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『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』 ジム・ジャームッシュ節健在!ヴァンパイアのラブストーリー!永遠の命を支え合う吸血鬼の恋人たちが魅せる不思議なおとぎ話

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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
Only Lovers Left Alive

監督 ジム・ジャームッシュ

2013年
アメリカ
122分



久しぶりの更新になってしまいましたが
映画への愛は燃え盛っています!

去年のハロウィンの時期には『ハロウィン』を紹介しましたが
今回もハロウィンにピッタリな作品を紹介します。

ジム・ジャームッシュがヴァンパイア物を作るとこうなった!
『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』です。
前作『リミッツ・オブ・コントロール』からおよそ4年ぶり!

映画ファンの中でも愛されキャラのジム・ジャームッシュ。
ジム・ジャームッシュ節といいますか、何がどうって話ではないのに
なんとも不思議な気持ちになったり、胸が熱くなったり
そこはかとなく切なくなったりという作風が今作にも見えます。

そしてなによりヴァンパイア!
古典・ゴシックなテーマに彼がどんなアプローチをするのか?
いやがおうにも期待してしまいます!



時代を超えた愛 美しくも孤独なラブストーリー


不老不死の吸血鬼であるアダムは、音楽家。
どんな楽器でも弾くことができる彼だが
現在は地下音楽に没頭しており、人間との接触を極力避けている。
アダムは音楽制作の中、愚かなあやまちを繰り返す人間たちを恨み
妬み、そして絶望している。だが音楽だけはやめることができない。

ある日、何世紀も恋人として愛し合ってきた吸血鬼のイヴが、
自暴自棄になっているアダムを心配して彼の住むデトロイトへとやって来る。
久々の再会。変わらぬ愛を確信する二人だったが
イヴの妹エヴァが現われ、平穏な日々に事件が起こる。



面白かった!
バンパイア物でありながら
なんとホラー要素5%程度!
ラブストーリー?いやファンタジーか。
ジャンル不明なおとぎ話っぽい映画です。
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ダラダラとした会話の中に
不老不死ギャグ、吸血鬼ギャグが散りばめられ
ちょっとした笑いがテンポよく続く
心地よい映画です。退屈になりがちな作風ですが
それを感じさせないなかなかの力作!
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ジム・ジャームッシュ作品といえば音楽!
今回も音楽の魅力をダイレクトに感じます!
まーオープニングの激アツなロックナンバーで持って行かれます(笑)
なんせ今回は主役がミュージシャンって設定!熱すぎる!
散らかってる部屋に転がる小物一つにもに監督のこだわりがあり
ビンテージギター博物館なお部屋!
血を吸われないなら行ってみたい空間です(笑)



アダム役はトム・ヒドルストン。
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アベンジャーズのロキ役だった俳優さんですね。
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機材だらけの部屋の真ん中にソファを置いて
ゴロゴロしては思いついたようにギターを持ち
楽器に没頭している姿はダメなバンドマンっぽくて最高です(笑)

イヴ役はティルダ・スウィントン
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もう美しすぎて目眩がします(笑)
もう吸血鬼にしか見えない!
ティルダの作品では『少年は残酷な弓を射る』のような
不幸な女っぷりを演じている感じが好きなのですが
こういうカリスマ性のある吸血鬼もぴったりですね。


吸血鬼なのでやはり血が必要。
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でも今のご時世、人から直接吸うなんてナンセンス。
なにより死体の処理が面倒だし。
病院から調達した血液をチビチビ。
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美味しすぎてウットリ。。。

イヴの実験精神は留まる事を知らず
血液でアイスキャンディを作るというハイセンスっぷり!
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なんか美味しそうだし!

ちなみにこのアイスキャンディに嫁さんが衝撃をうけ
なんと思い切って作成しました。
 ↓作り方はこちら↓
かてmemo
映画「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」吸血鬼のアイスキャンデー

冗談抜きでもの凄く美味しいのでハロウィンに作ってみては?


