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『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』 いまどきミイラって!いいの?それでいいの?色男トム・クルーズは大昔の女王様にすらモテてしまうのであった!

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『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』
The Mummy

監督 アレックス・カーツマン

2017年
アメリカ
110分





ご無沙汰しております!
1歳児(まもなく2歳)子育てに奮闘しておりまして
久しくブログを更新しておりませんでした。
ゴールデンウィークくらいお家でのんびり映画を観たい。。
子供に悪影響な残酷描写!血しぶき!トラウマ!
そんなご褒美映画を夜中にこっそり観ようと思いつつ
結局は疲れて子供と一緒に寝ちゃうという(笑)

そういえば観たのにレビュー書いてないなーって作品が多々ありまして
『新鮮な内にレビューを!』なんて気持ちでメモを残しているのですが
読み返すと何に興奮していたのかサッパリわからないというありさま!
そんな作品の中でひと際、意味不明だった作品がこちら

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』

何故劇場に足を運んでこの作品を観たのか?
内容をサッパリ覚えていない!なのにスゲー色々メモしてる(笑)
ある意味記憶に残らない潔さみたいなものがあったのかもしれません。
読み返していくうちに面白かった記憶が少しだけ蘇ってきました。

本作は2017年に公開されたホラー映画です。
主演はトム・クルーズ!
タイトルだけでそこそこお腹いっぱいな感じもある
B級作品丸出しな香ばしさ。そこにトム・クルーズですから。
名前を見ただけでなぜか笑ってしまいます。
おそらくこれだけで観に行ってますねわたくし。

ちなみに本作は1932年に公開された映画『ミイラ再生』のリブート作品とのこと。
リメイクとリブートって何が違うの?って思い調べてみたところ
基本的に設定やストーリーは原案と大きく変わらないのがリメイクで
原作が同じものでも、全く違う視点で描かれたものがリブートってことらしいです。
まあ完全に別物っていうやつでしょう。

↓『ミイラ再生』↓


ジャケ最高ですね!観たくなる!でもきっと退屈!


トムがミイラ見つけたら友達死ぬし大昔の女王様にモテるし酷いことに


反乱軍の拠点を空爆した後、ニック(トム・クルーズ)が偶然にも古代エジプトのアマネット王女の墓を発見。考古学者のジェニー・ハルジーが調査したところ、その墓は監獄として設計されていることが判明。軍はアマネットの棺をイギリスへ空輸することに。
飛行機の中、ニックの相棒ヴェイルがアマネットの邪悪な力に憑依されてしまった。暴れるヴェイルをニックは射殺。しかし飛行機は墜落。ジェニーはニックから渡されたパラシュートで脱出。他は全員死亡・・・のはずであった。数日後、ニックは霊安室で目を覚ます。
2000年以上の封印から解放されたアマネットは、数々の人間を襲い生気を吸い取り、自らの肉体を復活させ始めていた。犠牲者たちはアンデッドとなりアマネットの兵隊となっていく。



自分のメモに残されていた文章で印象に残る言葉は

『トムモテすぎ』
『ラッセル・クロウなぜ出てきた』
『ラストもうめちゃくちゃ』


なのですが。。。

まあ最初から大傑作を期待して観に行ってたら
もうやってられないほどガッカリしてたのでしょうが
タイトルからして『ザ・マミー』ですよ?
ザ・マミーって!!!
呪われた砂漠の王女って!

ツッコミどころ多そうなタイトルじゃないですか(笑)
こんな馬鹿映画に怒ってどうするの!
こんな映画にトム&ラッセルですよ!ありがてー!ありがてー!

