にも登場したアッシュ(ブルース・キャンベル)が呑気にドライブ。
隣には恋人リンダを乗せています。
今回はデートという設定なんですね。
二人で山小屋に泊まろうという下心みえみえの展開です。
山小屋でピアノを弾いたり踊ったりと楽しい時間を過ごす二人。
ところが偶然見つけたテープレコーダーを再生した途端に
悪霊が蘇り、リンダが死にます。(重要な出来事ではありません)
アッシュは号泣しながら穴を掘り、リンダを埋めます。

驚くなかれ・・・

ここまでで五分しか経過していません。


アッシュ覚醒!


とにかく『これでもか!』と詰め込みまくりの今作。
大急ぎでリンダを殺した割に
ここから物語にこれといった進展はなく
ひたすらに酷い目にあうアッシュ。

前回は究極にヘタレだった彼ですが、今回は違います!
片手にショットガン、片手にチェーンソーと武装しまして
ひたすらに悪霊と壮絶バトルを繰り返します。
当然ながら残酷映像も前回よりも大幅増量です。
血の量なんてバケツ単位!これがまた面白いったらない!
まさにスプラッター・フェス!!!

ホラー映画の英雄として語られる『アッシュ』ですが
前作を見る限り『この情けない男のどこが英雄なんだ?』と思っていましたが
この映画からだったんですねー。納得納得。
『マスク』のジム・キャリーのように大暴れです。
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もう目つきが違います。殺!気!


『死霊のはらわた』の続編ということで
クールで完成度の高い作品を期待した人々を
冒頭からどん底に突き落とし
最終的に圧倒するという
サム・ライミの暴力的手法に腰を抜かしました。

『なんでそうなるの!』というラストシーンも必見。
これがシリーズ最終章『死霊のはらわた3』へと繋がっていくのです。
これがまた一体どこからつっこめばいいのかわからない大問題作です。
もちろんレビュー書きます。




死霊のはらわたシリーズ 他の作品はこちら
死霊のはらわた
死霊のはらわた3 キャプテンスーパーマーケット







[ 2013/06/12 23:25 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『死霊のはらわた』 お待たせ!スプラッターブーム到来!

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『死霊のはらわた』
The Evil Dead

監督 サム・ライミ
出演者 ブルース・キャンベル
アメリカ
1981年
85分


80年代スプラッター映画の金字塔!


『スパイダーマン』の大ヒットで知られる
サム・ライミ監督のデビュー作!
これがとんでもない大傑作なのです!

『山小屋に行った若者たちが酷い目にあう』

脳みそを全く使わなくていい内容です。
この『酷い目』ってのが本当に酷い!

『死者の書』という、いかにも怪しい本を見つけてしまい
まんまと悪霊が蘇ってしまうですが
この悪霊というのが非常にタチが悪く(とにかくしつこい)
次々と若者たちが憑依されていく様は凄まじいエグさ!
もうやりすぎちゃってるので笑えてきます。
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コイツが・・・本当に使えない。


疾走する映像!


とにかくスピード感が素晴らしい!
『悪魔のいけにえ』が初期衝動と奇跡が融合したパンクロックだとすると
『死霊のはらわた』は奇抜なアイデアでぶっちぎる
ヘヴィメタルサウンドのような疾走感!

地面すれすれを猛スピードで突き進む映像の斬新さ
時計の振り子の裏、足の裏など
よくもまあこんな角度にカメラを置いたな~と感心する構図で
最後まで飽きさせません。

地下に閉じ込められた哀れな死霊。
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ずーっと出たそうにしてる・・・。

気色悪い音楽とリンクするテンポの良いカット割りはお見事!
スプラッター黄金時代の幕開けとなった大傑作です。




死霊のはらわたシリーズ 他の作品はこちら
死霊のはらわた2
死霊のはらわた3 キャプテンスーパーマーケット






[ 2013/06/12 23:03 ] ホラー | TB(0) | CM(0)













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