トラブルを巻き起こすダメな妹エヴァを演じるのは
ミア・ワシコウスカです。
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見終わるまで全然気付かなかったのですが
『アリス・イン・ワンダーランド』アリスじゃん!
面影ねーな!
数世紀にアダムとイヴに迷惑をかけ続けるダメな妹です。
憎めないけど。


謎の老人マーロー(キット)をジョン・ハートが演じます。
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ジョンハートと言えば『エレファントマン』ですが
最近では『ハリー・ポッター』でのオリバンダー老人役が有名。
今回の役はハマり役だったなー。渋い!


ジム・ジャームッシュ健在!
映像の美的センス、音楽へのこだわり
遊び心のあるストーリー
そして最終的に自分のカラーに染める力技!
カッコイイ映画を作れる人なのだと確信。
まだ観てない方は是非!









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[ 2015/09/13 21:25 ] ラブストーリー | TB(1) | CM(0)

『ベティ・ブルー』 壊れていく愛を描いたセンセーショナルな作品!一時間という膨大な未公開シーンを追加した正真正銘の完全版!

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ベティ・ブルー
(インテグラル リニューアル完全版)
37°2 le matin


監督 ジャン=ジャック・ベネックス


1986年
フランス
185分



今回紹介するのは『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』の完全版です。
1986年にフランスで製作された映画なのですが
世界中にセンセーションを巻き起こした
衝撃のラブ・ストーリーです。
なんと約1時間の未公開シーンを復元!
185分という大作に仕上がっています。
大抵この手のノーカット版というのは
無駄なシーンが継ぎ足されてしまって
ダラダラとしたものになりがちですが
本作は一切無駄なシーンが存在しない
完璧な『完全版』と言えます。
びっくりするくらい長いけどね!

ずっと一緒にいられれば幸せだと思っていた なのに壊れていくのは何故?


海辺のコテージで一人暮らしをする中年男性のゾルグ。
彼は家主から言いつけられた雑用の仕事で生計を立てていた。
ある日、彼は自由奔放な少女ベティと出会う。
激しく惹かれあうふたりは、セックスに耽る毎日を過ごした。
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家主の言いなりで生きるゾルグを軽蔑し始めたベティは不満をぶちまけ
怒りにまかせて家財を窓の外に投げ捨てる。
ダンボールを捨てようとした瞬間、ゾルグは彼女を引き止める。
その中にはゾルグが過去に書きためていた小説が入っていたのだ。
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ベティは一晩中小説を読みふけり、ゾルグの才能を称賛する。
尊敬するゾルグが家主に馬鹿にされているのが耐えられないベティは
「彼は偉大な作家よ!」とわめき、家主を二階から突き落とす。
そしてついには家を全焼させてしまうのだった。

二人は逃げるように友人が住むパリへ。
二人の新生活が始まる。
どうしてもゾルグの才能を世間に知らしめたいベティは
彼の小説を出版社に売り込もうと奮闘するが
どこに送っても良い返事がない。
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ベティの純粋な心は徐々に壊れていく。
そして奇妙な行動が目立つようになるのだった。




打ちのめされる一本。
この映画にはある意味『奇跡』が存在していて
一見無意味に感じるブツ切りのシーンですらセンチメンタル。
見事としか言いようがない美しい色彩で魅せてくれる
美しくも枯れた風景と魅力的な登場人物。
いつまでも耳に残る音楽、ちょっとした日常のドラマ性。
バグダッド・カフェが好きな人ならピンとくる感じがあります。
ただこの映画にはバグダッド・カフェにはない激しさがあります。
冒頭から濃厚なセックスシーンですし。さすがフランス。