しかしまあはっきり言いますと
全く怖くない!という
致命的な部分を無視したとしても
面白いか?と聞かれたら微妙としか言いようのない作品。

この映画の感想についてどうにか捻り出した言葉は
『どっちつかず』です。
先程書きましたように『B級作品丸出しな香ばしさ』を求める者に対して
非常に中途半端なアプローチであるということ。
大傑作を期待して観にきたオーディエンスに対しても
なにがなんだかさっぱりな映画を作ってしまったこと。
GOODかBADどちらかに振りきって欲しかったなーという感じ。

猛烈にペヤングのジャンクな感じを食いたい時に
中途半端に具材が充実したそれほど美味くない焼きそば食わされたような
なんとも言えない喪失感(笑)
お腹ばかりがいっぱいになってしまったという感じ。
そうじゃない!そうじゃないんだよぉー!と叫びたくなる
もどかしさが溢れる仕上りになってしまったことが敗因。
それは豪華な出演者によるものなのか
後半にかけて複雑化していくシナリオによるものなのか
大々的なプロモーションによるものなのか
答えは風に吹かれています・・・

だけど嫌いになれない!嫌いじゃないよ!!

この映画を壮絶に馬鹿にしているレビューの多いこと!
それも違うんじゃねーの?
そこそこ面白かったんじゃねーの??
こういう作品を愛する者としてはほっとけない作品です(笑)


出演者は非常に豪華!だからこそ首をかしげたくなるこの迷作!


主演のニックはトム・クルーズ
どの映画でもそうなんですが、いつもニヤニヤしてるなぁこの人は。
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トムの鍛え上げられた身体!そりゃモテるよね!
考古学者にもミイラにも愛されちゃうこの色男。
ラストまで嘘みたいに全力で演じているのが面白くてしょうがなかったです。
いつになく悪乗りな感じすらあります。楽しいんだろうなー。


ヒロイン(?)の考古学者ジェニーはアナベル・ウォーリス
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トム様とラブ展開が用意された予定調和のキャスティング!
品のある顔だなーってくらいの印象。特に印象が残らなかったです。


アマネット女王役のソフィア・プテラ
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アルジェリア出身の実力派ダンサーなんだとか。
『キングスマン』で義足の殺し屋ガゼルを演じていました。
このメイクだもの全然気が付かなかったけどね!


ジキル博士(もう名前がさぁ・・・)はラッセル・クロウ
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最近は名作に多々出演しているだけに
今回のジキル博士のチープさったら最高です。
重厚な演技だからこそ映画のアホさが倍増しています。
コイツ(失礼)が出てからみるみる物語が雑に!
どうにも耐え難いのですが、そこを耐えてくれみんな!
『ザ・マミー』の出演者は誰も悪くない!悪者なんていませんよ!


飛行機落ちたり、車で激走したり、大量の窓ガラスが飛び散ったり!
そこそこ迫力あるよ!(精一杯)

そしてラストシーン。あれは一体何?

続編作るつもり? もう許して!








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[ 2018/05/01 19:57 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『オペラ座 / 血の喝采』 呪われた舞台劇!ド変態殺人鬼に襲われ続ける舞台女優!出口のない血みどろの迷作!狂った巨匠、ダリオ・アルジェント監督作品!

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『オペラ座 / 血の喝采』
Opera


1987年
イタリア
107分(完全版)

監督・脚本 ダリオ・アルジェント



久しぶりの更新になります。
私事ですが第一子が誕生し、只今子育て奮闘中でありまして
なかなか落ち着いてPCの前に座る事もできず。。。
しかしながらアクセス数を見ると
意外にもたくさんの方がこのブログを見られているようで
1ヶ月に1回くらいは更新したいなーと思います。

さてさて。
今回紹介する映画はこちらです。
『オペラ座 / 血の喝采』
人の親になって一発目に紹介するのにふさわしい
意味不明の大迷作であります。
嗚呼・・親として大丈夫なのか私は・・・

監督はダリオ・アルジェント。
知る人ぞ知るイタリアの狂った巨匠であります。
代表作『サスペリア』は過去に紹介していますが
本作もアイデアの暴走と支離滅裂なストーリーは健在!
『映画として面白いのか?』という次元では語り尽くせない
感覚が麻痺してくる大迷惑な作品です。大好物です。



呪われた舞台劇 ホラー?サスペンス?黙ってついてこい!


