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『グロリア』 中年女性に銃を持たせるのは危険!『レオン』の原点と呼ばれるハードボイルド逃亡劇!

eiga099.jpg
グロリア
Gloria

監督 ジョン・カサヴェテス

1980年
アメリカ
123分



今回紹介する映画は『グロリア』です。
ニューヨークを舞台にした一風変わったギャングもの。
ハードボイルドでシリアスな内容ですが
なかなか派手なアクションシーンもありという作品。
本作の監督はジョン・カサヴェテス。
自主制作にこだわっている監督で
インディペンデント映画というジャンルを確立した人物。
本作もインディペンデント作品であり
主演はその妻のジーナ・ローランズ!
彼女を主演に起用した夫婦6作品は
今でも人気のあるものが多く
今回紹介するグロリアはまさに代表作。
ヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞しました。
1999年にはシャロン・ストーンでリメイクされた人気作。
さてどんな映画なのでしょう?


復讐?馬鹿言うんじゃない!逃げるんだよ!


マフィアの重大な秘密を売ろうとした
会計士の一家が惨殺される事件が発生。
かろうじて生きのびた少年フィルは
同じアパートに住むグロリアの手でなんとか命をとりとめるが
問題はその秘密が書き記された手帳をフィルが持っていた事。
それがマフィアに知れ渡り、二人は逃亡するハメになる。
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もともと子供が好きではないグロリア
口ばかり達者で生意気なフィル
初めは反発しあっていた二人だが
逃げ回るうちにお互いの命を大切に思える関係へと変わっていく。
Gloria09.jpg
グロリアはマフィアのドンの元恋人という事もあり
男顔負けの度胸でマフィア渡り合い
生き延びるためならためらう事なく銃を抜く!
しかし二人は徐々に追い詰められる。
そこでグロリアは大きな賭けに出るのだった。



・・・あれ?
この映画って・・・
そうなんです。
リュック・ベッソンの『レオン』そっくりです。
年代的にはこちらの方が古いので
『レオン』の原点なんて呼ばれている作品なんですね。

ジャン・レノが中年女性グロリアに
マチルダ役のナタリー・ポートマンが少年フィルに
といった具合に逆になっていますが設定もソックリですね。。
家族を殺された子供を救うという脚本も似ています。
ハッキリ違うのは『レオン』には明確なが存在し
その敵に対し復讐をするというものですが
『グロリア』は復讐劇ではなく
マフィアからの逃亡をメインに描いている事。

ただひたすら逃げる話なので
どうしてもノッペリとした展開になりがちなのですが
グロリアの強烈なキャラクターのおかげで
なんとか中だるみも我慢して観る事ができます。
逃避行って言っても近所を行ったり来たりですけど。

この映画の一番の問題点は
追いかけてくるマフィアが怖くない!(笑)
なんと言いますか…普通のおっさん?
Gloria05.jpg
…緊張感のない映像。。。

こんなのが追いかけっこの鬼ですから
何度繰り返される絶体絶命の危機も
グロリアはなんなく乗り越えます。
用心棒的な男すら簡単に殺されるし
マフィアとしてはもはや無能と言っていいレベル。
何故一人のおばはんを捕まえられないのか疑問です。
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グロリアを追うマフィア達(何故か裸が数名)
ツッコミどころが多い組織です。

それから気になった点としましては
とにかく少年フィルが可愛くない!
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生意気なのは我慢できるとして
全然言う事を聞かないし
半端にスタイルが良く子供らしさが無い!
素直に『はい』と言えないガキなので
中盤くらいから『憎ったらしいわぁ』と苦痛になってきます。
致命的なのはセリフの棒読みです。
子供とは言え『お前…マジか?』って思うほど大根なので
これがオーケーテイク?と不安になります。
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フィルを助けるために銃乱射!渋いぜグロリア!
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…ってお前その顔なんだよ!