ベティを演じるベアトリス・ダルのエキセントリックな存在感!
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もうとにかく殺人的に可愛い!
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顔、体型、仕草、言動、そして奇行!
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この映画でのハマリ具合が絶頂すぎて
他の映画ではベティ以上の当たり役がないのが残念です。
それほどこの映画でのベアトリス・ダルは神がかり的魅力。
ちょっと水原希子に似てるなーとか思っちゃいましたが(笑)
これほど魅力的で哀れなヒロインが他にいるでしょうか?
壊れていくベティを見事に演じています。
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ゾルグを演じるジャン=ユーグ・アングラードも素晴らしい!
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女性から見たら彼の優しさや包容力にメロメロになるんじゃないでしょうか?
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』でのジュード・ロウも似たようなポジションでしたが
もう規格外!格が違います(笑)

これから観るならインテグラルがおすすめ


『愛と激情の日々』はベティのエキセントリックさを観る映画であり
『インテグラル』はゾルグのシーンを大幅に追加する事で実現した
ベティと出会った男の物語です。
本作で初めて『恋愛映画』として完成した感じがします。

しかしこれが『愛と激情の日々』のファンにしてみると
やや複雑な気持ちになるのだとか。
追加されたのはゾルグの優しさやベティへの気持ちが強く伝わるシーンが多く
映画の深みにつながっている事は間違いないのですが
それが『男の言い訳』に見えるという事なのでしょう。

しかし断言します。

『インテグラル』を観るべきです!

ベティに振り回されているだけの気弱な男のように見えますが
本当に激しいベティに翻弄されていただけなのか?
優しさゆえの『弱々しさ』なのか?
これがゾルグの愛の形なのでしょうか?

『インテグラル』を観終わった時に違う印象が残りました。
ゾルグにも熱く激しい心があったのだという事を。

正反対のように思える二人ですが
実は似た者同士だったのではないのかと。
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初めは情欲の関係であった二人ですが
ゾルグの小説を読んだ日から彼を尊敬するようになり
その才能を世間に知ってもらいたいと思うようになり
彼の子供を産みたいと思うようになり・・・
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ベティはどんどんゾルグに依存していくわけですが
ゾルグはそんな彼女をどんどん愛しく思うようになります。
つまり彼もまたベティに依存していったのだと思うのです。

ゾルグは、ベティの全てを受け入れる覚悟がありました。
彼女を住みにくい世界から守ろうという優しさは胸を締め付けます。

彼女が間違いを犯すたびに自分を責めるゾルグ。
愛するベティを理解し、傷つかないように
そしてもっともっと彼女を愛そうとするゾルグ。
彼女が満足できるように。
それは実に男らしい強さ。
終盤の彼の行動は涙が出るほど。

そこを感じ取らずに『インテグラル』を否定してはいけません。

楽しかった日々、傷つけあった日々
激しく愛し合った日々が二人をゆっくりと通り過ぎます。
そして最後の最後で呼吸が苦しくなるほどの悲劇が待っています。

特にラストシーンは胸が締め付けられます。
観終わった時、『どうにかできなかったのか?』という
この映画でしか味わえない悲しさがあります。

さて、皆さんはどのような感想を持つのでしょうか?
本作を観たという人と話してみたいなーという
不思議な気持ちにさせる映画です。







[ 2014/06/03 21:18 ] ラブストーリー | TB(0) | CM(2)

『存在の耐えられない軽さ』 文句なしの大傑作!ダニエル・デイ=ルイスが若い!ジュリエット・ビノシュの可愛らしさに悶絶!

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『存在の耐えられない軽さ』
The Unbearable Lightness of Being

監督 フィリップ・カウフマン

1988年
アメリカ
171分



久しぶりの更新です!
今回ご紹介する作品は
チェコ出身でフランスに亡命した作家
ミラン・クンデラの小説を
フィリップ・カウフマンが映画化したものです。

アメリカ映画なのですが舞台はチェコスロヴァキア
1968年に起こった『プラハの春』を描いています。
『プラハの春とは』自由を求めるチェコスロバキアと
共産主義ガチガチのソ連が衝突。
結果、ソ連軍により弾圧されたという事件。
といってもこの作品は戦争映画ではなく
『ラブストーリー』なのです。
さて、どんな映画なのでしょうか?