不幸を招くと伝えられる舞台劇「マクベス」。
舞台演出家は、かつてのマクベスを超えるべく
本物のカラスを使ったりと今までにない斬新なアイデアを
前面に盛り込んだ舞台を目指していた。
しかし主演女優はまともに歌うこともできないステージに嫌気がさし
リハーサルの途中に激怒して帰ってしまうのだった。
しかしそこで悲劇はおこる。
劇場を出た通りで交通事故にあってしまう。

舞台出演が絶望的になった女優の代わりに
プリマに大抜擢されたベティは戸惑いを隠せない。
マクベスのプリマを演じるには若すぎるし
キャリアもない私で客は納得してくれるのだろうか?
それに『マクベス』である。
不幸を招くという噂がどうしても気がかり。
しかし『これはチャンスだ』という周囲の説得に折れて
出演を決意するのだった。
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不安と緊張の中、初舞台の当日。
見事にマクベス夫人を演じたベティには賞賛の嵐。
舞台は予想以上の大成功となる。
有頂天になるベティであったが
『マクベス』の呪いは静かに始まっていた。





まあザックリあらすじを書くとこんな感じ。
あくまで冒頭部分の説明って感じですが。

さて。。。どうしたものか。
これは傑作なのか?それとも駄作なのか?
判断が非常に難しい(本当は簡単)作品なのです。

良くも悪くもダリオ・アルジェント節がフルスロットル。
彼の目線の鋭さ、神経質な美意識、粘着質な演出など
見所だらけと言ってもいい内容なのですが・・・
それを帳消し、いやそれ以上に台無しにしているのが
『全然面白くない』というある意味スペシャルな脚本です。

いや面白くないのではない
『物語は二の次』『支離滅裂』『伝える努力なし』
まるで悪い夢でも見ているような意味不明さ。
ようするに何がなんだかサッパリわからない作品なのです。

そもそもダリオ・アルジェントに物語を期待してはいません。
理屈や論理という概念の欠落が彼の魅力の一つ。
芸術作品として思考を止めて観る事が大切。

しかし本作が猟奇殺人モノのサスペンスという
微妙に『わかりやすいテーマ』であるというのが曲者。
いつのまにか理解しようとしてしまう自分がいるのですが
完全に時間の無駄遣いです。彼の狂気の沼にはまるだけです。

圧倒的説明不足
支離滅裂な展開
唐突すぎる進行


サスペンスとしての謎解き要素なんて皆無。
気を許すと血みどろの残酷描写の連鎖!

その全てがノーモーションで繰り広げられるので
(そもそもあったのかも微妙な)物語がラビリンスに突入。
嗚呼!少しでも理解しようとした私が愚かでした!


衣装デザイナーさん
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商売道具のハサミでギャー


駄作?いやちょっと待て!考えるな…感じろ!


なんか散々な事書いているように思えるかもしれませんが
本作、ダリオ・アルジェントの魅力満載の
見所の多い(多すぎると言ってもいい)作品なのです。

なんと言っても映画が始まってからの5分間!
舞台女優マーラがカラスの演出に激怒して
劇場を去っていくまでの無駄のないスピード感!
カメラがマーラの視点からのアングルで長回し!
ダリオ・アルジェント!今回は一味違うんじゃねーか?と
一瞬だけ期待してしまうパーフェクトな5分間!
そしてそれが気のせいだったと知るのに
それほど時間はかかりません(笑)さすが巨匠…。

そうです。本作の最大の魅力は『カメラワーク』。
何かしらの『目』を通しての画というのが徹底されています。
劇場を飛び交うカラスの目線であったり
殺人鬼がベティを追い詰めるネットリと絡みつくような目線。
緊迫感のある非常に優れた効果を生み出しており
ハッとさせられる名場面が多い作品です。

多少ネタバレを含んで話しますと
この作品に出てくる殺人鬼というのは
ベティを縛り付け、まぶたに針をくっつけて
瞬きができない状況で、殺人を見せつけるという
そりゃーもー悪趣味な惨劇を繰り返す
殺しに関してはちょっとうるさそうな
なかなか真面目な男です。



主演のクリスティナ・マルシラック
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目が!目が!