貫禄の金獅子賞作品 その人気の秘密とは


っとまあ問題点ばかり書いてしまいましたが
本作は非常に人気が高い映画なのです。
それは何故か?
答えは簡単です。

グロリアがカッコイイ!
もうそれだけと言っていいのではないでしょうか?
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会話の真っ最中でも銃をぶっぱなす肝っ玉と
マフィアの女だった経験を活かした逃亡スキル!
憎ったらしいガキではありますが情が移り
いつしか母性をチラつかせはじめる人間臭さ
最終的にはマフィアのドンと直接対決!
彼女を見ているだけで本作は面白い!
タイトルが『グロリア』だもんね!
『そんな馬鹿な!』っていう支離滅裂な展開が続き
どんどん心が折れていくタイプの脚本の中で
グロリアを演じるジーナ・ローランズの輝きは圧巻!
彼女なしではこの映画は完成しなかったでしょう。

感動を誘う映画には程遠い
激しくハードボイルドな作風なので
『レオン』で感動した方には物足りない作品かもしれませんが
グロリアの方が好き!っていう人も多いと聞きます。
なるほどー・・・観て納得。
『レオン』の原点でありながら
まったく違う魅力を放つ問題作です。









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[ 2014/03/19 17:44 ] マフィア・ギャング | TB(0) | CM(2)

『スカーフェイス』 アル・パチーノ&デ・パルマの大傑作!史上最強のギャング!その名はトニー・モンタナ!

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『スカーフェイス』
Scarface


監督 ブライアン・デ・パルマ
脚本 オリヴァー・ストーン

1983年
アメリカ
170分



アル・パチーノ主演のバイオレンス映画です。
ゴッドファーザー1~3を観たら
他の作品も見たくなっちゃったので買いました。
ゴッドファーザーのマイケルで魅せた
知的で冷血な男とは真逆の人物を
見事に演じている、ギャング映画の大傑作です。
監督ブライアン・デ・パルマ
脚本オリヴァー・ストーンってのも豪華!


どん底から這い上がり 頂点まで一直線の物語


簡単すぎるあらすじ

キューバから逃げるように移民してきた
貧乏チンピラのトニー・モンタナ(名前最高!)が
暗黒街でのし上がっていくギャング映画です。
全てを手に入れて、全てを失っていく…

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いやー凄いですよこれ。
滅茶苦茶やってます。
スプラッターなリンチ!
ラストの銃撃戦!衝撃の結末!

公開当時はカルトな扱いをうけ
相当評価が低かったらしいのですが
深夜のテレビで繰り返し放送されて
いつしか黒人の若者たちの間で話題になり
熱狂的に支持されるようになったそうです。

アロハがカッコイイんですよ!
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デ・パルマ独特の色彩!毒々しい!
キューバ訛りでスラング連発です。

強いハングリー精神で
どん底から這い上がり
暗黒街の王に成り上がるという
トニー・モンタナの生き様は
ギャングスタ・ラップのアーティストに絶大な支持を得て
今ではアル・パチーノの代表作って言う人も少なくないようです。

ちなみに全世界で大ヒットした
Rockstar Games社のゲーム
『Grand Theft Auto: Vice City』
『スカー・フェイス』の影響を受けたのだとか。
このゲームやりまくりました。。。
洋ゲーにありがちな
理不尽すぎる難易度のミッション!
チート使いまくりでした。


トニー・モンタナの運命を決定づける 大忙しの1日!


ゲス刑事が金を要求。
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言う事がいちいちセコい。

可愛い妹がヤクをキメ
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男にケツを触らせてるところを発見。
お兄さん激怒!

息つく暇もなく殺し屋に狙われる
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ズガガガガガガ!

猛ダッシュ!
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この時、殺し屋を雇ったのはボスだと確信。

ボスあっさり白状&命乞い。
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もちろん許しません。

ついでにゲス刑事も殺します。
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身内殺し&刑事殺しで一気に麻薬王に。

かねてから心を寄せていたボスの情婦
エルヴィラに求愛。
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荷物をまとめろ。ここを出る。

エルヴィラを待ちながら外を眺めると
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そこには飛行船が。
"The World is Yours"
(世界はあなたのもの)と書かれてます。

それをぼんやり眺めるトニーの上では
エルヴィラが大急ぎで準備をしてます。
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このシーンが印象的。

もう後戻りはできないってのが
痛いほど伝わります。


妖艶!ミシェル・ファイファー


ミシェル・ファイファーが最高なんです。
ため息がでるほどの美しさ。。。
生意気な猫のような存在感
真っ直ぐな目
そしてタバコ吸いまくり!
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ブロンディのデボラ・ハリーっぽいなと思ったら
劇中のディスコでデボラ・ハリーの曲が!