人生の重さとは?不思議な三角関係を描く



優秀な脳外科医トマシュは
複数の女性と気軽に交際する軽い男。
つねに束縛を嫌い、自由を愛していた。

女に対して何も期待しないトマシュは
遊び相手に対しても冷たいものであったが
自由奔放な画家のサビーナは別だった。
互いに束縛し合わない関係であり
彼女にもまた別に愛人がいた。

ある日、田舎町のカフェで
素朴で愛らしいウェイトレス、テレサに出会う。
遊び慣れしていなそうに見えたテレサだったが
彼女の一直線な情熱に魅力を感じたトマシュは
彼女と同棲生活に入り、ほどなく結婚。
しかしトマシュはサビーナとの関係を続けるのであった。

写真家としての仕事をもとめていたテレサに
トマシュはサビーナを紹介する。

二人の関係に気づいてはいたのだが
それでも愛する彼のもとを離れようとしないテレサ。
不思議な三角関係が始まる。

世の中はソ連軍によるチェコスロヴァキア侵攻が深刻化。
民衆の波に交じって、無心にカメラのシャッターを切るテレサ。
彼女を守りつつ、スローガンを叫ぶトマシュ。
身の危険を感じたサビーナはこの街を旅立つ。
三人それぞれが幸せな未来を夢見るが
徐々に時代の波に飲み込まれていく。




まいった!
これは凄い映画!
観終わった後の疲労感(笑)
といっても退屈からくる疲労ではなく
凄いものを見せられたという感じ。

主演のトマシュはダニエル・デイ=ルイス
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もう笑っちゃうくらいモテるのですが
これがまた憎めない男なんです。
しかし若いなー!カッコイイ!
一見、浮気を繰り返す軽薄な男に見えますが
彼は独自の信念を持っていて
周囲の価値観に左右されない一本気な性格です。
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テレサを演じるのはジュリエット・ビノシュ
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彼女まだ24歳という若さ!
純粋で情熱的なテレサを見事に演じています。
トマシュの女癖の悪さに悩み苦しみ
人生を上手く楽しめていないように感じさせますが
夢見がちで愛する者に強く依存するという
とても女性的な存在です。
というかもう可愛くて可愛くて。。。


妖艶な雰囲気をもつ女性サビーナを演じるのは
レナ・オリンという女優です。
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サビーナは自由を愛する奔放な女性ですが
これまた非常に魅力的。
テレサとは異なるタイプですが
ある意味彼女も女性的な存在です。
黒いに下着姿というセクシーな姿
鏡を効果的に使った官能的なシーンは
溜息が出るほど美しいです。
1993年の『蜘蛛女』という作品では
冷酷な女殺し屋を強烈に演じていました。


171分の超大作 動乱のプラハを背景に描く人間模様


上映当時はエロティックな描写が
話題になったと聞いたのですが
観終わってみるとそれほどでもないのでは?
男と女を描く為には必要不可欠な映像ばかりです。
トマシュ、テレサ、サビーナという個性的な三人の
不思議なバランスで成り立っている関係が
ハッとするほど美しく、そして魅力的に描かれています。
エロティックなのにどこか儚げ。
チェコスロヴァキアの重苦しい空気。
灰色の雲と物悲しい街並み。
エロ映画を期待してたらひどい目にあいます(笑)
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タイトルからして重たそうな印象がありますが
決してそんな事はありません。
クスクスっと笑えるシーンや
微笑ましいエピソードもたくさんあります。
しかしこの映画の舞台はソ連軍によるチェコ弾圧があり
軽くほのぼのとしたストーリーとも言えません。
『難解』とまではいきませんが
『人間』を描くという哲学的な作品なので
人を選ぶ映画と言えるかもしれません。