つまり『見たくないものを強制的に見せつける』という事に
快楽を得る、とてもキチンとした変態。
(惨劇中、必ずメタル調の曲が流れるという演出あり)

見たくないものを見せてやる!

なんとシンプルな嫌がらせ!(笑)

アルジェントの『見ろ!見るんだ!』というパワーは凄まじく
『あらゆる目線』が物語を組み立てています。
まあ組み立てようとしている姿勢が伝わるだけで
全然目標に達成していないのがアルジェントらしさですが(笑)
今回は徹底的にコレをやる!という勢いが伝わってきます。

ネタバレついでにもう一つ書きますと
アルジェント作品ではお馴染みのダリア・ニコロディ
ドアスコープを覗き込んだ瞬間に銃弾を撃ち込まれるという
なかなか手の込んだシーン(そんなに大切なシーンなの?)が
ものすごいテンションで描かれておりまして
B級映画を愛する者としては非常に興奮しました。


犯人いるかなぁー?
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この後ズドン


まあ全然意味のわからない展開の中で繰り広げられますので
効果としてはトホホな感じではありますが。。。
見事な死にっぷりです。



もうダメだ・・・もう殺される・・・逃げ道はない・・・



おねえさん 私が助けてあげる・・・
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ってお前は誰だよ!(説明なく現れた女の子)



えー・・・このように絶体絶命のピンチを
ベティはスルスルと生き残っていくので
全くと言っていいほど緊張はしません。
が、そんなことはどうでもいいのです。
やりたい事が優先!
ある程度の犠牲(物語・つじつま)は必要!

そんな事、許されていいのでしょうか。(いいんです。たぶん。)

ラストシーンがまた凄い。もうポカーンです。。。

しかし!
ダリオ・アルジェントに質問したら負け!
みんなが欲しがるメッセージやカタルシスなんて
そもそも持ち合わせていません。
『はぁ~???納得いかねぇーなー!』
あなたが握りこぶしをかまえた時に
そこにはもうアルジェントはいません。
あなたは喧嘩する相手を間違えています。


『オペラ座 / 血の喝采』『不完全の美学』という
常人には理解できない境地に到達している作品。
これは狙ったものではなく『偶然そうなった』のだと。
『夢中になって作ったからあまり覚えていないわぁ』的な
ある種B級映画としてパーフェクトな仕上がりです。
こうなってくると傑作なのか駄作なのかはどうでもいいのです。
そもそも監督は何も考えていませんから。

でもなんでだろう?
時間が経つと観たくなる不思議な魅力があります。
そしていつだって同じくらい疲れる(笑)
好きになったのが運の尽き。









[ 2017/05/06 14:01 ] ホラー | TB(0) | CM(2)

『サスペリア』 イタリアンホラーの狂った巨匠、ダリオ・アルジェントの代表作!狂気のサウンド!極彩色の蟻地獄!理解不能な展開に君は耐えられるか?

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サスペリア
Suspiria


監督 ダリオ・アルジェント

1977年
イタリア
99分




ここ最近ホラー離れが続いているので(そうでもないか)
久々にホラーの大傑作…というか大問題作
狂った巨匠ダリオ・アルジェント『サスペリア』を紹介。
トマス・ド・クインシーの小説『深き淵よりの嘆息』が原作とありますが
そんなのどうでもいい程やりたい放題の色彩の暴力で
観る者の度肝を抜く作品となっております。
努力しても共感・同情・納得することができない
理解不能な展開に君は耐えられるか???

ストーリーなんてどうでもいい!純粋なる恐怖映画!