Debbie Harry - Rush Rush


これって偶然なんでしょうか?



極悪人トニー・モンタナという生き方


トニー・モンタナは
自分を『悪人』だと理解しています。
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※山盛りコカインを
 顔を突っ込んで吸引するトニー。
 アメ食い競争かよ!


そんなトニーにも人間らしい一面が。
例えば妹ジーナへの愛情
彼はジーナの幸せを心から願っています。
自分がいる世界に巻き込んではいけない。
妹を汚したくないという強い気持ち。
自分が下劣な人間だと理解しつつ
それでもジーナの面倒をみてやりたい。

また決して女、子供を殺しません。
一家皆殺しを企む冷血な殺し屋を
激怒するシーンがあり
極悪人でありながら
強いポリシーを持っている事がわかります。

そこそこ金が手に入るようになった頃
ボスに『目立ちすぎるな』と言われます。
暗黒街は『出る杭は打たれる』世界。
あまり派手に稼ぎすぎると
同業者の反感を買い
さらにゆすり・たかりをする連中も増える。

しかしトニーは我慢できません。
自分の欲に対して正直に突っ走ります。
他人に気を配る余裕なんてありません。
誰かの機嫌を伺うような真似はしません。
相手が誰だろうが思った事は言う。
そのかわり責任逃れなんかしない。
言い訳もしない。

これは簡単な生き方ではありません。
トニー・モンタナの前しか見ない生き方
どん底から頂点を目指し一直線の生き方は
人間として魅力的です。
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破滅へ一直線 名作を決定づける衝撃のラスト15分


トニー・モンタナは
欲しいものを手に入れていく度に
人を疑うようになり
友人ですら信用できなくなって
どんどん孤独になっていきます。
事態は悪くなるばかり。
しかしもう止まる事も戻る事もできない。
彼には破滅の道しか残っていません。
しかし最後の最後まで抗う事をやめない
名作を決定づける衝撃のラストシーンでは
『あのゴギブリ野郎ども!ブチ殺してやるぜ!』
なんて絶叫しながら撃ちまくるイカレっぷり!
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say hello to my little friend!

キックアスでこのシーンのパロディがあります。


トニー・モンタナは孤独。
『男の映画』ってのは悲しい作品が多いなぁ。










[ 2013/09/28 12:22 ] マフィア・ギャング | TB(0) | CM(4)

『L.A. ギャング ストーリー』 おしゃれで軽めなギャングムービー

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『L.A. ギャング ストーリー』
Gangster Squad

監督 ルーベン・フライシャー
2013年
アメリカ
113分


久しぶりに豪華メンバーでのギャング映画が上映されると知り
調べてみると監督が『ゾンビランド』のルーベン・フライシャーって!
もうこれだけで映画館に行ったようなものです。


ギャングを倒すにはギャングになるしかない?


舞台はロサンゼルス。ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)は
ドラッグや銃器売買、売春などでこの街の帝王に君臨していた。
これ以上ミッキー・コーエンに好きはさせないと
ロサンゼルス市警のジョン(ジョシュ・ブローリン)と
ジェリー(ライアン・ゴズリング)は、非合法の極秘部隊を集めて
警察という身分を隠し、ギャングの世界に紛れ込んでく。


ジョンが組織のリーダーとなって
信念を曲げない正義感が強いメンバーをスカウトしていくのですが
銃の名手、盗聴のプロ、ナイフ投げの達人など、個性的な面々で楽しい!