本作の素晴らしいところは
登場人物である三人がそれぞれ魅力的であり
一本筋が通った生き方をしている事が伝わるところ。


トマシュは自由を愛し、ソ連軍のやり方を憎み
自分の信念を持っています。
自分の仕事にも誇りを持っており
そう言う意味では凄く男らしい男ですね。
妻を裏切ってばかりですが
決してテレサを侮辱したり見放したりしません。

サビーナも自由を愛し、束縛を嫌い
そういう意味では素晴らしいパートナーといえます。
トマシュとの関係はなにか特別なものを感じさせますが
彼女は一人の男性に守られるような生き方ができません。
求め合いながらも寄り添いあう事ができないという
なんとも切ない恋です。

テレサは真っ直ぐでキュートな情熱が
いつしかトマシュをリードし始める姿は
女性の強さを感じさせます。
ところが彼女は裏切られてばかり。
毎晩悪夢を見るような日々です。
純粋すぎる故に
いつか私だけを愛してくれる日が来ると
期待しすぎる弱さがあります。
ある意味もっとも女性らしい人物ですね。
プラハの春で弾圧されていく人々を目にしたとき
誰よりも最前線に立ち
無心でシャッターを切る大胆な一面もあり
暴走するテレサを心配して立ち振る舞う
トマシュが度々映し出されます。
ここらへんの人間臭さが彼を憎めないポイント。
ちなみにプラハの春のシーンは
ドキュメンタリー映像を見ているようで
凄まじい臨場感。本作の見所の一つです。
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恋敵と知りながら、頼れるのがサビーナしかいないテレサ
テレサの純粋さに罪悪感を感じつつも
どうしようもなくトマシュに惹かれるサビーナ
テレサを傷つける日々の中、彼女の大切さに気がつくトマシュ


男女の関係というのはとても複雑であり
何が正解で何が間違っているかなんて
誰にもジャッジする事はできません。
そもそも男女の価値観が完全に一致するなんて事は
万が一にもありえません。
人間を『男』と『女』という
たった二つに分けて考えている事でややこしくなりますが
10人いたら10人の価値観が存在すると考えると
納得できるのではないでしょうか。

『男ってこういうところあるよね~』
『女ってこうなんだよなぁ~』
という
男女あるあるだけではないもっと深い部分を
見事にえぐりとっている脚本。
こりゃ原作も読まなきゃなー。


テレサがトマシュに残した手紙

人生は私にはとても重いのに
あなたにはごく軽いのね
私、その軽さに耐えられないの
私は強くないから


この文章から伝わるテレサの切ない気持ち
あまりに悲しくて胃が痛くなりました(笑)



観終わった時、心にドシンとくる作品です。
特にラストシーン。震えます。
いやーまいった。
長いけど是非観て欲しい大傑作。


音楽も素晴らしい!









[ 2014/03/15 14:10 ] ラブストーリー | TB(0) | CM(2)

『プリティ・イン・ニューヨーク』 ミラ・ジョヴォヴィッチ出演!ミラの可愛らしさが殺人的!

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『プリティ・イン・ニューヨーク』
YOU STUPID MAN


監督 ブライアン・バーンズ

2002年
アメリカ ドイツ
95分



ミラ・ジョヴォヴィッチが出演するラブコメです。
どうなのかなー?って思いつつも紹介(笑)

だってこの映画…

過去全ての作品の中で
一番ミラ・ジョヴォヴィッチが可愛いのです!


原題は『You Stupid Man』ですが
※「おバカさん」みたいな意味かな?
何をどうすればこんな非道いタイトルになるのか…
まぁ日本未公開って事もありますが
どうしてこうなった?という邦題ですね。
あ、ちなみに中古で買いました。
実はずっと見たかった映画の一つなのです。
観れてよかったー。


どこにでもある恋愛映画だからこそ光る ミラの存在感


簡単なあらすじ

女優を目指すクロエは、永遠の愛を誓ったオーウェンと離れ
芸能界の華々しい世界へ旅立ちます。
これが不幸の始まりです。


おそらくクリスマス。
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私たちの愛は永遠よ!愛しているわ!