『決して、ひとりでは見ないでください』というCMで
当時の若者は『どんだけ恐ろしい映画なんだろう?』とドキドキしたと聞きます。
ホラー映画というジャンルが定着しつつあった当時の日本で
『サスペリア』は大ヒット!(信じられませんが事実です)

さて、その作品を鑑賞すると、
冒頭の描写は凄まじく、砕け散るステンドグラスと血みどろになった女は
この映画のオープニングを飾るにふさわしい悪趣味なものです。

まあ見てください。この色!
目が痛くなるほどの鮮やかさ!
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まるで絵の具のような血!真っ赤!
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今後の展開を大いに期待させますが、何が何だかさっぱりわからない物語で
『なぜそうなる?』『どうしてそうなった?』の波状攻撃!
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そしておとずれる中だるみ!(物語に置いて行かれる)
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支離滅裂な結末!(あたまには『?』がいっぱい)


後で詳しく書きますが、音楽が凄まじい!
気が狂ってるとしか思えない耳をつんざくシンセサイザー!
おどろおどろしいベースラインとテクニカルなドラム!
アルジェントお得意の極彩色の蟻地獄と相まって
一気に『サスペリア』の世界に持っていかれます!
変人ダリオ・アルジェントの最高傑作。


映像を盛り上げる狂気のサウンドに鳥肌!


ぶっ飛んだ脚本に極彩色の映像
そして本作最大の魅力といっていいのが音楽!
スコアを手掛けているのはゴブリン (Goblin) という
イタリアのプログレッシブ・ロック・バンドです。

サスペリア
サスペリアPART2
ゾンビ
デモンズ


といった大傑作ホラーのサントラを手がける
ホラー映画史上もっとも重要なバンドと言えます。
とにかく初めて聴いた時の興奮ったらなかったです。

『プログレッシブ・ロックってなに?』って方の為、簡単に説明しますと
プログレッシブ・ロックとは1960年代後半ごろ
イギリスに現れたロックのジャンル・スタイルの一つです。
日本では『プログレ』と呼ばれています。
一口には説明のしにくいジャンルなのですが
後期ビートルズの実験的なサウンドに影響を受けたバンドが
新しいサウンドを追及する試みがプログレの始まりだと言われています。
代表格にはキング・クリムゾン、ピンク・フロイド、イエス
エマーソン・レイク&パーマー
といったバンドがおり
ロックという枠を超えてジャズ、クラシックの手法を取り入れた難解な構成が
かつてのロックにはないスケール感を生み出し、当時のファンを魅了しました。
最近ではイエスの『ラウンド・アバウト』『ジョジョの奇妙な冒険』
エンディングテーマに起用されたりと、現代でも熱狂的なファンが存在します。

当時、イタリアでは空前のプログレブームが到来し
次々プログレバンドが結成されました。
またイタリア映画のサウンドも大きな変化が。

本作の監督ダリオ・アルジェントが『Profondo Rosso』を制作中、
ありきたりなサウンドに不満を抱き、新しいミュージシャンを探していました。
そもそもダリオ・アルジェントはEL&Pのファンだったらしく
イタリア出身の無名なバンド(当時はチェリーファイブというバンド名)の
デモテープが気にいって、音楽担当として仕事を依頼します。
お化け屋敷的なインパクトのあるサウンドは映画を大いに盛り上げ
映画は大ヒット!音楽も注目を浴び、アルバムが発売されます。
その際、アルジェントは『バンド名だけどさぁ~ゴブリンにしたら?』と提案します。
これがゴブリンというバンドのスタートです。

※ちなみに「Profondo Rosso」の邦題は『サスペリア パート2』です。
サスペリアより前に制作された映画なのにもかかわらず
日本で公開された『サスペリア』がヒットした事で
何の繋がりもない前作を『2』として上映したというとんでもないモノ。
当然ながら内容は全くもって関係のないサスペンスです。


「Profondo Rosso」から2年。
アルジェントは「サスペリア」のサウンドをゴブリンに依頼します。
黒魔術や魔女をイメージさせる呪術的なサウンドを欲しがったアルジェントは
民俗楽器、チャーチオルガン、シンセサイザーを駆使し
悪趣味でハッタリの効いたトラウマ系サウンドは見事に映像と融合します。
『サスペリア』が全世界で大ヒットを記録し
アルジェントとゴブリンはホラー界の伝説となりました。

おっと!ライブ映像発見!

