『ランナウェイズ』 全てが型破りだったガールズバンド!ジョーン・ジェットの覚悟に涙!

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『ランナウェイズ』
The Runaways


監督 フローリア・シジスモンディ
原作 シェリー・カーリー
製作総指揮 ジョーン・ジェット

2010年
アメリカ
109分



本日はロックンロールムービーをご紹介!
1970年代後半に活動したガールズロックバンド
ザ・ランナウェイズの伝記映画です。
この映画、友人から借りたまま観たい観たいと思いつつ
後回しになっていました。。。今までごめん!

この映画の原作はランナウェイズのヴォーカルである
シェリー・カーリー本人が書いた自伝『ネオン・エンジェル』です。
製作総指揮には同バンドのギタリスト、ジョーン・ジェットの名が!
この二人が携わっているという事なので
映画のリアリティがグンとアップしています。
まあ多少は脚色してるでしょうが
概ねこんな感じだったのかなという。


日本を襲った悩殺爆弾!ランナウェイズの伝記映画


簡単なあらすじ

1975年ロスアンゼルス
15歳のシェリーはアル中の父と奔放な母に嫌気がさし
夜遊びに出かける毎日。いつかこの家を出たいと願っていた。


同じ頃、ジョーンはロックスターになることを夢見ていた。
当時ロックは男のものと相場が決まっていた時代。
男勝りの彼女は街でも異質な存在だった。
ある日ジョーンはヤリ手プロデューサーのキムと出会う。
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そこでドラマーのサンディを紹介され
二人でセッションを行うようになる。


やがてキムはインパクトのあるボーカルが必要だと感じ
不良のたまり場でシェリーを見つける。
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ひと目で気に入ったキムは彼女をバンドに誘い
ランナウェイズが結成されるのであった。


彼女は10代の女の子だけのバンドを結成する。
バンドはツアーを経て成長し、レコード会社と契約。
日本へのツアーも決定した。
来日した彼女たちを待ち受けていたのは
ビートルズ級の歓迎。
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遠い国ではすでに大スターになっていたのだ。


バンドは順調かと思われたのだが
メンバー同士で衝突を繰り返すようになる。
このバンドには未来はなかった。



ザ・ランナウェイズは、1970年代に活躍した
アメリカのガールズ・バンドです。
当時、ガールズバンドで成功しているアーティストは少なく
アメリカ本国ではさほど人気が出なかったのですが
日本では爆発的な人気がありました。
なんと平均年齢は16歳!
シェリーのほぼ下着姿という過激な衣装は
かなり衝撃的なものだったと思われます。
この映画の軸となるのは
1977年の来日公演。
日本ではビートルズ級の大騒ぎで
その様子がこの映画でも見る事ができます。

とにかく驚かされたのがクリステン・スチュワート!
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ジョーン・ジェットそのものじゃないですか!

オープニングの革ジャンを買うシーンが鳥肌モノ。。
ビニール袋に詰め込んだ小銭をレジに持っていく姿!
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彼女のロック人生がスタートする瞬間だと思うと泣けてくる!
そしてそれを羽織って街を駆け出す時に流れる
スージー・クワトロのワイルド・ワン!
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ヤバイ!始まって5分なのに、この興奮!

クリステン・スチュワートは『パニック・ルーム』
ハリウッド注目の子役となった後、
2008年にはステファニー・メイヤー原作のベストセラー小説
『トワイライト』に主演のベラ・スワン役で出演し
一気に世界中に名前を知られるようになりました。


シェリー・カーリーを演じるのはダコタ・ファニング。
ショーン・ペンの娘役で出演した映画
『アイ・アム・サム』での演技が高く評価され
各種新人賞を総なめにした女優さんです。
あの頃の可愛らしいイメージとは真逆の
セックス&ドラッグ&ロックンロールな女を熱演!
特に来日公演の様子はマイクアクションまでソックリ!
しかし15歳とはいえ、育ったもんですね。。。


彼女たちに目をつけた
ヤリ手プロデューサー、キム・フォーリー
マイケル・シャノンが演じています。
本作でのテンションの高さは凄まじく
『お前らは汚れでいけ!牙をむけ!』
『唸れ!喘げ!』
『奴らの背中に爪痕をつけてやれ!』
と大騒ぎ(笑)
見るからに変態なのですが
なかなか理にかなった事を言うので油断できません。
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ロックで有名になるには中途半端はイカン!という
極端な例を見せてくれます。


大げさな演出抜き ランナウェイズとは一体なんだったのか?


この映画の素晴らしさは
お涙頂戴の感動的なエピソードがなく
バンドの誕生から崩壊までを淡々と描いているところ。
これって本当に重要な事なんです。
このバンドに思い入れのある人は
時代背景は勿論のこと、あらかた事情を知っているわけで
下手に脚色してしまうと興ざめしてしまうもの。
余計なヒューマンドラマを省いて
ツアーをリアルに描いたのは大正解だったと思います。

下着同然の姿で舞台に立とうとするシェリーを
ジョーンが少しだけ寂しそうに見る顔が印象的。
ジョーンは女であるという事をアピールするより
ロックンロールスターとして世間に認められたかったのです。
だからあえて露出も少ない衣装を着ています。

ロックスターになりたくてバンドを始めたジョーンと
家に居たくなかっただけのシェリー
二人の気持ちがすれ違っていく姿は胸が苦しくなります。
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だからこそロックスターになったジョーンが感動的であり
バンドを去ったシェリーにも幸せへの兆しを感じる事ができます。


爆音で観たい!本作はロックの名曲がズラリ!


本作といったらライブシーンのカッコよさ!
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もうランナウェイズそのもので(本物より上手いけど)
ド迫力の演奏を見せてくれます!
『チチチチチ、チェリー・ボム!』でお馴染みの
『Cherry Bomb』はもちろんの事
『California Paradise』
『You Drive Me Wild』
などなど
ランナウェイズの名曲がたっぷり聴く事ができます!

それだけじゃなく
『The Wild One』  スージー・クアトロ
『It's a Man's Man's Man's World』  MC5
『Rebel Rebel』  デヴィッド・ボウイ
『Pretty Vacant』  セックス・ピストルズ
『I Wanna Be Your Dog』  ザ・ストゥージズ
『Don't Abuse Me』  ジョーン・ジェット


こういった70年代を盛り上げたロックの名曲が
めまぐるしく流れるので
もう観ているだけで楽しくなっちゃいます!
ロックファン達と爆音で観たら盛り上がりそう!
映画では34曲もの名曲が使われているのですが
サントラでは14曲に厳選したロックアルバムになっています。
映画でロックに目覚めた方は是非お買い求めを!
この当時のロックは最高!たまらん!


全体的に漂うドライな感じは
湿っぽくなりがちなエピソードをサラッと観せてくれます。
飾りっけのないこういう映画好きです。
ロックが好きな方は必見のロックムービー!
未体験の人には入門編にもってこいの作品です!









[ 2013/11/04 18:35 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)