久しぶりに会いにきたオーウェン。    
花束を持って楽屋を訪ねます。
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このアホ面!

なんと楽屋では浮気の真っ最中!
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なんとも豪快な浮気っぷりです。

永遠の愛は一瞬で崩壊
※映画開始5分ほどで、この展開です。

時が過ぎてもクロエを忘れられないオーウェン。
未練の塊であるオーウェンを心配した友人達は
ナディーンという素敵な女性を紹介する。


『はじめまして』から10秒で
ナディーンを怒らせる。
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女をイラつかせる天才です。

ふられた女の話しかしないバカ男
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ステーキのソースが多すぎるといいながら  
なんとナディーンの皿にベチャ!
最悪!もう死ねばいいのに!

喋りまくるオーウェンを見るこの顔!
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この人馬鹿なんだ。可哀想。っていう目!

その後オーウェンとナディーンは
いがみ合う関係からお互いを心配し合う友人となり
いつしか大切な人だと気づき始める。

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上手な演者が揃った心地よいラブストーリー


ストーリーを読んでもらえればわかると思いますが
なんて事のない三角関係のラブコメです。

しかーし!
ナディーンを演じるミラ・ジョヴォヴィッチの可愛さ!
これが悶絶するほどキュート!

ミラ・ジョヴォヴィッチを愛してますので
若干ファン目線での感想ではありますが
驚いたのは『こんなに演技が上手かった?』って事。
悲しそうな顔、幸せそうな顔、かすれた声の大笑い
繊細で可愛らしく、真っ直ぐな性格
そんなナディーンを見事に演じきってます。
それはまさに映画を観ている
全ての人を味方につけるような存在感でした。

主人公であるダメ男オーウェンを演じる
デヴィッド・クラムホルツも素晴らしい!
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見るからにモテなそうなルックス
自分勝手な理論で生きている自己中な性格
相手の気持ちにはまるで興味がなくて
フラれたらフラれたでいつまでもグジグジ。
『おい!』って声に出しそうになるダメさ(笑)
こういう演技って大変だろうなーと思います。
観客全てを敵に回すわけですから(笑)
オーウェンにも可愛らしい一面があり
相手を怒らせる度に
愛嬌のある謝り方をするなんとも憎めない奴です。

オーウェンのアホが
ナディーンを泣かせました。  
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ヤバイと思ったオーウェンが
思い切った行動に出ます。

なんと自分の靴を噛むという謝罪!  
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これを見たナディーン大爆笑!

もう!あなたって人は~って・・・
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大丈夫かナディーン。

デニース・リチャーズはどこまでもビッチ!
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世界中の男性が私に夢中。困ったわ…の図。

私生活でもチャーリー・シーン、
リッチー・サンボラ、不動産投資家と
次々と男を乗りかえる女優ですからねぇ…。
演技ではなくドキュメンタリーかと思うほどです。
本作で彼女が演じるクロエの
能天気なエロさはなかなか良かったです。
ただこんな女がいたらグーで殴りたいですけどね(笑)


何げにウィリアム・ボールドウィンも出ています。
バックドラフトでの女性を魅了したセクシーな笑顔や
シュッとした面影どこへやら。。。
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なんというか…格闘家みたいです。
数々の作品に出演していますが
日本で未公開のものが多いです。
割と好きなんですけどね。


ミラ・ジョヴォヴィッチが好きなら絶対に観て欲しい!
バイオハザードしか観た事ないって人にも是非!
才能のある女優さんなんだなぁと確信した映画です。






[ 2013/10/06 11:19 ] ラブストーリー | TB(0) | CM(0)

『(500)日のサマー』 サマーに恋をした、最低で最高の500日

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(500)日のサマー
(500) Days of Summer