後半やばい!



今までたくさんの映画を観てきた皆さんにとって
感動した映画、心に残った映画がたくさんあると思うのですが
本作は映画としてはクソつまらないと思うんです(笑)

アルジェントは物語を構築する才能が全くと言っていいほど無く
とにかくインパクトのある映像!ショッキングな描写!といった
他人の目や意見を全く気にもとめないタイプの監督なんです。
そのくせ『凄い映画を作って大ヒットさせるんだ!』という本末転倒な心意気!
ある意味ロックな生き様といっていいでしょう。
ミュージシャンや芸術家に愛されているのはそのためでしょうか。

とにもかくにも『サスペリア』
ホラー映画を語る上で、絶対に避けては通れない作品です。
気に入っていただけると嬉しいのですが(笑)











[ 2015/04/15 16:02 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『キャビン』 全てのホラー映画ファンに贈るご褒美作品!是非とも予備知識なしで先が読めない展開を楽しんで!

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『キャビン』
The Cabin in the Woods


監督 ドリュー・ゴダード
脚本 ドリュー・ゴダード ジョス・ウィードン


2012年
アメリカ
95分

予備知識なしで観てほしい作品を紹介するのは至難の業です。。。
その最たる作品ともいえる映画が『キャビン』です。

ホラー映画の大定番となっている
『バカンスで大騒ぎする若者たちが恐怖のどん底に』という
『13日の金曜日』や『死霊のはらわた』といった
過去の名作プロットにのっかった
ベタ中のベタなストーリー展開を見せつつ、それを徹底的に覆し
誰も観たことがない映画に仕上げてしまったという傑作です。


ありきたりなプロットから急展開する後半!なんでもありの世界


まずはどうでもいい設定を。
森の別荘へとやって来た大学生の男女5人。
彼らが身の毛もよだつような内容のつづられた古いノートを地下室で発見し
呪文を唱えてしまったことから、何者かが目を覚ましてしまう。

(まんま『死霊のはらわた』です)
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出てくるキャラも超ベタです。

真面目
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エロ担当
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スポーツマン
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ドラッグ中毒
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ガリ勉
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・・・ってな感じでここまでは、ありきたりな内容なのですが
『キャビン』の作り手は『山小屋ホラー』に奇想天外なアレンジを加えます。
なんともう一つのドラマが同時進行で展開されるのです。

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このもう一つのドラマが、やや呑気な話であり
どうも曲者。今後のいやな予感を増大させます。

『想定の範囲内』で展開する物語に対して
『誰も想像できなかった展開』をぶち込んでくるという
それはとても大胆かつお見事なサプライズの連発!
とても実験的ではありますが
抜群に面白いエンターテイメント作品です。

どのような内容かにふれるとネタバレにつながってしまうので
あえて書きませんが、『誰も想像できなかった展開』の内容を知ったところで
映画が台無しになってしまうようなヤワな脚本ではありません!
『あなたの想像を裏切る・・・』みたいな宣伝文句でしたが
ぶっちゃけ想像はできます(笑)
ただ、その裏切り方が豪快!
力技でねじ伏せてくる展開が待っていると言った方がいいかも。

ホラー映画への愛があふれる内容でありながら
過去の作品のパロディに逃げないで
『誰も観たことがないものが作りたい!』という野心!
今更新しいものなんて作れっこないなんて思っていましたが
これは実に新しい!っていうかよく思いついたなコレ!

ビクビク・ドキドキ・ハラハラするタイプの恐怖映画ではなく
その大胆すぎる『そんな馬鹿な!』に笑いが止まらなくなるという
大変喜ばしいバカ映画です。

特に後半に用意されている急展開!
完全に暴走していく悪ノリに爆笑間違いなしです。
これでもか!と畳み掛けてくるモンスター夢の競演!