またギャングになりきる為に『ギャングっぽい振る舞い』をしたり
時には計算通りにはいかず大失敗をしたりと
微笑ましいシーンがたくさんあります。


サラッと観れる『軽さ』


ギャング映画といったら血で血を洗う抗争や
複雑な人間関係の中で渦巻く陰謀など
ダークでシリアスで男くさいイメージがありますが
この映画はその手のギャング映画とはまったく違います。
素晴らしい音楽とスタイリッシュな映像!
エンドクレジットまでお洒落です。
いい意味で軽い作品なのです。

さて、この『L.A. ギャング ストーリー』ですが
実際にあった『最強部隊と大物ギャングの死闘』がテーマです。
実話ベースとは言っても、『こんなに端折って大丈夫?』と思うくらい
ダークな歴史を徹底的に単純化して
『悪を許さない!』だけの直球型ストーリーに仕上げる事で
難しい事ぬきの軽めな娯楽映画となりました。
『スーパー戦隊シリーズ』みたいな単純明快さです。

しかしながら歴史の流れや史実は完全に無視していて
さらにインパクトのある演出は皆無。
ディープなギャング作品ファンには物足りない足りないかもしれません。
この時代を題材にした物語はたくさんありますからねー。
『ギャング映画』を期待しちゃった人は特に。

賛否両論の本作ですが、原因の一つは
物語の軽さを『楽しめるか』『物足りないか』の差でしょう。


超豪華な出演者たち


主役のジョン・オマラ巡査部長は
コーエン兄弟の大傑作『ノーカントリー』や
ロバート・ロドリゲスのぶっ飛びゾンビ映画
『プラネット・テラー in グラインドハウス』でお馴染み
ジョシュ・ブローリンです。
ゴリラみたいな顔してますが、なかなか味のある演技で
好きな俳優の一人です。

恥ずかしながら最近知ったのですが
彼って『グーニーズ』がデビュー作で
マイキーの兄、ブランド役だったんですね!
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全然気がつかなかった!ゴリラとか言ってごめん!
これを知った時は『マジすか!』って大声出ました。

ジェリー・ウーターズ役を演じるのはライアン・ゴズリング
彼が主役を演じた『ドライヴ』で大ファンになりました。
今回も期待していましたが、二枚目な役もいいですね。
これからも話題作に名前が上がりそうな俳優です。

悪の帝王ミッキー・コーエンをショーン・ペンが演じています。
これがまた悪い奴なんですが、さすがの演技力で
悪魔のように残虐なミッキーを熱演しています。

映画を彩る美女グレイスはエマ・ストーン
同監督の『ゾンビランド』に出てましたね。
まさに『今が旬!』って感じで、うっとりするほど美しかったです。

他にもパーカー市警本部長が『48時間』のニック・ノルティ
銃の名手マックス・ケナード巡査が
ターミネーター2のT-1000(液体金属の敵)のロバート・パトリック
※これは映画が終わってから知りました。アゴが外れるほど驚きました。


歴史を知るともっと楽しいギャングストーリー


『L.A.コンフィデンシャル』
ミッキー・コーエンの逮捕後のロス市警の話です。
ケヴィン・スペイシー、ラッセル・クロウ
ガイ・ピアース、キム・ベイシンガー
ダニー・デヴィート
といった超豪華な出演者と
最後まで目が離せない見事な脚本。
アカデミー賞で9部門にノミネートされました。
この時代を題材にした映画の大傑作!

『アンタッチャブル』
ブライアン・デ・パルマ監督の代表作の一つです。
何回観たか忘れてしまった程です(笑)
この映画はロスではなくシカゴが舞台です。
ギャングのボス『アル・カポネ』を逮捕する為に結成された
アメリカ財務省捜査官たちの物語。
設定が今作に似ていますね!
ケヴィン・コスナー、ショーン・コネリー
ロバート・デ・ニーロ
といった大御所が出演しています。
この映画でデ・ニーロはアル・カポネを演じる為に
頭髪を抜いたという伝説があります。


他にもこの時代を描いた物語や
ロスのギャングをテーマにした名作がたくさんあります!
『L.A. ギャング ストーリー』をきっかけに
『もっと観たい!』と思ってくれたら嬉しいです。








[ 2013/06/29 19:56 ] マフィア・ギャング | TB(0) | CM(0)













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