監督 マーク・ウェブ
2009年
アメリカ
96分


なんとも不思議な映画『(500)日のサマー』を紹介します。
『ラブストーリーなのかな?』と思っていたのですが
もっと深いところに面白さがある映画でした。


個性的な俳優と、センス溢れる映像


ヒロインのサマーを演じるのはズーイー・デシャネル。
『ハプニング』『イエスマン “YES”は人生のパスワード』などの話題作の他に
数々のインディー映画にも出演している女優です。
また、音楽活動にも積極的で、
シー&ヒム名義でオリジナルアルバム3枚と
クリスマスアルバムをリリースしています。

トムを演じるのはジョゼフ・ゴードン=レヴィット。
『インセプション』『ダークナイト ライジング』
『リンカーン』『LOOPER/ルーパー』
など、
数々の話題作に引っ張りだこの超売れっ子俳優です。

監督は、Weezer、Green Dayなど
数々のミュージックビデオで知られるマーク・ウェブ。
彼の長編デビュー作が『(500)日のサマー』です。
最近では映画『アメイジング・スパイダーマン』の監督としても知られています。
本作でレジーナ・スペクターの曲『us』が使用されていますが
彼女の『Better』のミュージックビデオもマーク・ウェブ。
ズーイー・デシャネルが歌うユニット
シー&ヒム『Why Do You Let me Stay Here?』のビデオも彼が手がけています。

チョイ役ですが、トムの妹役で
クロエ・グレース・モレッツが出ています。
小さいのに兄貴の相談にのるしっかり者。
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親身になって悩みを聞いてあげる姿が可愛い!
ちなみに『キック・アス』はこの作品の翌年に公開されました。



サマーに恋をした、最低で最高の500日。


トム(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、
『運命的な出会い』を夢みている青年。
ある日、同じ会社で働く事になったサマー(ズーイー・デシャネル)に一目惚れ。
たまたまエレベーターで一緒になった時
お互いロックバンド『ザ・スミス』が好きだと知り
これをきっかけに二人は仲良くなっていきます。

トムの恋心はどんどん燃え上がっていきますが
サマーは運命の恋なんて信じておらず、
そもそも恋人なんて欲しくないのです。
そんな二人の500日の記録。


『誰かを好きになるという事』を見せてくれる映画


物語は『トム目線』で語られていくので
トムに感情移入してしまいがちなのですが
それはちょっと違うなって思うのです。

この映画は、トムの『きっとこんな女の子に違いない!』という
自分勝手な思い込みでズンズン進んでいきます。
せっかく仲良くなれたというのに、片思いの暴走は止まらず
サマーの人格や個性を理解しようとしません。
それどころか自分の価値観を押しつけるような言動も。
嗚呼。。。まさに恋は盲目。。。
これに気がつけば、この映画の本来の面白さが理解できるはず。
※映像のあちこちに『これは彼の理想である』というヒントがあります。

第三者の目線で二人の恋愛を見ると
サマーの無邪気さや素直さを感じる事ができます。
『恋人はいるの?』という質問に対し
サマーはきっぱりと『私は恋人なんていらない』と言います。
『そんなの信用できない』と言われてしまうのですが
サマーは本心でそう思っています。
たとえ信じてもらえなくても
きちんと考えを伝える事ができる誠実な女性なのだと思います。

トム目線で映画を観てしまうと
『サマーはトムを振り回す小悪魔』という印象を受けますが
自分勝手な理想を描いて
勝手に理想を裏切られ続けているだけなんじゃないでしょうか?

恋する男ってとことん馬鹿なんです。

この映画には『悪者』はいません。
誰かが悪者だったら、もっと楽なんですが。。。
悪者がいないからこそ後半の切なさに胸が苦しくなります。

二人の人生を応援したくなる500日間の物語です。
501日目に訪れる小さな希望を信じて。



これは傑作。
こういうタイプの映画って
なかなか無いです。
まだ観てない方は是非。








[ 2013/07/05 00:01 ] ラブストーリー | TB(0) | CM(0)













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