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ざっと名前を確認できるものだけで

WEREWOLF
ALIEN BEAST
MUTANTS
ZOMBIES
REPTILIUS
CLOWNS
WITCHES
SEXY WITCHES
DEMONS
HELL LORD
ANGRY MOLESTING TREE
GIANT SNAKE
DEADITES
KEVIN
MUMMY
THE BRIDE
THE SCARECROW FOLK
SNOWMAN
DRAGONBAT
VAMPIRES
DISMEMBERMENT GOBLINS
SUGAEPLUM FAIRY
MERMAN
THE REANIMATED
UNICORN
THE HURON
SASQUATCH/WENDIGO/YETI
DOLLS
THE DOCTORS
ZOMBIE REDNECK TORTURE FAMILY
THE SAWFACE
THE LITTLE BALLERINA
TWINS
GIANT

AND MORE・・・


もう名前だけでオナカイッパイ。。。
出るわ出るわのモンスターフェス!血まみれ惨劇が待っています!

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あまりの大盛り上がりに脳内では何故かサブちゃんの『まつり』が流れました。
ホラー映画ファン大満足のクライマックスが待っています。

最後の最後にサプライズキャストが出演!(超大物!)
思わず『ええーーーーーーー!』と声を出してしまいました(笑)
そこまでやるかオイ!
超絶おすすめ作品!





[ 2015/01/30 19:42 ] ホラー | TB(0) | CM(0)

『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』 イタリアンホラーの巨匠ダリオ・アルジェントが満を持して完成させたホラーの古典!支離滅裂!摩訶不思議な110分に君は耐えられるか?

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『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』
Dracula 3D



監督 ダリオ・アルジェント

2012年
イタリア・フランス・スペイン(合作)
110分



今日紹介する作品は『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』です。
ダリオ・アルジェント監督といえば『サスペリア』『フェノミナ』など
イタリアンホラーの鬼才であり、レジェンド!
満を持して作り上げたホラーの古典『ドラキュラ』を実写化となったら
観ないわけにはいきません!
しかしながらタイトルに監督名が入っているだけでとてつもなくB級感が。
いい意味でも悪い意味でも『アルジェントらしさ』で押し切る監督なのですが
満を持した割にはとんでもなく見切り発車的ムラが多く
よせばいいのに初の3D作品(英題を見よ!)となっております。
それでもダリオ・アルジェントを愛さずにいられないわけで
いちいち爆笑しながら観ました。

アルジェント的アプローチ満載!吸血鬼は美女が好き!


19世紀末のトランシルバニア。
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パスブルグを訪れた司書のジョナサンは
友人である町長の娘ルーシー(アーシア・アルジェントの紹介によって
街の発展の功労者であるドラキュラ伯爵(トーマス・クレッチマン)の城へ招かれ
膨大な蔵書の目録作りの仕事を任されることになっていた。
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だがそれはジョナサンの妻、ミナ(マルタ・ガスティーニ)を手に入れる為の
吸血鬼ドラキュラの策略であった。
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虎視眈々と彼女を狙うドラキュラであったが
その前に吸血鬼研究者のヴァン・ヘルシング(ルトガー・ハウアー)が立ちはだかる。





いやー。。。
まああらすじを書いてみましたが
文章にするとなかなか古典文学的でいい感じですが
実際に映画で観てみると
本当にどうでもいい話なんですよね(笑)
というのも全然物語が盛り上がらない!

そもそもまともに物語を書くことができる監督ではないのですが
本作『ドラキュラ』も、いつものアルジェント全開で
摩訶不思議&支離滅裂なストーリーと
何をどうしたいのかさっぱり判らない演出が目白押し。
なぜここにこれほど時間をかけるのだ!という無意味な長回しや
嘘でしょ!ってくらいバッサリと編集してしまう手法に
頭がクラクラしっぱなしの110分です。

論理的に語れる監督ではない!理屈じゃないんだ!
彼の奇想天外な発想と芸術性を感じましょう。
近いところだとデヴィッド・リンチもそんな感じですね。
理解しようなんて無駄な努力は捨てましょう。



古典にとらわれすぎたか?不完全燃焼気味の吸血鬼


そもそもドラキュラ伯爵が普通に小奇麗なおっさんなので
Dracula06.jpg
おっさんが人妻を欲しがるだけの物語に見えてしまうという
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なんとも残念な仕上がりなのですが
そこはダリオ・アルジェント。
自己満足の暴力ともいえる独自の世界観で
観る者を驚愕させます。(ポカンと)

大胆なCGを導入したアルジェント御大ですが
これがまた『何年前の手法だよ!』というチープなもので(笑)
ドラキュラ伯爵はさまざまな生き物に変身することができるのですが
なんと巨大な昆虫に化けてくるとは思いませんでした。
この映画を観た皆様は、このシーンで全てを悟ったはずです。
『あー、もう吸血鬼じゃなくてもいいんだ』と。
発想的には非常に斬新ですが、吸血鬼の見せ場を犠牲にしています。
もういいんです。それで。アルジェントならば。
まともな監督じゃないんですから。

とは言え。。。だったらもっと大暴れして欲しかったなーという
不完全燃焼な作品になってしまいました。


さて、残り30分といった時間になり(物語は全然進んでません)
ようやくルトガー・ハウアー登場!
Dracula13.jpg
吸血鬼ハンター、ヴァン・ヘルシング役です!

もういい!
早くドラキュラを退治してくれ!

心からそう願い、彼の活躍に期待していたのですが。。。

お前本当に吸血鬼退治したことあるの?ってくらい使えない!
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つーか初戦で十字架忘れるかね!君ィィ!
カバンに入ってたじゃん!
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そこらへんに落ちてた棒を重ねて
『十字架だ!』って…
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ほら怒られた!(ちなみにアルジェントの娘です)効かねーって!
Dracula17.jpg
っざっけんな!とばかりに、まさかの前蹴り(笑)


あーこれも定番
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銀の銃弾ね。。。
やっぱ吸血鬼退治の定番アイテムですから
(ちなみに留守の鍛冶屋で勝手に作ってます)

ん?
Dracula22.jpg
何かをすり潰してるけど・・・
Dracula23.jpg
ひょっとしてニンニクですか?
本当に効くんですか?
っていうかこの時代にメスシリンダーあったの?
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あーもう作りながら食べちゃってるし。


この映画で一番頑張っていたのは
脇役タニアです。

2011年『妹の誘惑』という映画で注目された
ミリアム・ジョヴァネッリが演じているのですが
それはもう素晴らしい存在感!
というか話がグダグダすぎてタニアしか観てなかった(笑)
初っぱなから大胆な濡れ場で登場し
あっという間にドラキュラの餌食になります。
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ヴァンパイアになってからドラキュラ伯爵と同棲中。
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節操がないスケベな女の子って雰囲気がいいですね。
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イケメン大好き。近い!
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近いよ!(笑)
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脱ぎたがる!

タニアはルトガー・ハウアーにも真っ向勝負!
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偶然十字架を持っていたルトガー・ハウアーに負けます。
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秒殺。。。
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タニア。。。面白かったよタニア。。。




なんだかんだ書いてきましたが
観終わった感想としましては
『観ておいてよかった!』です(笑)

ダリオ・アルジェントという鬼畜監督が
古典文学ホラーを描くとこうなりました!という
アルジェントらしさ溢れる迷作といった感じでしょうか。

70歳を過ぎても、創作意欲の衰えないアルジェント。
ぶっちぎりで現役宣言している作品です。
アルジェントファンには超絶おすすめですが
初心者には。。。です。

そういえば大名作『サスペリア』『サスペリアPART2』の記事書いてませんね!
ドラキュラなんて書いている場合じゃなかった!





[ 2014/10/27 21:05 ] ホラー | TB(0) | CM(0)













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